☆ JEDI KNIGHT: JEDI ACADEMY ☆
                                                                              03/09/30



製作/販売 Raven Software / LucasArts     公式サイト
デモ仕様 187MB    シングルプレイ専用で2つのミッションを収録
概要  Jedi Knight II(2002)に続いてリリースされるシリーズ4作目。製作は前作と同じくRaven Softwareが担当。既に北米では発売済みだが、日本代理店版は現状予定は無いようだ。

 今作はこれまでのシリーズと異なって主人公はKyle Katarnではなく、彼とLuke SkywalkerはAcademyの指導者として登場する。プレイヤーはJadenという名前のJediになる為のAcademyの実習生という設定になっており、性別を含めて外見を自由にカスタマイズが可能である。ストーリーとしてはJediとしての修行を積んでいく中で、或るカルト教団の陰謀や周辺で起きる事件の謎を追っていくという物らしい。
 ゲームの構成はミッション式になっていて、各グループに複数のミッションが用意されておりプレイする順番は自由に選択が可能。この内80%以上をクリアすると次のグループへの移行が許されてストーリーが進んでいくというシステム。

動作環境
HARDWARE 必要環境 推奨環境
CPU Pentium III 450 MHz PIII 1GHz
MEMORY 128 MB RAM (256MB以上推奨) 256 MB RAM
VIDEO 32 MB OpenGL 1.4 compatible 128 MB Video Card
SOUND 16-bit sound card EAX
対応OS  98/ME/2000/XP
Direct X 9.0a以上要


 幅広い層への販売を考えているという点から最低動作環境は最近のゲームにしては低い。ただしOpenGLへの対応を要求される為に、オンボード系のビデオチップでは有名な"Could Not Load OpenGL Subsystem"(OpenGLに未対応)のエラーにて起動しない可能性もある。またオンボード系ではメインメモリからビデオメモリの容量が取られるので、こういったPCではメモリは256MB要となる。デモには詳細なTrouble対応解説と対応ビデオチップの一覧表が添付されているので(メニューからアクセス可能)、問題の有る場合はこちらを参照するといいだろう。ビデオカード別に確認されている問題が掲載されているが、共通の問題点としては以下の様な点が存在している。

*ビデオカードとドライバによっては1280x1024以上の解像度では正常に動作しない
*32-bit colorに最適化されている為に、16bitにて動作させた場合Textureが正常に表示されない等の不具合が出る可能性有り

GRAPHIC  基本的に前作JK2と同じくQ3エンジンをカスタマイズした物を使用している。特に変な点が有る訳ではないが、Hardware T&Lに特化している訳でもなく一世代前といった印象は拭えない。エフェクト系は綺麗な部類だがDX9のShader効果を使用しているとかでは無さそう。それと他のQ3系エンジンと比較して若干重い感じもある。

        
GAMEPLAY  まずはゲームの基本システムに関して簡単に触れておく。前作のJK2にてゲームの後半にならないとライトセイバーが手に入らなかった構成に不満が多かった事から、このJKAでは最初からライトセイバーを選択可能にすると共に、そのタイプもスタンダード・二刀流・両刃の3つから選べるようになっている(最初はスタンダードのみ)。武器についてはミッション毎に選択式となっていて、どの程度一般の武器を使用して戦うのかをプレイヤーの自由に任せているデザインであるが、ゲームの中心にライトセイバーでの戦闘を持って来ているのは確か。
 そのライトセーバーは3種類のタイプの他に柄の形状やカラーも選択が出来て、スタンダードならば戦闘時のスタイルもFast/Medium/Strongといったタイプが選べる。それと全16種類のForce Powerを使用可能となっており、これらの内半分はプレイヤーの選択で進行と共に3段階のレベルアップが可能というRPG要素も含んでいる。自らをLight/Darkのどちらのタイプとして成長させて行くかも自由であり、ラストのミッションではどちらのサイドを選んだかによって内容が異なるそうである。


