◎西暦560年:ノルウェー

           GAMEPLAY:60点 / GRAPHICS:70点 / WEAPON:60点 / SIDEKICK:50点



 ここはかなり場面転換があってその場所毎に面白さやグラフィックスが大きく変化するのだが、良い所もあれば悪い所もという感じで総合的にはギリシャに比較するとやや落ちる。ここは構成的には単独で独立したサブストーリーのようになっているのだが、それは残念ながら在り来たりで面白みは無い。グラフィックスに関しては最初と最後はなかなか良いのだが、中盤のダンジョン部分は暗いので綺麗さに欠ける。謎解きについてはやや難しいという風だが、再びジャンプ・アクション要の場面が増えるのはマイナス要素である。なおシークレットも含めてAcroを持っていると楽な場面がこの辺から多くなるが、バランス的にはシークレットは無視してもそれほど問題ない感じだ。

 戦闘難易度的には普通という感じだが、Vitalityをちゃんと上げていないと無限回復がここからは出来ないので辛くなるだろう。モンスターのデザインは良し悪しの差が大きく今一つ。遠距離系の攻撃をしてくる敵が多くなるので、戦術的にもギリシャとは異なった感じになる。ここでは一人で戦う場面が多くなり多数の敵を一人でという事にはなるが、正直な所サイドキック無しの方が余計な気を使わずに楽である。

 地形的な要素が大きいのだがサイドキックのパスに問題がある場面が増えるというのが難点。入り組んだ道や建物の中等でついて来いという命令を出すととんでもない方向へ走り出したりと相当問題有りだ。変な地形も数多く、ただ連れて行くだけで苦労させられる場所もある。


*Silverclaw
 銀色の爪で強力な威力を持つ。またある特定の敵に対して効果的。

*Bolter   サイドキック可
 小型の弓矢だが連射可能で弾も豊富なのでかなり使える。

*Stavros’ Stave
 一振りするとゆっくりとした爆発性の火の玉を発射する。近距離だと自爆する上に速度が遅いのであまり使わないはず。

*Ballista
 ボウガンで強力な破壊力を持つ。連射は出来ないがこのエピソードの主力武器と言えるだろう。

*Wyndrax’s Wisp
 フワフワと漂う青い鬼火を放つ武器で、威力は大した事が無いのだが敵の動きを止める事が出来るので大量の敵相手には非常に役に立つ。

*Nharre’s Nightmare
 目の前に魔方陣を描いて魔物を召集し、敵の命を一瞬にして奪う武器。ただし敵がいない所で使うと自分に帰ってくる。強力ではあるがほとんど使う必要も無いような印象。


◎西暦2030年:サンフランシスコ

           GAMEPLAY:50点 / GRAPHICS:50点 / WEAPON:70点 / SIDEKICK:50点



 最終エピソードはいよいよMishimaの本拠地へ乗り込んでの戦いとなるのだが、残念な事に再び内容的にはつまらない方向へと進んで行ってしまう。まず構成的に物足りなくラスボスまでの対決の盛り上げ方に問題有り。ここで終わり?という感じで全体的に作りが平板である。もう一山も二山もあって然るべきだろう。ただ唯一最後の意外なひねりはなかなか面白いのだが。再び増加するアクション要のパズル場面は大きくマイナス点。
 グラフィックスは平凡な出来であり、特に悪い所は無いが綺麗な部分も少ない。和風のデザインとなっているMishimaの隠れ家はやや面白いが、全般的には暗く汚いという印象。敵キャラについても2,3を除いてヘンテコなデッサンの者ばかりだ。

 戦闘難易度としては二通りの可能性があり、もしも大刀中心に成長させてきたならばここは簡単である。4,5レベルの大刀は強力な破壊力とスピードを持ち、ほとんどの敵をあっさりと倒せるのでまるで脅威を感じない。ジェットパックで空を飛んでくる奴とか遠距離系の若干の例外を除けば、ほとんどの相手は懐に入って大刀で切り付けるだけで何人いようが滅多切りなので楽となる。逆にこれまでに大刀を使わなかった場合は、ギリシャとノルウェーで楽出来た分ここは苦戦する事になるだろう。かなり敵の破壊力が高い。ただここでVitalityを350まで上げられるので京都に比べれば相当楽だが。

 サイドキックについては問題有りで、敵の攻撃が強力な為に再び死んでゲームオーバーをいうケースが多くなる(京都ほどではないが)。ハッキリ言って一人で行動した方が簡単だろう。少なくとも大刀を鍛えているならばその方がむしろ楽なはず。動作パスについても問題があり、何回か指示をやり直さないとついて来てくれない所が数カ所あった。V1.0においては最も問題が多かったエピソードで、途中でサイドキックが消えてしまう為にゲームが進まなくなるというトラブルが多く、ここで頭に来て止めたという意見もForumでは見られた。V1.2で私のやった限りでは一度だけセーブを読んだ時に消えるということがあったが他は問題なし。

 武器については最も普通なエピソードで一番使い易いだろう。ただ弾薬はやや他のエピソードに比べると少ないか。


*Glock2020    サイドキック可
 標準武器の拳銃。威力は低いが序盤はこれでも十分だしそれほど悪く無い。

*Slugger      サイドキック可
 切り替え式で使うショットガン&グレネードランチャー。発射間隔は短めだし使い易い。特にグレネードは隠れて攻撃するのにかなり役に立つはず。

*Kineticore
 氷の結晶を撃ち出す兵器で相手を凍らせて破壊する。壁に弾を反射させられるので便利だ。ただし自分に帰ってくることもあるので注意。

*Ripgun    サイドキック可
 高速マシンガンで主力武器。問題は弾薬消費が激しい事くらいで威力は強力。

*Metameser
 仕掛けておいて敵が近づくと光線を発射してダメージを与えるトラップ兵器。それほど使う場面は無いような。

*Novabeam
 距離に関係なく瞬殺可能な最強武器。レーザービームを照射するのだが発射間隔も短く使い易い。問題は強過ぎてバランス的にどうなのかと感じてしまうことくらいか。



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