☆ COMANCHE 4 ☆
                                                                              01/11/28

製作/販売 Novalogic
デモ仕様 61MB。11/20リリースの正式デモ版。以前の物をこれにUpdate出来るのかは不明。
シングルプレイミッションが一つだけプレイ可能
GAMEPLAY  ヘリシムのゲームとしては一般ゲーマーにも知られている有名シリーズの新作。今回は純粋にシム寄りでは無く、アクションゲームとしても楽しめるようにとの配慮が成されている。私の様なヘリシムがわからない人間でも遊ぶ事は可能だ。

 実際にヘリがどんな風に飛ぶのかがわからないので、ヘリの飛び方や物理モデルがどうなのかにはコメント出来ない。ただ旋回がマウスで簡単に出来るのと、移動が3DFPS風にWSADキーとかに割り振れるので特別な知識は必要無く飛べる。また高度の維持が高・中・低の3つのキーで自動的に保てるのと、ホイールに高度の上下をアサイン出来るので非常に楽だ。OFPでは低空飛行しようにも高度の維持が難しかったのだが、このゲームではそれほど気に掛けないで済む。ものの10分も遊べば操作には慣れる筈。

 ゲーム中は指令に従って敵を倒して行くのだが、相当な数がいるので操作は非常に忙しい。味方軍が配備に付くまでの護衛、敵の戦艦を沈める、エージェントのボートを目標まで護衛といった感じに進んで行く。攻撃はロックオンして発射という物で正確に敵に照準を合わせる必要は無いのだが、武器によって使い勝手は違っているのでそれがわからないと効果的には攻撃出来ない。
 Easyで遊ぶ分には敵の攻撃はそれほど正確では無いし、自機がダメージにも強いのでそれほど難しいという感じでは無かった。OFPの様に木に引っ掛かるとそれで終わりというゲームでは無い(^^;) ヘリの飛び方がリアルなのかはともかくとして、アクションゲームとしては詳しく無い人でも十分に遊べるレベルだ。視点は一人称も良いのだが、回りにある木に激突してしまうので外部視点が一番良さそう。

 取りあえずは撃ち捲くっていれば良いので単純ではあるが面白い。ただアーケードモード(キー操作が)だと、ヘリを飛ばしているという快感はあまり無い。何と言うか旋回する時にそれらしく飛んで欲しいのだが、完全にキーにそのまま反応して動くという風である。純粋なシューティングゲームという印象。


 <豆知識> ヘリの事などわからない自分が書くのも何なのだが、自分同様に遊んで見たくてもその辺の知識がサッパリという方向けに、OFPを遊んでいる時に勉強して身に付けた基本知識を披露(^-^; 間違っているかもしれないので御了承を。

 まず我々詳しく無い者からすると、なんで戦闘機では無くヘリなのか?という疑問がある訳だが「小回りが効く」「巨大な滑走路を必要とせずに離着陸可能」「地上数メートルを飛行してのステルスが可能」と言った面がまずある。現代戦ではまず戦闘ヘリが出陣して敵のレーダーや対空兵器を叩き、その後戦闘機による爆撃というパターンが基本らしい。その際に敵に補足されずに地上の細かな目標をピンポイントで叩けるヘリが有用ということだ。

 攻撃に関しては相当細かな部分までコンピュータによる制御がなされているが、操縦に関してはかなり難しい様で、キチンとした知識と腕が無いと普通に飛ばす事すらままならない。ゲームでも本格的にやるにはJoyStickが必須という事の様だ。

 武器に関してはこのデモに出てくる物だけ解説すると

◎20mm Cannon
 弾自体が特殊な合金で出来ているので、見た目よりも破壊力が高く全般的に使用出来る。ただし射程距離は短いのと、ロックオンしても目標に対してある程度の角度を保たないと当てられない(ロックオンが緑で無いとならない)。 

◎Hydra Rockets
 地上の敵に対して使う爆風範囲の広いミサイル。車と周りにいる歩兵を一気に葬る事が出来る。これもある程度の角度までしかロックオン出来ない。

◎Stinger
 対空兵器。熱探知機構を持つので、撃った後に敵を追尾して命中させられる。大きく逃げられると当らないが。

◎Hellfire
 破壊力最大の兵器で、戦艦等に対して使う。発射すると一度上空高く舞い上がり、その後真上からピンポイントで命中するのでヘリと目標の間に遮蔽物があっても問題無い(最も装甲の薄い上部を狙うという意味もある)。ただしロックオンさせるまでにある程度の時間が掛かるのと、移動速度の速い物には使えない。
GRAPHIC  Comancheと言えばこのNovalgic社のVoxel Engineを一躍有名にしたゲームと思うのだが、この4ではVoxelを離れてしまっている。もう3Dカードの恩恵を受け難いVoxelの開発は行っていないという話もあり、必然的な流れだろう。基本的にはDelta Force 3のエンジンを改良している様で、爆発のエフェクト等似ている面も多い。地形についても同じ様に見える。
 一番見ていて綺麗なのは水面のエフェクトで、ヘリが上を飛ぶと波が立つ所や水面への移り込み等非常に美しい。影も地上にちゃんと出来る。地上の歩兵もあまり接近しては見れないのだが、DF3に比較すると細かく出来ているようだ。総合的に見てかなり高い水準にあると言えよう。爆発系のエフェクトが少々物足りないのだが、この辺はVertex and Pixel shadersに対応しているカードだと改善されるかもしれない(ゲームは対応している)。

 Hardware T&L対応とは言え結構重く、エフェクトを全てHighにした状態で1024*768*32は私のマシンには辛い。800*600程度にすれば何とか遊べる程度。T&L未対応のビデオカードには結構キツそうなゲームである。なお最初の起動時にパフォーマンスのテストが行われて、その結果によって設定出来る上限が自動的に定められる様になっている。
SOUND  サウンドはDolby Surroundに対応している。EAXであればサラウンド選択にて対応可能。音の位置を正確に表現するというのではなくて、包み込むような3Dサウンドになっている。音質は良いと思うが、ヘリの音がリアルなのかは分からない。
INTERFACE  メニュー関連は分かり易く出来ていて優秀。操作関連はJoystickを選ぶと細かな設定が可能になるが、マウス+KBであれば簡単だ。それと以前は出来なかったと思うのだがキーのアサインが可能になっている。ただしマウスの感度調整が無いのは残念(ちょっと速過ぎる気がする)。

 ゲーム中に外部視点とコクピットを簡単に切り替えられるし、一人称視点視点でのプレイも可能となっている。ゲーム中の指令も画面にテキストとして残るので把握し易い。計器類に関してはプレイが忙しくて見ているヒマが無いが、すっきりとまとめられている印象。コクピットではプレイしていないのでこの辺のリアルさや使い勝手等はわからない。

 以前のデモに比べるとデータの読み込みも速くなった感じで、かなりよく出来ているのでは無いか。
安 定 性  落ちる事は無く非常に安定している。
感  想  デモとして遊ぶ分には面白いのだが、製品版では飽きるかもという印象。これをシムとしてリアルモードで遊ぶ場合は、ゲームとしての面白さプラス”ヘリを操縦するという楽しみ”があると思うのだが、私の様にシムモードで遊ぶのはちょっと敷居が高いと考える者に取っては単調に終わってしまう可能性が高いので。
 製品版のマルチではCoopモードとしてミッションを複数の人間でプレイ出来るらしくそれは面白そうだと思うのだが。

 (03/04/16) 詰まらなそうとは思っていないが、プレイする時間も無く購入せず。

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