☆ UT SERVER CONFIG ☆

  02/08/25更新



<必須設定項目>

 サーバーそのものは気軽に出来るのだが、その為には最低限知っておかないとならない事がある。まずは最重要項目について解説しよう。なおその前にバックアップを取っておく事をお薦めする。UTのSystemフォルダにでもinibackとか名前を付けてフォルダを作成して、そこに同じくsystemフォルダ内にあるUnrealtournament.iniをコピーする(マルチに関係ないがManifest.iniも定期的にバックアップしておくと良い)。このファイルを編集するので、マルチ終了後にはここから上書きで書き戻せば普段のシングルプレイ用の設定に簡単に戻せる。


◎Unrealtournament.ini
 まず第一にこれを開いて上の方にある[Engine.GameEngine]という項目を見付けて欲しい。

[Engine.GameEngine]
CacheSizeMegs=64
UseSound=True
ServerActors=IpDrv.UdpBeacon
ServerActors=IpServer.UdpServerQuery
ServerActors=IpServer.UdpServerUplink MasterServerAddress=unreal.epicgames.com MasterServerPort=27900
ServerActors=IpServer.UdpServerUplink MasterServerAddress=master0.gamespy.com MasterServerPort=27900
ServerActors=IpServer.UdpServerUplink MasterServerAddress=master.mplayer.com MasterServerPort=27900
ServerActors=UWeb.WebServer
ServerPackages=SoldierSkins
ServerPackages=CommandoSkins
ServerPackages=FCommandoSkins
ServerPackages=SGirlSkins
ServerPackages=BossSkins
ServerPackages=Botpack
ServerPackages=MultiMesh
ServerPackages=Relics
ServerPackages=EpicCustomModels
ServerPackages=TCowMeshSkins
ServerPackages=TNaliMeshSkins
ServerPackages=TSkMSkins
ServerPackages=SkeletalChars
ServerPackages=MonsterMadness
ServerPackages=CSHP4+
ServerActors=CSHP4+.CSHPServerActor


 ここにServerPackages=という部分があるが、これはシステム的に組み込まれたModやMutatorの記述を差すものであり、標準の物以外にインストールしたりすると自動的に追加されていく。もしもボーナスパック1(Skaarj,Nali,Cow)しか組み込んでいないのならば緑色の部分しか無い筈で、4(Warboss,XanII)も組み込んでいるならばServerPackages=SkeletalCharsが追加されているはず。それ以外に何か組み込んでいる場合はどこかに追加の行があるはずなのでこれをまずは見付けるのが肝心だ。なお規則的に並んでいるとは限らないので注意

 UTはバージョンが違ってもサーバーからはじかれずにプレイ出来たりとか良い面もあるのだが、一方でこのPackagesが最大の問題点というか欠点ともなる。実はここの内容がサーバーと自分で異なっていると問題が起きてしまうのだ。もしもサーバーを立てた人の設定に上であげたようなServerPackages=MonsterMadnessといった追加項目があると、接続に来た人間がそのPackageを持っていない場合に接続が出来ない。ここで重要なのは、それ(その記述に該当するMod)をサーバーが現在のゲームで使用していなくても入れなくなるという点。

1.サーバーマシンのPackagesに記述されているMod
  クライアントはそれを持っていれば入れる。それが自分のPackageに記述されている必要は無い。
2.サーバーマシンのPackagesに記述されていないMod
  サーバーがそれを持っていてもチェックは行われないので、クライアントとが持っているかどうかは関係無く入れる。

 つまりサーバーを建てる場合は上記緑色の部分、[UT+Bonus Pack 1]の記述はどんなサーバーでも必須というのが常識になっているので残す。それ以外は行うゲームにて必要とされるModに関連する記述以外は全て削除する(或いは先頭に;を付けると無効になる)のを忘れない事が重要である。これを忘れるとそれを持っていない人が接続出来なくなってしまうので。

 設定でそれをサーバーからDownload可能にする事が可能なのだが(AllowDownloads)、あまり大きなファイルだと回線に負荷を掛ける事にもなる。現在のバージョンでは各人のRate以上の速度ではDownloadさせなくなっているものの、その人数が多かったりファイルが大きくて長い時間Downloadが掛かる場合、接続に来たプレイヤー等に迷惑が掛かる可能性も(プレイに参加していない人の為に回線が使用されてしまう)。なおクライアントがDownloadしてInstallされた各種PackagesはCacheフォルダの中に入ってデフォルトでは30日後に削除される仕組みで、勝手にシステム内にInstallされてしまう事は無い。
 ダウンロードが不可にされているサーバーでは、サーバー側の設定でServerPackages=に有る物がクライアントに無いと接続時に蹴られてしまいつなぐことが不可能となる

