ＱＵＡＫＥ ２03/08/21
＜概要＞
1997年リリースのQuakeシリーズ第2作。3DFPSゲームにはCoopが当たり前のように付けられていた頃の作品である。この後Quakeシリーズ自体も３ではマルチ専用へと変貌して、シングルプレイシナリオは削除される事となってしまった（シングルプレイが組み込まれる４ではCoopが復活するのか注目される）。
正直言ってそれほど当時もこのQ2にてCoopが盛り上がっていた感じは無く、DMやCTFの対人戦ゲームとしての位置付けが非常に強かった印象。これには初代に比べるとQ2はより強くマルチプレイ専用ゲームといった捉え方がされており、Coopというよりはシングルプレイ自体があまり盛り上がらなかったという面もあっただろう。
＜ＶＥＲＳＩＯＮ＞
V3.20が最終バージョン。現在入手出来る一般的な物では1-3をセットにしたUltimate Quakeが存在するが、これはおそらく販売時点で3.20のはず。日本で発売されている廉価版のQ2はパッチが適用されていないので注意。公式の拡張パック2種でも全編通してのCoopが可能だが、これらは通常のショップでは現在入手困難である。
＜仕様＞
＊参加人数は4人まで
＊同じMapを行ったり来たりが多いが、進行中のMapのStatusはちゃんと保存される。
＊死ぬとそのMapに入ってきた時と同じStatusで復活する
＊ゲームの進行をSave可能。
＊Mapの切り替えは全員が切り替え地点に集合して行う
＊Friendly FireはON固定
＜ＳＥＲＶＥＲ＞
基本的にはメニューからCooperativeを指定してやるだけ。ＤＭ等の場合はdmflags等の細かな設定が可能なのだが、Ｃｏｏｐではほとんどのパラメータをいじる事が出来ない。設定ファイルにて行っておく事としては、Autoexec.cfg等を作成してClientのrate関連を決めておくくらい。
set cheats 0 （Cheat禁止）
set maxrate 7000 （Client一人当りの最大値）
set public 0 （Serverの一般公開のON/OFF）
当時はやった事が無かったが、自分でサーバーを建てる場合、ISDNのシングル（64K）であれば自分以外に2人加えて3人でのプレイなら問題は無いと思われる（Rate 3000程度）。128Kあれば4人で問題無し。マシンも現在ならばListenでOK。
＜ＣＬＩＥＮＴ＞
事前にやる事はPlayerのSetupにて自分の名前とＳｋｉｎ、そして接続速度を決めておく事位。ただし接続に関してはGame内のブラウザは使いにくく、基本的にはＧａｍｅｓｐｙやＡＳＥを使用する方が便利。この頃はゲーム自体とＳｅｒｖｅｒ検索機能は別物という考え方が一般的であり、マルチプレイサービスを提供する会社のロビーに行って人を集めてから開始というパターンと、上記の様な別の専用ソフトを使用するのが普通だった。Q2もゲーム内にはサーバー検索機能を持っておらず、ＩＰ固定でＳｅｒｖｅｒを提供している所を幾つか登録しておけるのみという仕様になっている。
よって通常はホストのＩＰを教えてもらった後に、これをＡｄｄにて登録してからそれを選んで接続になる。或いはコンソールから”connect IPアドレス”での接続も可能。
＜ＧＡＭＥＰＬＡＹ＞
参加は4人までで尚且つMap自体の構造も複雑な為、クリアまでにはかなりの時間が掛かるＣｏｏｐであり、たっぷりと楽しめるという面はある。ただしちょっと進行が複雑なのでルートを忘れていると迷ってしまうし、ジャンプ系のパズルがある点もやや難点か（全員がクリアしないとならないので）。ＦＦもＯｎなので仲間がいる場合はあまり気持ち良くバリバリと撃つ事が出来ない為、これも好みが分かれる点かも。敵の数が多めなのはプラス点。
現在でもまだQ2のマルチ自体は相当な数の人がいるが、Ｃｏｏｐをやっている人はほとんどいないようだ。それともう一つの問題？は、現在であればSerious Samが有るという点か。ストレートなＣｏｏｐとしては爽快感等の多くの面において見劣りするのは仕方の無い所。当時は綺麗だが非常に重くてベンチマークの定番だったグラフィックも、今見るとかなり時代を感じさせる。
取りあえず現在Coop可能なFPSが少ないのは確かであり、ストレートなシューティングでのＣｏｏｐを望む人にはまだ遊べるゲームだろう。人を集めるのが難しいという面はあると思うが。
＜問題点・バグ＞
現在のマシンパワー及び回線であれば、重いといった問題は起きないだろう。参加も4人までなので、モデムでクライアント接続してもそれほどのストレスは無いと思われる。Coopのプレイ自体にも問題は特に無いはずだ。
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