DAIKATANA(大刀)

                                  03/08/05


<概要>

 御存知John RomeroデザインのPRG要素を取り入れた3DFSP。内容の解説はレビューを見てもらうとして、「最近のFPSはCoopを軽視しているが、CoopはFPSに必要なモードである」というRomeroの基本姿勢の元、Coopモードが最初から導入されている。
 ゲームは今や海外のみならず日本でも投げ売り状態であり、安く購入出来る可能性が高い。


 (03/08/05) 追記: 既にRomeroのいたIon Stormは無く、パッチに期待は出来ない状態。DMも含めてServer自体がもうほぼ見付からない状態である。





<VERSION>

 やや複雑で以下の様になる

1.日本語版はV1.1”相当”のパッチが適用されているが、これと海外版V1.1とは相互に遊べない。
2.海外版は最新V1.2とV1.1にネットプレイ互換はない模様
3.日本語版にはV1.2は適用出来ないので日本語版と海外版では結局の所遊べない

 この辺の問題は日本語版が特殊な形態で出されている事に問題があるようだ。US版リリースが5/25、日本語版リリースが6/30、US版V1.1パッチが7/15ということで、日本語版はリリース予定のV1.1分を先行して受け取ってリリースされているが、正式版V1.1とはネット互換では無い。

 またこの1.2(1.1)パッチが曲者で、45MBのサイズがあり適用し終わるまでに”最高で4時間”掛かるらしい。止まったと思ってマシンを落とさないようにとの注意がある.....。最近のマシンなら早くなるとは思うが、私の場合P3 600MHzのマシンで50分掛かった。


<システム>

 基本的にホストが主人公を、他に2人がゲームのサイドキックを担当する3人までのCOOPが可能。このゲームはプレイヤーのモデルが固定では無いという珍しい形態で(SKINは固定)、MAP切り替え時に一番最初に接続された人から順にMiro,Mikiko,Superflyのモデルとなる。よって通常のサーバーだとクライアントの2人が、Dedicated Serverの場合だと3人全員のモデルが接続順に入れ替わってしまう。その上名前の表示がゲーム上での名前なので、誰が誰なのかわからない(^^; 対策としては全員がSKINを変えておけばこれはそのままなので見分けが付く為、赤青緑とか事前に決めておくほうが良いだろう。
 ゲーム中にあったイベントやムービーは全てカットされており、それに伴ってルートも若干変更されている。死んだらスタート地点に復活というのは標準的だが、Map切り替えの為には全員が切り替え地点に行かないとならない


<ホスト設定>

 開始エピソードを4つの中から自由に選択可能。エピソードの最後はテレポーターとなっており次のエピソードに接続される。ゲーム自体が相当長く、1回のセッションでは終わりそうに無いのでこれは妥当な設定だろう。またSaveも可能なので数回に渡って最後までのプレイも可能だ。ただしSaveする為にはプレイヤーがサーバーマシンでプレイをしていないとならない(Dedecatedの場合は不可能)。
 後は選べるのは難易度とFriendly Fireの有無のみであり、細かなTweakに関してはcfgを直接書き替える必要がある。dataにあるdaikatana.cfgを直接書き替えるかautoexecを作成するかになるが、基本的な物としてはset public "1"でサーバー名が公開されるようになる。


<クライアント設定>

 バージョンさえ一致していれば接続自体はシンプルで、IPを直接入力するかリストに出るのならばそれを選んで入る。注意点としてはIPを入れたらそこでENTERで接続であり、横のJOINでは無いということ。キャラクタのSKIN(色)と接続速度の設定を忘れずに。

 それとこのゲームではCheatを使える様にしておくべきで、これはショートカットのプロパティから以下の様にする。
 daikatana.exe +set cheats 1 +set console 1


