BOTTOMLINE

[PROS]

◎擬似的なCo-opの様な感覚の激しいアクション性
◎6人の隊員を切り替えて戦うアクションFPSというユニークさ
◎隊員の選択によってプレイ感が大きく変化するのでリプレイ性が高い
◎隊員の特殊能力には使ってみて面白い物が多い
◎隊員達の造形が良く出来ており魅力的
◎攻撃力に限れば、AIは特殊能力も使えたりと水準以上の働きをしてくれる
◎ボス系の敵が多く用意されている
◎敵味方共にキャラクタのモデリングのクオリティが高い


[CONS]

×ホラー要素が希薄
×AIに防御の概念が無く簡単に死んでしまうので、回復行為が非常に忙しい
×チェックポイントの位置が悪く、かなり戻って繰り返さないとならない箇所が在る
×ホラーに重要なサウンドの出来が全体的に良くない
×サバイバル・イベントは面白くない
×エンディングがあまりに呆気無く、ストーリーも謎を残したまま
×操作系がPC用に調整されていない
×Co-opに対応していない




 まず第一にデモとは大きく異なる内容だったゲームであり、あまりデモのプレイ感は信用しない方が良いだろう。デモのゆったりして簡単なイメージとは違って、難易度が高目の高速なアクションFPSである。しかしホラー要素についてはデモ同様に全体的に希薄であり、それを期待される人には残念ながら向いていない。

 あまり期待していなかったのだが、これは個人的には結構当りという印象のゲームであった。現時点(2008/09)では既に海外では\2,000程度で売っている所も有ってかなり安いが、その程度ならばお買い得なゲームだと思う。ただし本文中でも述べたようにちょっとユニークな感覚のFPSなので、プレイヤーの嗜好によってお薦め出来るかどうかは変わって来る。
 味方を治療するのに忙しいケースが多いので、戦闘に集中したいという方には特にそれが面倒に感じられるだろう。また難所を突破するには、(答えは一つではないが)どの隊員をどういう風に使うかという作戦面が重要になり、プレイヤーの戦闘能力で正面からぶつかって乗り切るのは難しいというバランスになっている。AIのランダムに上下するパフォーマンスへの依存度も高く、AIの失敗をチームとして戦っているので時にはしょうがないと許容して楽しめる人は良いが、AIが馬鹿な事をするのが許せないというタイプの人は避けた方が無難である。

 それにしてもこのゲーム性でCo-opを除いたのは実に痛い。続編にも期待しているが、その際にはAIの能力アップと共に、Co-opの導入も実現して欲しいものである。今回制作を担当したMSEの能力が低いとは言わないが、キャラクタの設定やデザイン面は魅力的なだけに、もっと高い能力を持った会社に制作を担当してもらえば次は大きな成功も望めそうである。

     TOP      HOME








     TOP      HOME