03/08/06更新
<SERVER>
ここでは簡単にUT2003のServer起動時の設定について解説する。ほぼUTと同様なのでそちらの方も参考にして欲しい。理想的にはDidicated
Server(そのPCをサーバー処理専用に使う)が望ましく、Listen Server(1台のPCで自分がプレイすると同時にServer役も行う)の場合はパフォーマンスの問題から最大人数等が制限されるし、接続しているクライアントにラグ発生の要素が多くなってしまう。
Dedicated Serverを起動するには、サーバーマシンにもUT2003をインストールするか、専用のDedicated Server用プログラム(308MB)をDownloadしてInstallするかになる。後者の場合でサーバーをMaster
ListにUPするかstatsの集計をONにしたい場合は専用のCDキーをメールにてもらわないとならない。
Didicatedの場合は内部の計算処理のみでグラフィックやサウンドといった重い処理をする訳ではないので、プレイするPCに比べれば低い性能の物でOKとなるのは確か。グラフィックカードやサウンドカードも低レベルで構わない。ただしやはりゲームの最低動作環境レベルのCPU(733MHz)は用意しておいた方が良いし、また16人32人といったサーバーを起動するとか、ある程度のbotが加わる可能性が有るならばそれなりのCPUが必要となって来るだろう。なおこの場合3D処理は絡んでこないので、Celeronのような安価で高クロック動作のCPUを使っても問題無い。メモリはそれほど必要無いという話もあるが、Forumなんかを見るとやはり256MB以上は欲しいという声が多い。能力を見るには実際にCPUやメモリ使用率をモニターしてみるのが一番分かり易いだろう。
<UT2003.ini>
Systemフォルダ内のUT2003.iniをテキスト編集出来るソフトで開いて設定を行う。なおゲームのメニューからでも設定出来る項目もある。以下は重要な設定のみを解説。
[Engine.GameEngine]
ServerPackages= (頭にセミコロンを付けると無効化される)
ここに記述された要素は全てのクライアントに必要とされる。よってDefault以外に記述が加えられていて、かつダウンロードを許可していない場合は、それを持っていないクライアントは接続が出来ないので注意が必要である。これはModによっては自動的に書き加えられる事が有るので確認が必要である。或いはそれを避ける為に手動で書き加えないとならないタイプのModも有って、この場合は逆に指定通りに記述しておかないとそのModの動作にトラブルが発生する。
[IpDrv.TcpNetDriver]
AllowDownloads=True
クライアントが持っていないファイルのDowmloadを許可するかどうか。回線の帯域があまり無い場合やCPUがそれほど速く無いケースでは、例えば5人10人の人間が一気にDownloadを開始したりすると(皆が次のMapを持っていなくて)プレイしている他の人に影響が出る怖れもある。相当数のカスタムMapを使っている常設サーバーでは、ホームページにて使用Mapリストを載せて事前のDownloadを推奨したり、他のサーバーに接続をリダイレクトしてそちらからDownloadさせたりするのが一般的である。
MaxClientRate=
UTと違うので注意。2003ではこれはLANプレイ時のクライアントのRateとなる。よって20000から変更する必要は通常無い。
NetServerMaxTickRate=20
パフォーマンスに影響を与える可能性が大きいのでそのままにしておくのが無難。ただ数値を30-40程度に上げた方が良いという意見も多い。
MaxInternetClientRate=
インターネットでのマルチプレイにて、クライアント1人に対して許容する回線幅の設定で非常に重要な設定となる(単位はバイト)。クライアント側のRate値は回線種別によって自動的に設定されるが、これがどんな値であってもこれ以上の回線幅では接続させないという意味でもある。Epicのコメントでは製品版のゲームタイプにおいては32人のプレイでも7500以上の数値になる事はまず無いという話だが、Monsterが大量に出るModとかExcessive
Overkillの様な大量の弾が飛び交うタイプのModでは、データ量が多くなるのでこれを超える事も有り得る。