 デモは2つのミッションが遊べるのだが、片方(Tatooine)はかなり簡単なミッションなのに対して、もう一方(Chandrila)は敵の多くがプレイヤー同様Forceとライトセーバーを使ってくるので難易度が高く、敵の大技が決まると体力フルでも即死するので気が抜けない。特にこのChandrilaの方はライトセイバーの使い方やForceに関する知識が無いと戦闘時に著しく不利になるし、これを使えないとクリア出来ない個所も存在している。私はJK2をプレイしておらずその辺の知識が薄かった為に戦っても全然勝てずに、変に思ってReadmeの解説を読んでようやくクリアが出来た。私同様に未プレイの方は添付のReadmeの解説を(結構長いが)読んで置くことをお薦めする。自分のプレイスタイルに応じてどのForceを選ぶのかや、逆に相手の繰り出すForceへの対応方法を知らないとクリアは困難だろう。またForceを上手く使えば真っ向から戦わないでも済む場所もある。

 まず感じたのは武器を使っての戦闘パートは弱いという事。基本的に使われているのはレーザー系の武器なので撃っている感覚が”ピュンピュン”といった軽い物となっており迫力に欠ける。敵に当たっているという感覚も希薄。同じSFのフランチャイズ物であるElite Force IIでは同じレーザー系武器でも工夫が見られたが、こちらはFPSのコアなファンには受け入れられそうに無い。それと戦闘時に敵のAIがほとんど動かずに撃ってくるのでその面でも問題有り。
 一方で主役のライトセーバーの戦闘は面白い。敵とのForceのやり取りを絡めた戦いは変化に富んでいるし、3つのタイプによって使い勝手も変化するのでリプレイ性も高く、2つ目のセーバー同士の戦闘が多いミッションはタイプを変えて繰り返し遊んでも飽きなかった。ただ難を言えば実際に切っているという感覚が薄いのが痛い。グラフィックとしては敵の体に跡が付いたり手が切り落とされたりは一応あるのだが、空気を切っているような手応えである。ヒットした時の効果音とか、グラフィック的にも体を切っている時はその抵抗で動きが遅くなるとか工夫が欲しかった所。RatingがTeenなので人体を切るといった感覚を連想させるような表現は出来ないという事なのかも知れないが、ちょっとこの点は残念に思った。他では難しい所なのだが、派手にライトセーバーの軌跡を表示したりする分肝心の敵の体が見えにくいといった事も有った。それでも敵はいろいろとForceも含めてやってくるし、ライトセーバー同士の戦闘は楽しめる部分だろう。

SOUND  ちょっとデモにおいてはおとなしい感じでそれほど印象に残る部分は無かったそれとメインではないとは言え武器の音が弱い点が気になった。一方でEAXのポジショニングはかなり優秀

INTERFACE  基本的にはノーマルなタイプだが、三人称と一人称を選択可能となっている(ライトセーバー使用時は三人称のみ)。インタラクト可能な部分はカーソルの形状が変化するので分かり易い。SaveはAutosaveも行われて死亡時にはQuicksaveも含めて選択が可能と便利だが、一覧表示にてその場所のSSが出ないのはちょっと分かりにくく残念。
 キー操作としてはDefaultだとForceがFunctionに割り振られており、武器をそれほど頻繁には使わない事からこれはホイール操作に任せて、数字キーにForceのショートカットを割り振り直すとかしないと操作がしにくいと感じた。

感  想  このJKAはこれまでのシリーズに比べると映画本編との関連性は薄い作品となっているが、私のように特にStar Warsのファンではないとか、或いは映画を見た事が無いといった人にとっては、ゲーム性に自由度が有る分前作のJK2よりも楽しめる作品かも知れない。私もこれまでは機会が有ればJK2はプレイしてみようと考えていたのだが、両方のデモをプレイした限りではこのJKAの方が面白そうに感じる。レビュー等を見ても製品版の方もなかなかリアクションは良さそうだし、購入候補リストに入れる事にした。


購入確率 70% (^。^)

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