☆ Xmaps ☆ 公式サイト
02/03/07
Xmapsとは何か? XmapsはUnreal Tournamentを遊ぶ為の統合ユーティリティであり、その基本コンセプトは「こういう事が出来たら、という事を全て実現する」という事に他ならない。その利便性には素晴らしい物が有り、これまで作られたあらゆるUT用のユーティリティの中で最高の物と言っても過言では無いだろう。正に全てのUTユーザー必携の最強ツールである。
実は私自身これを使い始めたのは半年ほど前からで、それまでは名称からいわゆるMAP巡回リストの管理ユーティリティの類だと思い込んでいた。昔から今の様な使い易さだった訳では無いだろうが、何故これをもっと早く手に入れなかったのかと後悔する事しきりである。そして作者のTouchstone氏には勘違いを詫びねばなるまいm(__)m しかし現在のバージョンクラスの物が発売後しばらくして出ていればと、それだけは残念に思わずにはいられない。
<VERSION>
最新版V227がリリース。メニューにReload Mapが追加されており、これは指定されたMAPがリスト内に無かった時に自動的にデフォルトのカスタムリストに切り替える機能である。
<概要>
まずUTをプレイしていて不満な点、困る点を以下に幾つかあげてみよう。
*カスタム出来るMAPリストが各ゲームモードに一つしか無いので巡回リストのエディットが不便
*よく使うMutatorがゲームタイプ毎に異なるので切り替え時に変更が面倒
*ゲームタイプを変更するにはPractice Menuを通さないとならない
*巡回リスト以外のMAPをプレイする場合は再度Practiceから指定になる(或いはコンソールから直接名前で)
*ゲーム中に調整の為に時間を延ばしたりとかLimitを修整とか、勝利条件を変更する事が出来ない
*試しに新しいMAPをリストに入れて次々にやっている時に、「もうこれはいい」となっても次へ飛ばす事は出来ず、再度Practiceから指定し直しである
*面白かったMAPを再プレイするには再度Practiceからになってしまう
*MAPによって適正なプレイヤー数が異なるので、まとめてプレイするとbotの人数がうまく合わない。中間くらいの人数で全部通すか、少な目にしておいてコンソールからその都度addbotsにて追加するかになる。
Xmpasはこれらの問題を全て解決してくれるだけではなく、更に優れた編集機能を備えたユーティリティーなのである。
まずは基本的なインターフェイス関連。XmapsはツールバーのMod一覧から開く事が可能である。その他使用するキーはOptionのControlタブに追加されるので適当に空いている場所に割り振っておけば良い。通常は呼び出しのキーのみでOKだろう。
すぐ左にあるのがXmapsの基本画面である。まずインストール直後にはGame Typeの項のRefreshを押して、現在インストールされているゲームの種類を検索させないとならない。もしも既に結構な数のModを落としている場合だと検索には数分掛かる可能性があるので、フリーズと勘違いしないように。
ここではまずMAP巡回リストの作成が出来る。選んだゲームタイプ毎に幾つでもカスタムのリストを作成可能で、Newを選択してリストの名前と使用するMAP及び順番を指定する。ここで指定出来るMAP数は製品版の32個から150個へと拡張されている。しかも便利な事にこのMAP選択時にPreview画面を確認しながらでも行えるので非常にやり易い。
リストに関する制限は全ての合計が100個までという事だけ。よってDM用に10、20個というリストを作成する事もOK。大きさ別に分けたりとか、Testという名前に新しく仕入れた物は入れてチェックリストに使ったりとか。ここでそれぞれのゲームモード毎に指定しておいた物がデフォルトMAPリストとして使用される仕組み。
更にXmapsではMutatorの指定が3段階に行える。まず標準のPractice Menuにて指定する物が全てのゲームに対して適用される大元となる。よってここにはXmapsその物だけを入れて置くのが普通だろう(後はXbotsとか)。
