SERIOUS SAM HD
12/01/01
Serious Sam HD: The First Encounter
Serious Sam HD: The Second Encounter
Serious Sam HD: Double Pack
Serious Sam HD: Gold Edition
公式サイト
SCREENSHOTS
The First Encounter (Classic)
The Second Encounter (Classic)
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製作・販売: Croteam / Devolver Digital
発売: 2009/11(TFE) / 2010/04(TSE)
日本代理店: ズー
製品情報 | |||||||||||||||
初代Serious Engineにて製作されたThe First EncounterとThe Second Encounterを、Croteam自身の手によりSerious Engine 3を使って移植したHD(High Definition)バージョン。(以後オリジナル版は区別の為にクラシック版と呼称される)。代理店はクラシック版とは異なりDevolver
Digitalに変わっている。リテール版はドイツのCDV等、地域によって別の販売代理店が配給している。プレイにはSteamのアカウントが必須。 1stと2ndのどちらもPC版の先行発売後にXbox 360へと移植されている(XBLA)。ゲーム内容には特に違いは無いそうだが、Co-opの最大人数がXbox 360では4人までとなっている。 現在の商品構成は以下の通り。なお定価は以下の様になっているが、Steamの定期的なセールでは75%〜90%オフで売られたりしているのでそこを狙った方が良いだろう。
日本ではズー(イーフロンティア)からシリアス サム HD ゴールド エディション 日本語マニュアル付英語版としてリテール版が発売されている。 |
Serious Sam HD: The First Encounter |
CroteamからはHDバージョンの定義として、「ゲームプレイについては全く変えていない。キャンペーンに追加マップや追加モンスター等の新規要素は無いし、また削った要素も無い。」とコメントされている。新しくなったのはエンジンであり、グラフィックスの改善が主な要素となる。 *テクスチャを新しくしてその解像度もアップ *パーティクルエフェクトの向上 *フレームレートの安定と高速化 *ライティングの向上 *キャラクターモデルの変更 *ワイドスクリーンに対応 グラフィックスの詳細な設定は[パフォーマンス設定]のオプションから実施する形になり、自動判定でマシンの性能から適切なビデオ設定を判定する機能が加わっている。自分でより詳細な設定を行う事も可能。 ゴアや流血表現は派手目となり、物理エンジンの導入によるラグドール表現も追加されている。反対に表現のカットバージョンには“Hippie”以外に“Kids”が加わった。 BGMやサウンドはクラシック版そのままでクオリティの向上も無し。だが3Dサウンドに対応しており、クラシック版ではEAXへの対応度が低かったのでこれは大きな改良点となっている。迫って来る敵の位置が3Dサウンドとして把握出来るのは、臨場感も高まって非常に良い点である。 回線速度の向上に合わせてネットコードは新しくされており、ブロードバンド回線が必須となっている。サーバー機能はSteamworksを使用し、クラシック版でのGamespyへの対応は無くされた。実際にネットコードは大きく改善されており(回線速度の向上の方がどの程度影響しているのかは不明だが)、クラシック版でのマップ切り替え時の切断, 大量の敵出現時のシンク切れによる切断, 途中Joinが上手く行かない等の問題が綺麗に解決されている。 マルチプレイでのボイスチャット機能を装備。ただしこれはテストしてみたが音声が小さくて使い物にならないという印象。仲間内でのプレイならばSteamに用意されているボイスチャットを使った方がまだ良い。それとメニューからのVote機能も装備された。 サーバー側でのパスワード機能が廃止された(設定は残っているがAdmin以外は機能しない)。Listen Serverを建てるならば“Private Session”を選んでやれば、Steamでの自分のフレンド(とそのフレンド)だけにしかサーバーを見えないように出来るが、Dedicated Serverでは不特定のプレイヤーを入れないようにする事は出来ない。なおDedicated Server用のプログラムはSteamのツールからダウンロード可能。 シークレットも同じとあるのだが、一部新規に追加された物も有ったりする。その他で変わったのは以下の項目。 *字幕機能 *Steam実績 *Steam Cloud *キャンペーンクリアのスコア等によるリーダーボード機能 *クイックセーブの履歴数を設定可能 *プレイタイム表示機能 *FPS表示がメニューからオンオフ出来る *オートジャンプ機能 ×スプリットスクリーン機能削除 ×マップ途中でのオートセーブ機能削除 ×クラシック版用に開発されたModやマップ類が使えない ゲームプレイはクラシック版と全く同じとコメントされているが、1st, 2ndのどちらも一部違う部分もある。例えばクラシック版では重力制御の機能を持っていたが、SE3にはその機能は存在しない。よってTFEでのKarnakにおける水中シークレット(球体の内側でGnnarが襲って来る等)や、TSEでの回転円筒内における戦闘では、敵や自分が壁面や天井方向に貼り付いて移動出来ない為にデザインが変えられている。その他でも以下の変更を確認。 *HarpyがKamikazeを掴んで運んでくる事は無くなった *シークレット等に到達する為の坂部分が登り易くなっている *部屋の中に閉じ込められてしまう等のシーンでイベントが変わっている *難易度が高くなると一部の敵のスピードが増す *ミニガンの連射速度が半分に落とされた代わりにダメージが倍増している しかし総合的にはほぼ同じ物と言って良い移植であり、これからプレイする人で旧作のグラフィックスを古いと感じるならばこのHDで代用しても特に問題は無いだろう。Co-opをする場合にはプレイヤー人口が問題となるが、これは現時点(2011/12)ではどちらもかなり少ないという状況である。(クラシック版には改造サーバーは多い)。対戦サーバーの数はHD版の方がやや多い様だ。 |