<ルール>

*入る経験値はシングルに比べると高く成長は早い
*Save Gem使用時は誰が取ってもホストの人間に集められる。
*MAP切り替え時に弾薬数や武器は最低レベルまでは補充される。スタート時に持つデフォルトの設定が各MAP毎にあるようだ
*HUDは同様だがサイドキックからはHiroの顔がちゃんと出る
*落ちた場合は所持品を詰めたバックパックがその場に残る
*エピソードが切り替わっても各人の能力はそのまま継承される
*キャラクタが切り替わっても各人の能力はそのまま継承される
*ボスキャラの強さは人数に応じて自動的に調整される
*敵がいないと自分に攻撃が帰って来る武器は普通に使用出来るように変更されている


<問題点>   *ISDNでの検証

 最大の問題はMAP切り替え時にやたらと重くてクライアントがつながらない事が多発すること。タイムアウトまでの時間は非常に長いので簡単には落ちないのだが、5分以上経ってから接続されたりする。また結局落ちてしまうことも多い。ゲームに支障があるのはもちろんのこと、落ちてしまうと今までの経験値がクリアされてしまうので辛い。各能力項目はcheatでUP可能だが大刀をレベルアップさせるcheatは存在しないので。

 ゲーム中でもクライアントが動けなくなるくらいにラグが発生する事も多く、どうも何かのオブジェクトを破壊したり水が流れている所で多く発生するようなのだが原因は不明。

 ホストも落ちる事がある。これはゲームが落ちるのではなくて、ゲームはそのまま動いているのにホストが切り離されてしまうという事。すぐに元に戻れるのだが経験値等はクリアされてしまう。



<GAMEPLAY>

 バランス的な問題として大刀の扱いが結構難しい。レベルUPが比較的早いという事もあるのだが、大刀を集中的に鍛えると最強レベルにまで早く到達してしまいゲームが大味になる可能性が.....。それと絡んで各人の成長度にもバラツキが生じるのも問題。大刀が強くなりレベルUPすると他の人間に比べて差が付くので、全員で同様に大刀で戦っているとその人間が倒す確率が高くなり、よってどんどんその人間の大刀のレベルだけが上がって行ってしまう。そうなると他人が大刀や他の武器で必至に攻撃している所を、レベルの高い大刀を持った人間がちょっと攻撃しただけで敵を一人で倒していくという構図に。
 このアンバランスさをどうするかとなると、まず大刀の使用を封印するのはバランス的にキツイし、ゲームの主役がいなくなるので問題。大刀のレベルが上がった人間は他の人が同一レベルになるまで使用を控えて各人のレベルを統一するという手があるが、現在の落ちてしまうとレベルがクリアされるという問題が解決しないとこれも問題ありだ。各人の分担を決めて武器系と大刀系とに分けるというのが良さそうなのだが、プレイしてわかったのは大刀が強過ぎてその人間だけが敵を倒してしまうという事になりかねない点。特に4,5レベルまで行くと圧倒的に強いので。

 ゲームその物はSHOGUN(HARD)レベルだと弾薬が少ないので問題ありという感じ。敵に比べて弾薬が少なく死んで補充ということでやっと補えるといった感じになる。


<バグ関連>

 当面の問題は突然発生するラグと接続までが長い事をどうするかだ。そういう仕様だとしたらどうしようも無いのだが、今後テストをしていく。まずは各人の環境設定から次回はテストしてみたい。

・まずは効果があるのかわからないのだがQ2エンジンお馴染みのFPS制限。set cl_maxfps 30をDaikatana.cfgかautoexec.batに記述する
・グラフィック系を出来るだけ下げる(32bitを16bitへ等)
・グラフィックオプションをOFFに。特にDecal(bullet holes)はオブジェクトの減少ということで効果有りか?

 どうもロードが長いのは仕様のようで改善出来ない様だ。残念ながら製品のあまりの評判の悪さにバージョンアップが改善前に止まってしまったというべきか。


<CHEAT>

 noclipは死んで追いつく時等に必要。各能力はBoost xxxxxで上げられる。boost allで全てを一段階上げられるがこれらは正規のレベルUPには対応しない(仮に合計で4レベル上げた場合、それまでは経験値が貯まっても追加でレベルは上がらない)。HEALTH 100とかで任意の値を回復出来る。


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