ここからがXmpas独自の機能なのだが、ゲームのタイプ別に上にあるMutatorsタブにて「そのゲームモードでは必ず使うMutator」を指定出来る。ここで指定した物はそのゲームモードでのみ適用されるので、AssaunltならばAssaultBonusPack418、DeathMatchならばSpawnProtect、No Redeemer等タイプ別に指定すれば良い。更に作成したMAPリスト毎にMutatorを指定する事が可能で、そのリストを選択して上の画像のMutatorsボタンを押して指定する。例えばDM用に作成したお気に入りリストをコピーして(コピーボタン)、DM−InstaGib、DM−NoPowerup、DM−Relics等の使用Mutator別リストを作成しておけば、いちいちメニューから選択し直さなくてもダイレクトに切り替え可能となる。
もう一つSetup用のサブメニューがあるのだが、こちらはそれほど重要では無いので(HUDからでも行えるので)割愛する。もちろんXmapsの機能はこれだけでは無い。その他の機能はゲーム中にメニュー(HUD)から行う事が出来る。次はそれらを見ていこう。
<機能>
XmapsのHUDの呼び出しは予め割り振っておいたキーにて実施。以下にこのメニューから実行出来るXmapsの機能一覧を載せる。これらの機能はUTのPractice Sessionを介さずにダイレクトに行える。もしもUTで結構遊んだという人なら、これらがどれだけ凄いかが分かってもらえると思う。
機 能 | 解説 |
SKIP&REPLAY MAP | 現在プレイ中のMAPを終了して次のMAPへ行く事及び、現在のMAPのリプレイがダイレクトに可能。 |
EXTENDED MAP LIST | 現在実行されているMAPリストの中から好きなMAPを選択して直接ジャンプ可能。またリスト中からランダムプレイもOK。更にはランダム使用済みリスト(MRU)を管理しており、一通り巡回するまでは同じ物を出さない様に制御している。 |
FAVORITES | フェイバリットリストをモード毎に設定しておいて、それを上記EXTENDED同様に管理出来る。また現在プレイ中のMAPをリストに加える事もHUDから行える。 |
MATCHING MAP LIST | 作成してあるカスタムMAPリスト一覧を呼び出して、ダイレクトにリストその物を切りかえる事が出来る。もちろんリストだけでなくどのMAPからプレイするかも指定可能だ。更に現在プレイ中のMAPを任意のリストに加えるという作業もここで行える。またMutator別にリストを作成しておけば、直接Mutatorを切り替えるという芸当も可能になる。![]() |
GAME TYPES | 登録してあるゲームタイプ一覧を表示させて、希望の物にダイレクトに変更できる。ASからCTFでも、DMからDOMでも、EXCESSIVEからRAでも思いのまま。この際に使用するカスタムMAPリストとスタートMAPももちろん選択可能。![]() |
MAPS INSTALLED | 登録されている全てのMAPを表示させて切り替えられる。一覧はアルファベット順に見出し付きで整理されている(A−B,C−Dの様に)。![]() |
PLAYERS | ゲームスタート前、或いはゲーム中任意に参加しているbotの数を変更できる。変更方法は「1チーム当り何人」という様にも出来るし、何人追加という風にも出来る。また多ければ同様にして数を減らすのも簡単に行える。 更にはbotを一覧から簡単に”名前”で指定する機能を持っており、予めカスタマイズしておいた特定のbotと対戦する事も可能。例えばFavoriteがShockRifleのBotを作成しておいて1on1でShockが有用なMAPにそれを指定して入れたりとか、Skinを統一したチームを作成するとか応用範囲は広い。 ![]() |
XMAPS OPTIONS | ここは項目が多く主な物を紹介。Game Overrideは別のモードのMAPを強制的に使用する機能。よってONだとCTFのMAPをDMとかに使える。当然ゲームが成立しなくなる可能性もあるので注意。 Match Playersは人数自動調整機能。これをONにしておくとMAP作者が設定した適正人数に自動的にスタート時に調整される。しかもこの時の設定人数を適正から多目と少な目に2段階づつ動かす事が可能で(計5段階)、適当に仕入れたMAPをテストする時など本当に便利な機能だ。 ![]() Pause for HUDはこのメニューを出した時にポーズを掛けるかの指定。 Switch Game Typesは自動的にゲームモードを切り替えるかどうかの設定。ONにしておくと予め決めておいたMAP数毎にモードがDM>CTF>DOMといった感じで切り替わる。もちろん切り替えるモードの指定も可能である。 |
