BOTTOMLINE

[PROS]

◎進行ルート探しを重要視したタイプのFPSが好きな人には楽しめる
◎難易度をEasyにすればバランスが大分改善されて、アクションFPSとしてそれなりに遊べる様になる
◎車両で移動するセクションや無酸素エリアがあったりと、飽きないように変化がつけられている
◎ゴア表現が派手




[CONS]

×敵の配置が異常に嫌らしく憶えゲーの要素が強い
×敵の攻撃の命中精度と自分の武器の命中精度が明らかに違いアンバランス
×武器数の割には使い分けの面白さは少ない
×頻繁に使用する必要のあるジャンプの操作性が悪い
×オブジェクトの間に挟まったりで、スタックや死亡するケースが多い
×アイテムの回収が自動で行われなかったりで面倒
×車両がスタックし易く、その場では戻す事が出来ない
×字幕は無し




 以前にプレイした同社開発のゲームがアレだったのであまり期待していなかったのだが、その一年後に発売された物としてはいろいろな面で大幅な改善が図られており、本当に同じ会社が作ったのか?とまで思わせる出来である。ロシア産というイメージはほとんど無く、バリューソフトの様なチープさも感じられない。欠点も多いので良いゲームとは言えないが、採点するとすれば50〜60点辺りには達しており、同水準の他の物に比べて知名度があまりに低いという点はちょっと可哀想にも思える。


 とにかく難易度が高いゲームで、その数多い理由については本文を参照のこと。アイテム回復方式のゲームだが、自動回復方式のゲーム設定でそれをプレイしている様な感じである。敵の位置が判り難くて且つ被ダメージが高いのだが、自動回復方式ならば死ぬ前に隠れさえすればヘルスがフルまで回復するので対処出来る。だがアイテム回復方式の上にヘルスを携帯する事も出来ないので、被弾して大ダメージを受けて隠れたところでもう後が無く詰んでしまったりする。

 ただし何時でも難易度が変更可能であり、Easyにまで落とせば普通になるので、難易度の高さ自体は欠点として挙げていない。だがあまりに酷い敵の配置については欠陥として指摘せざるを得ない。回復アイテムの配置も難しさを増している原因である。


 どんなタイプの人に勧められるかについてだが、まず高難易度のゲームが好きな人には一応お勧め出来る。ただこのゲームはアイテム回復方式を採用した高難易度ゲームであり、近年メインの自動回復方式の難しいゲームとは大きくプレイ感が異なっている点には注意。また死んで憶えるという傾向が相当強く、脇道探索も重要というゲーム性も好みかどうかを考慮した方が良いだろう。

 次に90年台後半のFPSに良く見られた、大したヒントも無い状態での進行ルート探しを重視している。よってこういった物が好みの人、或いは懐かしんでプレイしたい人にはお勧めしたい。だがそのルート探しにおいて大きな操作上の問題を抱えているゲームでもあるのは痛い点。逆に現在主流のガイド機能が豊富で迷わずに進められるタイプが好きな人には、全くというレベルで向かないと思うので避けた方が良いだろう。(一応ヒントページはトップに製作している)。

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