 注意Bonus Pack 2をInstallするとServerPackages=Deが追加されてしまう。これはこのパックにて追加されたMutatorを有効にする物なのだが、ほとんど使われないので外してしまった方が無難。現在では削除されている状態が基本とされている。これを入れた状態だとBP2をインストールしていない人が入る事が出来なくなる(deのVersion Mismatch)。


<その他設定項目>

 Unrealtounament.ini上の設定項目にはサーバー起動時に画面上から設定出来るものもあるが、中には出来ない物があるので事前に探してテキストの内容を変更しておく方が簡単だろう。特に以下の部分。

[IpDrv.TcpNetDriver]
AllowDownloads=False             ダウンロードを許可するかどうか。通常はFalseにする。
ConnectionTimeout=60.0           クライアントから反応が無い時に接続を切るまでの時間。多少長めにしておいた方が良いかも。
InitialConnectTimeout=300.0
AckTimeout=1.0
KeepAliveTime=0.2
MaxClientRate=2600              最低で2600。理想的には5000程度欲しい。また8000以上はあっても意味が無い
SimLatency=0
RelevantTimeout=5.0
SpawnPrioritySeconds=1.0
ServerTravelPause=10.0            次のMAPに切り替わるまでの時間
NetServerMaxTickRate=20           最低FPS。変更しないほうが良い
LanServerMaxTickRate=35
DownloadManagers=IpDrv.HTTPDownload
DownloadManagers=Engine.ChannelDownload

 中でも重要なのがMaxClientRate=でこれは各クライアントに最大でどれだけの帯域を許すかという設定である。[最大接続人数 X MaxClientRate]が自分の回線の上り速度を超えないようにしてやらないとならない。例えばADSL8Mタイプであれば512Kbps程度は安定して出る場合が多い。これだと512Kbps=64Kバイトの帯域があるという事になる(Rateの計算はバイト単位)。もしもMaxClientRate=5000だと64000/5000で12人、3500だと16人も可能になる。ただしRateは少なくするほど各人の快適さは減少するし、人数が多くなるほど回線以外の要素も絡んでくるので絶対ではない。
 ISDN64Kの場合は8Kになるので理屈では2600に設定してやると3人接続させられる事になるが、経験上これはほぼ無理で2人が限界だろう。ISDN128Kでは倍の4人という事になるのだが、これもまたデスマッチのようなものでは人数が増える分送るデータが増えるので厳しい。3人位が無難な所と考えておいた方が良いだろう。もちろんこれはサーバーの人間の環境やプレイの時間帯にもよるので、テストしながら経験でつかんでいくしか無い。クライアントが皆高速ならば人数が多くても問題無いかもしれないし、その逆ももちろん有り得る。


<起動時の設定>

 ここではSTART NEW MULTIPLAYER GAMEをメニューから選んだ時の設定について述べる。必要な項目のみでシングルと同様な物は省略。


Max Connections:最大参加可能人数で自分も含めての人数。当然上で説明したMaxClientRateとの関連で設定を誤るとラグでゲームにならなくなる。Win98系のOSの場合は8人程度までにしておくのが無難。それ以上ならばWin2KやXPといったOSでないとパフォーマンスに問題が出てくる。

Max Spectator:観戦者の人数。これは基本的にISDNサーバーレベルでは0にするべき。

Force Team Balance:チーム戦で強制的にチームを割り振る。人数合わせの為。片側に人数的な偏りが無いようにするもの。

Force Respawn:強制的に死んだ後にすぐ復活させる





MIN Total Players:もしも人間がこの人数よりも少ない場合はBotがその分参戦する。人間が入ればbotは自動的に出ていく。0ならばbotは出て来ない。












上の部分はサーバーに公開する名前や管理者のデータ。MOTDとは接続時に表示されるメッセージで4行まで可能。

Advertise Server自分のサーバーを公開するかどうか。ONだと一般の人がサーバー検索した時にここのデータが表示される事になる。

ngWorldStats:シングル同様にデータを記録する場合はON。ただしネットプレイ時はOFFを推奨している。

Optimize for LAN:LANの時ON。インターネット時は必ずOFF。






ゲームのパスワードと管理者のパスワード。チート等をサーバーの人間が使いたい場合はこのパスワードを使ってコンソールからadminlogon *******としてやる。こうしないとチートコマンドは不可。







<CONSOLE COMMAND>

 ゲーム中にAdminからダイレクトに設定変更する為のコンソールコマンド等(変更後ゲームを一度リスターとしないと有効にならない物もある)

admin set IpDrv.TcpNetDriver MaxClientRate 5000          ClientRate
admin set Botpack.DeathMatchPlus TimeLimit 60            ゲームの持続時間
admin set Engine.GameInfo MaxPlayers 16                最大接続可能人数
admin set IpDrv.TcpipConnection DoBeacon True           公開・非公開
admin set UWeb.WebServer bEnabled True               Remote Server BrowserのON/OFF



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