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[PROS] ◎ジェスチャーを使って倒すというユニークなシステム ◎チベットの仏教世界をテーマにしており、風変わりな雰囲気が漂っている ◎景観が独特で見た目的にも楽しませてくれる ◎戦闘の感覚が変わっていて面白い ◎敵が幽霊という珍しい設定で、その動きや攻撃方法が変わっている ◎各キャラクターの造形 [CONS] ×全体に占める移動時間が長い(移動速度が遅い) ×ジェスチャーで記号を描くのが簡単過ぎる ×序盤の数時間は簡単且つ展開が遅くて退屈 ×ミニゲーム系の出来が良くない ×QTEの方式が不親切 ×グラフィックスは同世代比較では水準よりも落ちる △リプレイ性が低い 宣伝文句ではサバイバルホラーと言っているが、プレイしての印象としてはホラー要素は希薄でそれを期待すると外れる。アクションゲームとして捉えた方が良いだろう。WiiからPCへの移植はマウス操作に応じてシステムを改変したりと手は入れられているが、難易度が一つだけとかセーブの方式などの不満点がそのまま残されてもいたりと、特別に力を入れて作ったという訳では無さそうだ。 根幹を成すジェスチャー自体はユニークで面白いシステムだと認めるが、まず失敗する事は無いという位に簡単なのでミニゲームとして成立していない。もっと難易度を高くして緊張感を持たせるべきだった。その他の各種ミニゲーム系も練り込みが足りない為に効果を挙げていない。後は広さの割には移動速度が遅くて、単純な移動にゲーム内でのかなりの時間を消費させられるという件が地味にマイナス感を高めている。 ゲームの売りはいろいろな面で変わっているという所で、仏教をテーマにした世界観やチベットというロケーション。そして敵が幽霊で、プレイヤー側の武器も霊的な物となっている事から、戦闘の感覚やシステムも風変わりである。よって変わったゲーム体験を求める人に一番に勧めたい作品となり、逆にゲーム全体の完成度の方は高いとは言えないので、そこを重視する人には強くは勧められない。個人的には新鮮な感覚でその世界観を楽しめたゲームであり、他の要素での減点分を補っていると思う。とは言えWii版の70点弱という評価点は妥当な所だろう。 |