☆ PSYCHONAUTS ☆
05/04/23
製作/販売 | Double Fine Productions / Majesco 公式サイト 発売中 | |||||||||||||||
デモ仕様 | 457MB Tutorialがプレイ可能 | |||||||||||||||
概要 | Tim Schaferが設立したDouble Fine Productionsからの第一弾となるAction Adventure。Tim Schaferはアドベンチャー・ゲームのファンの間では著名な存在であり、Day of the Tentacle, Full Throttle, Grim Fandangoといった名作として名高いゲームを世に送り出している。 元々このゲームはMicrosoftがXboxの立ち上げ時に独占タイトルとして契約し、2002年のE3にて初お目見えしている。しかしその後突然MSから契約の解除がアナウンスされて一時宙に浮いた形となったが、現在では新たにMajescoと契約を結んでおり、PS2, Xbox, PCのマルチプラットフォームにて発売される。シングルプレイ専用。 Psychonautsとは特殊な能力によって生物の精神内部に入り込み、様々な問題を解決するサイキック・エージェントである。そのPsychonautsでは将来の隊員を育てるべく、素質の有る子供達を集めて毎年サマーキャンプを開催していた。主人公のRazはPsychonautsになる事に憧れる少年で、彼はそのサマーキャンプに飛び入りで参加する。本来ならば追い返される所だったのだが、Razはサーカス育ちのアクロバット技能やPsychonautsとしての素質を見込まれて、新たな隊員としてキャンプで発生した事件に挑む事になるというのが大まかなストーリー。 |
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動作環境 |
DirectX 9.0c以上要 Vertex & Pixel Shaders 対応のビデオカードが要(Geforce 4MXは対象外)。それとOSとしてMEは対象外のようだ。 私の環境では動作は安定しており落ちる事は無かった。 |
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GRAPHIC | グラフィックはOptionにてFSAAやAdvanced Shadingにも対応しており綺麗な部類。Bump
Mappingも使われている。しかしXbox版の物を流用したと思われるTextureの解像度は、この手のマルチプラットフォームの他のゲーム同様にあまり見栄えが良くない。情報を見る限りでは全てのオプションをONにすると結構重いゲームのようである。 異様にデフォルメされているキャラクタのデザインは秀逸と思う。アニメーションも細かい。ただ操作する主人公が小さいのにちょっと違和感があった。 |
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GAMEPLAY | このデモではゲームの仕組みを教えるTutorialに当たるマップ(教官の精神内部)がプレイ可能。キャンプのフィールドには集めたアイテムで買い物が出来るショップ等が存在するが、こちらでの動きは限定されている状態。 基本的にはプラットフォーマーと呼ばれる家庭用ゲーム機では御馴染みのジャンルに属する物であり、三人称視点で操作するキャラをジャンプさせたり、アクロバティックなアクションを使ってタイミング良く障害をクリアしていくというスタイルになる。それ程この手の物をプレイした事は無いが、大してアクションのタイミングはシビアでは無いし、死んでもそれ程戻らずにLoadも一瞬という風なのでストレスは感じなかった。ライフ数の管理もそのシステムは不明で、別に何回死んでも問題は無いようだ(Tutorialだからとも考えられる)。 基本的にはアクション自体を難しくして進めなくするよりも、ストーリー展開を味わってもらう為に簡単に進めるようになっているという印象を受けた。実際の製品版も全ての要素をクリアするというのは難しいが、先に進める事だけを考えるならばそれ程支えずに進められるようである。 操作ではFPSをやり慣れていると感じる点なのだが、後退キーで普通に後退せずにこちらを向いて下がってしまうというのがやはりこのゲームでも気になった。ただ急を要するようなアクションシーンが無かったので、デモにおいては特に問題なし。後はアイテムを手に入れるのにピタリと決まった場所に停止するのが難しかったりもする。 Figmentと呼ばれる断片を集めてランクを上げたり、泣いているバッグに対応するタグを集めて来て会わせてやる(全部集めると見る事が出来るメモリーが増える)といった特殊な目的が幾つか用意されており、それらに関する解説が含まれている。それと各所にミニゲーム的な物も存在する。 ゲーム内はマルチルートとなっており、どの程度アイテムを集めて行くのかもプレイヤーに任されている(前の地点に戻れるテレポーターなんかも存在している)。ただこのゲームの売りとなる以下のような点、 *完全に異なった13の精神世界(内3個は教官の物)での、非常に多彩なゲームプレイ。操作体系は同じだが、その体験はレベル毎に大きく異なっている。 *常軌を逸した異常なレベル構成・デザイン *それぞれの精神世界に住み着くキャラクタとの選択式会話によるADVゲーム的要素 *ランクアップすると各種超能力(念力・透明化・火炎放射等)を身に着けられ、Objectの達成にはその能力に応じた複数の解決方法が存在するというDeus Ex的なRPG要素が導入されている。 はデモでは味わう事が出来ず、その意味では物足りなさが残るのは否めない。MSからあまりにも変過ぎて理解が出来ないという理由で契約解除されたという各種のおかしなレベルも収録されていない(ガイド的な意味合いが強いからなのだろうが、この教官の精神世界はあまり変ではない)。 ただ如何にもTim Schaferらしいと感じさせられるユニークな登場キャラクタは秀逸な出来。会話分量も相当多くなっており、ユーモアの要素も多分に含まれている。ボイスの出来も非常に良い。 |
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INTERFACE | チェックポイント方式によるAutosave方式を採用しているが、複数のsave箇所から任意に選ぶ事は出来ないようだ(少なくともデモ版では)。Saveの方法は変わっており、物凄く臭いアイテムを嗅いで意識を取り戻して精神世界から抜け出すというやり方で、再度精神世界へダイブするとそこから始まるようになっている。 操作はパッドに対応しており、本来はそちらでプレイするのが最適と思われる。私はマウスとK/Bでプレイしたが、それ程の問題は感じられなかった。カメラの回転方向はOptionで独立してInvert可能という親切な設計になっている。 |
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感 想 | 精神世界を別にもう一個入れて欲しかった所だが、全体の分量を考えると出し過ぎという事か(デモのサイズも大きいし)。その意味では門外漢のプレイヤーにはアピール不足というのは有るかも知れない。メーカーもPCユーザーにはあまり受けないと考えているのか、価格はPC版のみ新作としては安目の設定がなされている(北米では$29.99)。 アクションゲームではあるが、Tim Schaferのファンが彼の新作を見逃すとは思えない。私も同様。 購入確率 100% O(≧∇≦)O |