☆ SOUL REAVER 2 ☆
                                                                              01/12/01




製作/販売 Crystal Dynamics/Eidos Interactive
デモ仕様 56MB。ゲームの最初の部分が遊べる。
GAMEPLAY  99年に1作目が出た作品の続編。前作同様に家庭用ゲーム機とのマルチプラットフォームで開発されている。日本でも前作は発売されていて、この2は海外では既に発売済み。

 まず前作をやった事がないのでゲームの基本的なシステム等わからない面も多い事を断っておく。1では話としては主人公のラジエルはKeinという魔王の6人の部下の一人だったのだが、彼に背いて特殊な能力を獲得した為に地獄へと落される。しかしそこから脱出したラジエルはKeinへの復讐を誓う、という物だったらしい。これはその続編であるがKeinは死んではいない様で、再度対決をするというストーリーらしい。

 3人称視点のアクションゲームで、武器や魔法を使って攻撃するシステム。どちらが主流なのかは不明。なおこのデモには無いが進行させるのにパズルの要素が結構多いらしい。
 まず基本的な動作だが、Actionキーが動作と基本攻撃。これにHeavy Attackという破壊力の有る攻撃が別にある。敵の攻撃を受けるにはBlockAimキーを押し続ける事で魔法パワーを貯めての遠隔攻撃や武器を投げつける事が可能。武器を捨てる場合はCrouchしてActionになる。また戦闘時にAutoFaceを押しておく事で敵をロックオンする形になり、この状態ではマウスの左右で移動になる。これをジャンプキーと併用するとDodgeが出せる。
 特殊な武器として途中からSoul Reaverという武器が使える様になる。これはSoulキーのダブルタップでON/OFF可能で(武器は捨てないとならない)、紫色の剣を出現させる。この武器を使って敵を倒すほどエネルギーゲージが増えてより強力になるのだが、自分のライフがそれに伴って削られて行く。

 このデモでは敵が弱いので適当に攻撃していれば勝てる為に、戦闘に関しての奥深さとかは残念ながら感じられなかった。ただ武器を使ったりの攻撃自体は派手目のアクションでなかなか良い感じ。素早くDodgeで避けたりブロックしたりが可能なので、強い敵との戦いであれば戦術的な面でも面白いのかもしれない。今年出た物の中ではBlade of Darknessを連想させるが、あのストイックさよりはゲーム的な要素が強い印象。体力回復には死体から遊離したSoulを食らうというシステムで回復は結構容易。ただし呼び寄せる為のキーを押している間は無防備になるので、この辺の兼ね合いはゲームが進めば難しくなるのかもしれない(Soulは時間が経つと消えてしまうので)。

 このゲームの一番の特徴は世界を切り替えられる事(らしい)。ラジエルは現実界と冥界を行き来する能力を持っており、今いる世界をシフトさせる事が出来る。この演出が非常に効果的というか素晴らしく、ちょっと見入ってしまった。グラフィック的な面はそちらで解説するとして、この世界にシフトすると回復用のエネルギーを集めたりとかが出来る。デモでは敵がいないので単なる回復場所みたいになってしまっているのだが、おそらくゲームではこの世界に住む敵と戦ったりするのだろう。それとこの世界で無いと使えない魔法が有り、これをつかってパズルを解いたりもするようだ(デモにもそれは1箇所出てくる)。
GRAPHIC  これは綺麗だ。小さなスクリーンショットしか見た事が無かったのだが、実際にプレイして見ると相当なレベル。まず第一にグラフィック自体が綺麗という事も有るが、そのデザイン(デモではゴシック調の城内)が素晴らしく良く出来た印象。天井の高い屋内とか、非常に複雑な内部建築が細かく書き込まれている。テクスチャにしても結構綺麗だし質感も良い物を出している。もっとグラフィックは軽いポップな感じかと思っていたのだが、重厚にして暗めのグラフィックで個人的にも好み。
 更に冥界のグラフィックも良く出来ている。単に同じMAPの色調を変えるのであれば大した事は無いが、このゲームではMAPの構造自体が滑らかに変形しながら変わって行く。その変形エフェクトも良く出来ていれば、変形後のいびつで捻じ曲がった世界も異様さが表現されていて美しい。これはどこでも可能なので、おそらくはそれぞれのMAPが事前に用意されていてモーフィングでつなげているのだろう(ローディングは起きない)。

 キャラクタはスピーディーで軽快に動き、この辺はコンソールゲーム的という印象。魔法系のエフェクトはそれほどでも無いが、これは高度な物が使える様になると変わってくるかも。動作自体はオプションをMAXにしても軽い部類。

 あとコンソールと同時に出ているが、結構描写的には残虐寄りかも(PS2では違うのかもしれない)。回転しながら切り付けて首を跳ね飛ばすと切り口から血を吹いたり、腹に武器の柄を突き刺して持ち上げてみたりとか。死体とか血はすぐに消えるのでグロイとかいう印象では無いが、思っていたよりはシリアスな描写のゲームである。
SOUND  武器使用時のエフェクト音は音質も良くて合格点。特に冥界にシフトした時の不気味な効果音は良い。BGMとして流れている曲もゲームの雰囲気とあっているのでは無いか。ムービーのボイスアクティングもしっかりと作られている印象。
INTERFACE  まずゲーム中にガイドが出るとは言え、Readmeすら無いというのは勘弁して欲しい。色々と試さないとわからない部分もあったので。

 製品版のシステムはわからないのだがSaveは出来ない。ただこのデモは簡単なのでそれほど問題は無いはず(というか死んでもOKな様だ)。オープニングのかなり長いムービーは飛ばせないようなので、一度ゲームを終了させると問題有り。ドアを開けるたびにムービーが入るのもいかにもコンソールゲーム。
 コンソールとの同時開発という事でコントロールは基本的にパッドなのだが、KB+MOUSEでも可能になっているのは好感が持てる。ただし基本はパッドの様で、ややKB使用時は操作性に劣るという印象だ。左右移動キー(アイテム選択)がカーソル以外に割り振れ無いので少々不便。戦闘時の左右移動もマウスになるのでちょっと操作し辛い。辺りを見回すにはマウスの方が便利だが。
 操作上の不満点としては、AutoFaceが切り替え式に出来ると良いという事と、世界の切り替えをワンタッチで出来れば便利という事か。
安 定 性  特に問題は無かった
感  想  やる前はもっと普通のアクションなのかと思っていたのだが、雰囲気はかなりダークな感じのゲームであり結構良いかも。武器に関しては連続で押すと切り方が変わるようだが、コンボ技を使って戦ったり出来るのかどうかは不明だ。このデモからだとちょっと単調な感じはした。敵のAIも変な感じだ。
 テクニックを駆使して戦ったりする類の物なのか、或いはTomb Raiderの様にパズル的な要素に中心があるのかどうかわから無いので何とも言えないが、ちょっと興味を惹かれたのは確かだ。特にゲームのグラフィックを含めた雰囲気が気に入った。特にやるゲームが無ければ考えても良いかなという感じ。後はレビューとかを見ての情報によってかな。


(03/04/16) 買ってないです。ただ時間が有ればとは今でも思ってますが。

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