☆ MOBILE FORCES ☆
                                                                              02/03/21



製作/販売 Rage Games
デモ仕様 42MB  1MAPで1つのモードが遊べる。 その後74MBのV502正規デモがリリースされている。
概要  2チームに分かれて8つのモード(11map)で遊べる3DFPS。レースゲームで有名なRageだけあって、車を使っての戦闘を大幅にフィーチャーしている。

 装備はスロット式でコストの概念は無く、スタート地点に当るLoadoutセクションにて7スペースあるスロット内に好みの武器やアイテムを入れていく。武器の種類はデモだとそれほどなく、Assault Rifle、Shotgun、Siper Rifle、Rocket Launcher、固定式マシンガン。アイテムはArmor、回復剤、Grenade、Trap Wire。装備している物(スロット)が少ないほど移動速度が速くなるシステム。
 ダメージはリアル系で一応ヒットポイントはあるのだが簡単に死んでしまう。ただ死のペナルティは無く、何回死んでもLoadoutに復活可能。武器は反動がかなり強くて実際にズレていくタイプなので、狙った場所に連射するのは相当困難である。Alt Fireで銃眼視点になる物が多い。
GAMEPLAY  このデモはプレス向けに紹介として配布したα版を一般リリースした物で、確かに”ゲームは出来る”が未調整な部分が多くて”ゲームにならない”というレベルの段階。あくまでも「こういう感じのゲーム」というのを体験する程度の物と考えた方が良いだろう。

 という事で遊んだ感じでは、やはりゲームの一番の売りである車の要素が面白いTribesRenegade等乗り物を扱ったゲームはあるが、このMFではSF的な要素や派手な攻撃型車両の要素は無く、純粋に実在する車のリアルな運転という面を取り入れている。車のフィジックスやダメージモデルは横転しても平気とかまだ未完成のようだが、なかなか運転する事自体は面白い。パンクさせるとかなり運転がしにくくなったり、タンクを撃って爆発させたりとかが可能になっている。それとMAP上の目的地へは車が一番早いのだが、うまく運転出来ないならば横穴から走った方が早いとかになっており、車の運転の技術が非常に重要視されるゲームとなる。

 バギーだと後に1人、装甲車だと助手席に1人と後に2人を乗せる事が出来て、それぞれがその状態から攻撃出来る。これにより車に乗りながらの攻防が可能となり、これは人間同士であればかなり面白そうな印象。かなり揺れるのであまりにも運転手が激しく避けると狙いが付け難くなり、同乗者が撃ち易い運転方法とかテクニックが要求されそうでもある。
 車は誰も乗っていない状態で置かれると自動的に陣地へ戻される様になっており、無ければ自分の足で走って行って途中で追い付いた車に飛び乗ったりとかも可能。自分が運転手ならば目的地に向かう途中で走って移動している者を乗せてやればいい。

 デモそのものはHoldというモードのみ遊べて、これは中央にある拠点を先に累計で4分間保持した方が勝ちというルール。Botを入れての5vs5でプレイ出来る。UTと同じなのでiniをいじる事は出来るのだが、ルール系の設定は変更しても強制的にリセットされてデフォルト以外では遊べないようにされている。

 Botはまあ普通には動いてくれるし、車の運転も出来る。自分の運転する車に乗っても来るし、敵がいればその状態から攻撃も可能。ただ自分が運転する時に他を待ったりしないとか、車が無いと走って行ってしまったりとか問題もある。また戦闘時の動きが変で、やたらとチョコマカしていて滑るように動くのでリアリティに欠ける面は否めない。難易度は3(UTで言えばSkilled)で固定なのだが、本当に簡単にこちらが殺されてしまう。どうも命中率自体はSkilledクラスなのだが、プレイヤーには存在する反動によるブレとか移動時の照準のズレが全く無視されているようで、普通に撃ち合うとあっというまにHeadshot?で即死させられる事が多い。
 それと敵チームはBotのフォーメーションがUTのASと同じでプレイヤーには指示出来ない形態になっているようで、普通にプレイしたのではほとんど勝てないバランス(BotのAIのバグを突くような事をしないと難しい)。10数回プレイしたが正面から行って勝てたのは2回だけだった。観察していると敵が拠点を一度支配すると味方Botが攻撃し直しても取り返すのは難しく、逆に味方Botが守っている場合は敵が簡単に取り返してしまうという風で、これはシングルプレイ用にBotの強さに差が付けられているのだと思われる。

 Internetでの対戦は可能なのだが、このα版はその辺の調整をしていないそうで問題が多くて実質不可。そもそもそういう理由なのでサーバー自体少ない。入った時はまあ良いのだが、MAPをReloadすると全員のPingが数千にもなってプレイが出来なくなってしまう。
GRAPHIC  UTをベースに作成されており、現状のグラフィックもそのレベル。キャラクタのアニメーション系は更に劣る感じ。既にプレスリリースされているβ版を見ると結構改善されているようなので、グラフィックの評価はここではしない。
SOUND  このデモでは3Dサウンドの設定は無いが、デフォルトでサラウンドがONになっておりある程度の広がり感はある。サイズの関係なのかBGM系も無いし、ボイスコマンドも用意されていない。銃のサウンド系もショボイ感じなのでこれも評価はペンディングか。
INTERFACE  やたらと単純化されている点を除けばUTに似ており、Botへの指示メニューも同じ。α版という事で今後変更されるのだろう。
安 定 性  安定しておりバグ等は見当たらなかった。
感  想  α版でモードも一つだけと言うことで、ゲームそのものはこんな感じかというのを見れる程度だが、車を使った部分はマルチプレイではかなり面白そうだ。シングルではbotがどの程度働いてくれるかになるが、ゲーム性からしてあまり多くは期待出来ないかも。だがかなりコマンド体系を複雑化すれば何とかなりそうな感じもする。

 ちょっと気になるのは、もっとちゃんと「これはα版」という事をアピールしておいた方が良いのでは?という点。これが製品版レベルと思われるとマズイのでは無いだろうか(このデモ自体のクオリティは低い)。多分製品版発売に前後して公式デモとかを出してくるとは思うのだが(ネット系のテストもしたいだろうし)。

 ネットプレイで車の運転系のラグが軽減出来ればこれは面白そうなゲームである。逆にラグがあると主役が活躍出来ないので問題になるだろう。5月予定と言う事だが注目してみたいゲームだ。


 (03/04/16) その後Updateされたデモもリリースされたが、正直言ってあまり進化が無くbotの能力も期待していたレベルに達していなかった。

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