☆ TERRORIST TAKEDOWN: COVERT OPERATIONS ☆
06/11/27
製作/販売 | City Interactive 公式サイト | |||||||||||||||
デモ仕様 | 361MB ミッションを2個収録 | |||||||||||||||
概 要 | City Interactiveはポーランドの会社で、自社内の製作部門で作った作品を同時に配給も行っているという日本スタイルの会社である。このTerrorist
Takedownはシリーズ物としてここ3年で5作目となる作品だが、全てが英語圏で発売されている訳ではなく、ドイツ・ロシア語圏内のみでの発売となっている物も有るようだ(ポーランドは地理的に両者に挟まれた位置に有る)。 ゲームは南米の麻薬組織を倒す為に特殊部隊の一員として戦うという物で、紹介記事等は英語圏のサイトではほとんど無い。既にドイツでは発売されている模様。 マルチプレイに対応しているのかは未確認だが、デモのメニューには項目は存在していない。 |
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動作環境 |
DirectX 9.0c以上要 必要動作環境は記載が無いので不明だが、同じエンジンを使っているゲームだとこの程度という事で一応書いておく。OSの対応も98,MEでも可能なのかは分からない。 公式Fourmは無いのでトラブル関連の情報は不明。 |
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GAMEPLAY | まず第一に私はこれまでにTTシリーズはプレイした事が無く、その評価に関しては相当酷い物を見たりしていたので、先入観としてはこれもValue
Softレベルの物と想像していたのだがそうでは無かった。製作メンバーも20人近いようだし、低予算・低価格でメジャー作品に比べるとレベルが落ちるのは確かだが、別に最初からValue
Softを作ろうという意図から製作されているゲームではない。Deadly DozenやLand of the Dead等の$19.99クラスと同じスタンス。 デモはM02とM11の2個が収録されており、M02の方が草が多くて前が見え難いデザイン。ルートに関してはM11の方が一本道。ゲーム全編に渡ってそうなのかは不明だが、デモに於いては味方はおらず両方とも単独行動。 *Crouch, Prone可能。照準は安定する。 *Lean可能で撃てる *武器発射モード切替有り *Iron Sightを採用 *Quick Saveも含めて自由にSaveが可能。Autosaveも有り。 *Staminaの概念が有ってスプリントが可能 *Grenadeは専用キーで投げられる 難易度はEasyかHardしかないのでEasyでプレイした感想となる。弾によるダメージは比較的高いが、この難易度だとMedikitが大量に有るので、一回毎の戦闘を切り抜ければ全回復可能という感じでそれ程難しくはない。ただし敵のヘリとの対決等のちょっと難しい部分は存在している。 自分の視界内に入った時点で敵はレーダーに赤く表示される仕様。不合理とは思えるが、敵AIが草を透過して見てしまうのを考慮に入れると妥当とも思える。実際問題としてM02では撃ってくるマズルフラッシュを頼りにしないと発見し難い。 ゲーム性としてはそこそこリアルというバランスであり、銃は数多く持てるし弾の散りもあまり激しくは無い。Iron Sightも用意されているが、腰撃ちでもセミオートで撃てばそこそこは当たるというようになっている。それと血が飛ぶエフェクトが有って、攻撃がちゃんと当たっているのが分かるのもまともな点。使用しているChrome Engineではこれまで対応していなかったLeanでの射撃を新たに組み込んでいるのも良い改造点として評価出来る。 敵は物陰からちゃんと時々Leanしながら攻撃したりもするが、行える場所はスクリプトで指定されている箇所のみ。他は決められたルートを移動しながら攻撃するか、こちらを発見すると近付いて来るかというパターン。居場所さえ分かればそれ程倒すのは困難ではない。おかしな程の正確性も持っていないし、馬鹿みたいに隠れもせずに立ったままというのは滅多にいないので出来としては普通だろう。 ルートの自由度はM02ではそこそこ有って、目標の塔に登るまでにどういったルートで下をクリアするかや、或いは相手にせずに最短で目指したりも出来る。M11ではルートはほぼ決まっており、逆に先にフラグを立ててしまうという事が起きる可能性が有って問題あり(ヘリを落とす為のロケットランチャーを入手する前にヘリ出現のフラグを立ててしまう)。 問題点としてはしゃがみと立った状態の変化があまり無く、姿勢表示も無いので階段等の場所によっては今どっちなのかが分かり難い。またしゃがむと段差を乗り越えられなかったりが発生する。物理エンジンの採用もラグドール等で見られはするが変な格好になったりとクオリティは高くない。 他には敵の攻撃方向が妙に上を向いてしまう事が時々見られる。届かないのにGrenadeを投げ続ける。一番困ったのはLoadした後にレーダーに死体も赤く表示されてしまうというバグが有り、これは実際の敵の居場所が判らなくなるので混乱する。 |
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GRAPHICS & SOUND |
このゲームの良かった点はライセンスしてChrome Engineを選んだ事になるだろう(同じ国というのも有ったと思うが)。確かにこれは3年前の物でその時点でも特別にクオリティが高かった訳では無いが、アウトドアの草木の描画に関しては得意としているし、低予算のゲームに使う物としては十分なレベル。これで制作の手間を軽減して他にリソースを割り振るというのは賢いやり方である。 アウトドア物なので粗が目立たないというのも勿論ある。インドアや建物は丁寧に作るには手間とお金が掛かるので低予算ゲームでは目立って劣って見える箇所となる事が多いが(全くの四角いノッペリした形状でもゲームプレイには影響が薄いので省略されてしまいがち)、このゲームではアウトドア中心なのでそういった点はあまり目に付かない。 サウンドは3Dにも対応しているがクオリティとしては平凡。ただ銃声を含めて少なくともプレイする気が削がれるような類の物では無い。 |
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感 想 | 個人的にはnFusion社系列の作品というイメージで(Deadly Dozen 2, Line of Sight: Vietnam, Elite Warrior: Vietnam等)ジャングル物が好みだったりもするので一応は遊べた。平凡では有るがValue Softの様に酷さを感じさせるゲームではないし、最近の低予算物としてはTerrawarsなんかに比べても遥かにマシな出来。(こういうのがValue Softではないのか?と思われる方は本物のValue
Softを甘く見過ぎている)。 ただし人に勧めてまでやらせたいと思うようなデモでもない。必要環境が実際に低いならば、近年のゲームは起動すらしないというPCユーザーは試してみても良いかもというくらい。 デモを出して来るという事は今作は英語圏での発売を考えていると思われ、価格的にも$19.99となると考えられる。しかしこのゲーム性だとCoopが無いと魅力も半減という感じで、先に例として挙げたnFusion社系列の作品はCoopに対応しており、それ故に価値も有ったのだが、シングルプレイのみ(確定では無いが)となるとちょっと躊躇してしまう。 シングルのみで$19.99では買わないと思う。この程度のクオリティで北米FPS市場での勝負は無理。値段が下がったとしてもCoop無しだとしたら.....。 購入確率 20% (´ヘ`;) |