Serious Sam HD: The Second Encounter |
1stのHD版から半年ほど遅れての発売となったが、エンジン部分については特に大きな変更は行われていない。こちらもキャンペーンのゲームプレイ部分は変更無しのTSEのベタ移植である。 その代わりに幾つかの新規要素が設けられている。第一にシングルプレイ及びCo-op用にSurvival Modeが追加された。これはそれ用に制作されたマップにて8人までが参加出来るモードで、閉鎖空間内に大量に次々と出現する敵の群れを相手に出来る限り長い時間生き延びるという設定。しかし敵の硬さが参加人員によって調整される為に、人数が居ても5分以上持ち堪えるのは難しいというバランス。なお時間によって金銀銅のメダルを獲得する事が出来る。 続いてCo-opにはCoin-Op Coopが追加。これはキャンペーンをライフ制でプレイするモードで、参加者内で限られた数のライフをシェアし、スコアを稼いでその数を増やしつつマップをクリアして行く。ライフが切れてしまうとそれ以降は誰も復活出来ず、生き残りのメンバーが新たなライフを獲得するまで観戦者モードで待つしか無い。全滅したらゲームオーバーでマップを最初からやり直しとなる。 Co-opの内容の変化では、Serious Bombが出て来ない, パワーアップは一人しか取れない、のを確認したが、その他の変更点は詳細には確認していない。なお各章のボスの硬さがクラシック版よりも高くなっているという印象は受けた。以前は人数が多いと瞬殺状態だったのが、結構時間が掛かる様になっている。 そして対戦モードが大きく拡張された。ゲームモードが多数追加。 ・Team Deathmatch ・Last Man Standing ・Team Last Man Standing ・My Burden (一人だけ得点アイテムを所持しているプレイヤーに、それを持っている間だけポイントが入る) ・Beast Hunt (Co-opでスコアを競う形式) ・Team Beast Hunt Fusion DLC(無料)。FEHDを持っていると、SEHDからその内容にアクセス出来るという物。FEHDで使われているエジプトのデータを使った対戦やサバイバル用のマップが追加される。またFEHDのキャンペーン全体やCo-opをSEHD側からプレイする事も出来る。Co-opにおいてはSEHDの方が多機能だしサーバー管理も同様なので、内容自体は変わらないとは言えSEHD側からプレイするメリットがある。 |
PATCH & DEMO |
パッチはSteamなので自動更新。 FEHDのデモが用意されている(Steam要)。これはクラシック版と同じ昼間のKarnakを使用。SEHDの方は製品版の中にクラシック版で使われていたのと同じデモのマップが入っている(このデモのマップは製品版とは異なる内容なのでオマケとして収録されているのだと思われる)。ただしこのSEのデモはリリース当時は重力制御の紹介的な意味合いを持っていたのだが、それが先に書いたように無くなっているのでそこのデザインは変えられている。 |
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動作環境 & トラブル |
DirectX 9.0c以上要 64bitのOSでも動作可能。プレイにはSteamのアカウントが必要である。 HDではクラシック版とは違いOpenGLをサポートしていないので、DirectX 9に対応したビデオカードが必要。(正確にはパフォーマンス等の問題で含まれていないだけで、Linux等への対応を考えて将来的に対応する可能性はあるそうだ)。オンボード系のビデオはサポートされていないが、設定を最低にする等で何とか動いたという報告はあり。デモが有るのでこれで先に試す事をお勧めする。 *起動しない 第一に、プロパティ→ローカルファイル→ゲームキャッシュの整合性を確認、を実施。これでサーバー側のファイルとの比較を行い、欠けている物や破損している物が有れば修正分を自動的にダウンロードする。(再インストールよりもこちらの方が確実である)。 それとインストールされたフォルダ名に英語以外の文字が含まれていると起動しないケースが在る(日本語もおそらく該当する)。この場合Steam以降は固定なので、それより前のフォルダ名が該当する。 (デフォルト) ○ C:\Program Files\Steam\steamapps\common\serious sam hd the first encounter (日本語の例) × C:\ゲーム\Steam\steamapps\common\serious sam hd the first encounter *パフォーマンスが悪くて突然カクカクしてしまう Crossfire / SLI に設定していると発生するケースが在る。 *プレイ中に操作がおかしくなる セキュリティソフトのF-Secure製品を使っていて、DeepGuardをオンにしていると発生。このゲームを除外に指定すれば良い。 *最後のマップでラスボスが登場した時にゲーム(Co-op)が落ちる このバグは最新パッチで修正済み。 |