凡その目安としては、(実測した回線の上り速度の平均値)*0.8(インターネットの不安定さを見越してのマージン)を算出。これを7500で割ってみて出た数値が参加可能人数、或いは参加希望人数で割ってみて出た数値がここにセットする値となる。例えばADSLで上りが640kbps程度出るという事ならば、640kbps
* 0.8= 512kbps = 64000byte(このRateの計算はバイトで行うので8で割る)。7500に設定するならばこれで割って8.5程度になるので8人参加のサーバーとして起動すれば安全性が高いという事になる。逆に12人参加のサーバーにしたい場合は12で割って出た5300程度に設定しないとならない。
設定した値でOKなのかどうかは最終的には実施テストしないと何とも言えない。ただし幾ら人数を増やしたいといっても一人当たりのRateが4000(モデムの値)以下になっては問題が出る可能性が高い。原則的には人数が多いほどRateは高い値が要求されてくるので、32人サーバーでRateが4000というのは非現実的な設定となる(24人で5300とか、16人で8000にすべき)。プレイしているクライアント全員に同時にラグが発生する(Pingが大きく跳ね上がる)場合は、合計転送量が設定を上回っているという意味になるので、この場合は(設定Rate
* 最大人数)の値を減らす方向で調整しないとならない。これはあなたが思っているほどの上り回線速度が出ていないという事でも有り、上下動が激しいという可能性もある。この場合可能ならば評判の良いプロバイダに乗り換えるという手もあるだろう。
またサーバーからのDownloadもこの値にて行われる。よってもし光回線等を使っていて回線幅には余裕が有り、かつDownloadさせるMap等が多いのならば、20000等に設定しておいた方がDownloadは速くなるのでクライアント側では快適になる。
MaxDownloadSize=0
2003ではマニュアルで付け加えないとならない行のようだ。これは最大のDownloadファイルサイズを設定する物で0であれば制限無し。1000000(1MB)ならば1MB以上のサイズのファイルはAllowDownloads=TrueであってもDownloadが出来ない。
<設定>
ゲームのメニューにて設定可能な項目について簡単に(V2225)。
*Dedicated Server
Dedicatedとして起動するかどうか。ただ通常はここで指定して起動する方法よりも、直接コマンドラインからパラメーター等指定して起動する方法の方が多く用いられる。
*LAN Game
LANでのプレイ時にチェック。インターネットでのサーバーの際には必ず外しておく事。
*Advertise Server
Masterのサーバーリストに自分のサーバーを公開するかどうか。公開しない場合は他からは見えなくなる。
*Collect Palyer Stats
ランキングの為の成績を取得するかどうか。
*Player must be Ready
ゲーム開始前に全ての人間がFireをクリックするまで開始しない。接続の速さによる不公平を無くす処置。ただし押さない人間がいるとゲームが始まらないので、Vote等にてKick可能にしないのならば危険でもある。
*Min Player Count
最低プレイ人数。これよりも少ない人数の場合、その分自動的にbotが補充される。人間が入るとその数だけbotは自動的に抜ける。人間だけでぷれいしたいならば0にしておくこと。
*Max Player Count
その名の通りに最大参加人数。
*Max Spectator Count
観戦者の最大人数。これを増やしておくと満員のサーバーに接続した場合でも、誰かが抜けるまで待ったりが可能になる。一方であまり増やし過ぎると回線の負荷になる可能性も。ただし0だとServer
Fullで弾かれた人が、人数が空くのが何時か分からないので接続し難いという欠点がある。
*Game Password
ゲームにクライアントが入る際に要求されるパスワード。仲間内でプレイするならばこれを設定しておくのも良いだろう。
*Admin Email
ここに自分のホームページのアドレスを載せたりして、サーバーの使用Map等の案内をガイドするのはよく見られる。
*Admin Password
ゲームの管理者が使うパスワード。ゲーム中にコンソールから adminlogin
password にてAdmin権限を持つ事が出来るようになる。
*Web Admin
Web Admin機能を使用するならばチェックをつけておき、同時に使用ポートを指定しておく。
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