UT RULES | 現在行われているゲームのルールを随時変更可能。Score Limit及びTime Limit、そのどちらについても増減両方行う事が出来る(ただしASは当然不可)。面白いMAPでもっと長い時間プレイしたいとか、難しいので勝利条件を低目にするとか応用自在。Scoreに関しては参加プレイヤー数に応じて変更する事も可能である。更にこの項目ではTranslocatorの有無をゲーム中に変更可能。![]() |
<MULTIPLAY>
Xmapsの素晴らしい所は、これらの機能をマルチプレイでも使用可能な点である。自分の建てているサーバーのAdmin権限さえ得れば、後はHUD機能にフルにアクセス可能となる。CSHP4+ ともコンパチだそうだ。
*プレイするMAPの切り替え及び巡回リストの切り替え
*ゲームモードの切り替え
*ルールの変更
*必要であればBotを投入しての人数調整(Minimum Botの数を変更)
といった事がHUDからシングルプレイ同様にプレイ中に簡単に行える。注意点としては、サーバー側はリストにあれば当然切り替える事は出来るが、参加者でそのモードやMAPを持っていない人は落ちるかダウンロードになってしまう事。またPauseが自動的に掛かる機能は外しておいた方が良いかもしれない。
このAdmin権限に関しては、自分のみならずよく来る知り合いで信頼出来るプレイヤーがいれば、その人間にパスワードを教えておけばクライアント側からのXmaps操作も可能だ。セキュリティを考えて登録したユーザー名以外からのAdminloginを禁止する機能も有り(デフォルトはパスワードさえ合えば制限無し)、これらはClient系の設定ウインドウから変更可能(不正アクセス者のIPと名前のログ機能付き)。またパスワード記憶を有効にしてClient Menuを常にMAP開始時に出す様にしておけば、その都度Adminloginを自動的に行ってくれる。
注意点としてはクライアントサイドからはネットを介してのリスト取得となるので、Timeout時間の設定が短くてサーバーにインストールされているMAPの量が多かったりすると途中で跳ねられてしまう可能性がある点。
Server Packageには現バージョンでは記述の必要は無く、仮にクライアントがInstallしていなくてもミニコンソールから(フルは不可)mutate xmaps hudsetupにて使用は可能である。
<出来ない事&バグ>
そのポリシーの通りに出来ない事を無くすという事が目標のXmapsだが、残念ながらまだ出来ない事も幾つか存在している。
※Practice Menuの基本的な機能を変更する事。FFの有無や%、Weapon
Stay、ClassicとHardcoreの切り替え、Botの強さ等
※最初にいきなりXmapsからゲームの起動は出来ない。
※Menu画面その物を変更するゲームには対応出来ない。UTを立ち上げるのではなくて独自に起動するタイプのMOD(SF,INF等)。これはおそらく将来的にも無理と思われる。
※HUDをいじっているMODでは相性の悪い物が存在する。例えばMonster Hunt上ではXmapsを使う事が出来ない(切り替える事は出来る)。
※Rocket Arena: All Mapsは使用出来ない
※Linuxサーバーでは問題が起きる可能性がある
*Mutatorの使用がうまく切り替わらずに、機能が残ったままになってしまう事が稀にある
*全てのゲームタイプの切り替えを実験している訳では無いので、何らかの問題が起きる可能性は残っている。
まだ現在の様な形になってからそれほど経っていないし、今後のバージョンアップで徐々に解決される事が期待出来るだろう。
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