☆ XENOCIDE ☆
15/06/29 更新 | 目次 HOME |
製作/販売 | Confused Genius Games 公式サイト STEAM INDIE DB |
デモ仕様 | Xenocide_Alpha_new_5_6 (89.5MB) 公式サイトからダウンロード |
概 要 | Confused Genius Gamesはフィンランドのインディーズ会社。オウル工科大学内に2012年に設けられたゲーム開発者育成部門となるOulu Game Labの生徒(卒業生?)で構成されており、現在は8人の様でこれがデビュー作となる。 これを書いている時点では、Indie DB等に置いてあるXenocide_Alphaは古いデモとなるので注意。最新版は現在公式サイトからしかダウンロード出来ない模様。 Greenlightに登録されて既にGreenlitに到達済み。 2015年の9〜10月辺りに発売される予定。プラットフォームは現在Windowsのみとなっている。 地球を侵略にやって来たエイリアンがばらまいたウイルスによって人間達はモンスターに変身してしまい、それを免れた主人公が生き延びる為に戦うというストーリー。主人公は単なるホームレスという設定にされている。 |
動作環境 | 公開されていない。ただパワーの無いPCでもプレイ可能だと思われる。 特別に不具合は無し。なお初回起動時にプロファイル名を付けられて、デモ版においてもオンラインでのリーダーボード機能が働いている様なのだが、スタート時から完全なオフライン状態で先に進められるのかどうかは未検証。 |
BASICS | モードは一つだけのサバイバルゲームで、無限に湧く敵を倒し続け出来る限り生き延びてハイスコアを狙うのが目的。 武器は2つ持ててプレイ前に選択可能。メイン武器はライフル, ショットガン, サブマシンガン。スペシャル武器はミニガンとレーザーガンから選択。少ないのでおそらく製品版では幾つか追加されると考えられる。 大きな特徴となるのがパワーアップアイテム。3段階のレベルに分かれており、それぞれのレベル毎に3〜1個(計6個)をプレイ前に選択出来る。変わっているのはパワーアップをアイテムとして所持するのでは無く、倒した敵がランダムに落とすアイテムがそれになるというシステム。つまり使いたいアイテムやそれを使うタイミングを選択する自由は無い。 アイテムにはヘルス&シールドの防御系から、敵をフリーズさせたり吹き飛ばしたりの攻撃系。更には弾薬タイプを変更したり、他に武器改造系などが含まれている(メイン武器のみ。その能力を一定時間様々な形で上昇させる)。このアイテムはアンロックにより選択可能な物が増えていくそうだが、経験値などは無いようなのでハイスコアでのアンロックかと思われる。 2人でのローカルCo-opに対応している。多くの同系ゲームがそうであるように、オンラインへの対応はおそらく無いだろう。オンラインでのリーダーボードに対応(デモも)。 ・キーバインド可, サウンドボリューム調整可。 マウス感度設定不可, 明るさ調整不可。 ・難易度選択は無し ・トップダウン視点固定 ・カメラのズームや回転機能は無し ・照準はレーザーサイト 操作キーはプレイ前に表示される。Qで武器チェンジ, R=リロード, スペースバー=ドッジ, RMB=グレネード。コントローラー対応。 |
GAMEPLAY | スタート画面を見るとマップ数は5個らしく、デモでは森林のマップ一つだけがプレイ出来る。デモにおいてもローカルCo-opは可能。なおゲームプレイのトレーラーとはHUDが大きく異なっている(動画のは古いバージョン)。 *ヘルスはアイテム回復方式で、パワーアップで選択して敵が落とす以外に回復方法が存在するのかは不明である *弾薬は自動リチャージ方式で無限扱い *グレネードは最大3個でリチャージされる(キャラクター右側の丸アイコン) *ドッジで緊急回避の他に高速移動も可能。ただしスタミナが必要(キャラクター左側の丸アイコン)。 よくあるウェーブ制ではなく延々と戦い続ける方式となり、より高いスコアを達成するのが目標。達成ウェーブ数を競う訳では無い。そうなると点数の高い倒し方が重要となるが、その辺の詳しいスコアシステムの解説は載っていない。敵を連続して倒すと導火線の表示が出てそれが消えるまでボーナスタイムになるのだが、こういった各種ボーナスの達成条件なども詳細は不明である。 類型作品の多い中での差別化要素について。一つ目はマップ毎に何等かのギミックが在るらしく、この森林マップでは中央部分を列車が通過する様になっている。間隔はかなり短く、敵を誘導して巻き込む事で大量殺戮を狙えるが、自分が巻き込まれてしまうと即死という危険性を持つ。通過前にはカウントダウンが発生するのだが、これはマップ内に出現するまでの秒数であって、高速とは言え通過には時間が掛かる為、線路のどの位置で待つかによって敵を巻き込むにはタイミング調整が必要となりこれが結構難しい。視界が狭いので列車は接近するまで見えず、うっかりすると自分が巻き込まれてしまうので安全に行きたいところなのだが、そうすると今度は敵を巻き込むタイミングに失敗してしまう可能性が高くなる。後は通過時に火薬缶を落としていくので、これを撃って爆破に巻き込むという風にも使える。 次にこれは共通要素だと思うのだが、マップ内にプレイヤーが管理すべきオブジェクトが存在している。この森林マップでは東西南北の4箇所にキャンプファイアーが設置されており、それぞれの炎の状態がメーターで表示されている。何もしないと段々と減って行きその周囲が暗くなって戦い難くなる他、説明文によると敵の数が増えたりするマイナス効果ももたらす様だ。プレイヤーが効果範囲円内に入ると再び炎のメーターが上昇し始めるので、マップ内を動き回って炎を絶やさないようにしないとならない。故に特定のエリアに留まって戦い続けるという作戦は通用しない。 プレイヤーの動き及び敵のスピードはそれ程高速では無く、反射神経よりは立ち回りなどのストラテジーが重要視されているデザインという印象を受けた。上記の列車の様なイベントの利用やキャンプファイアーの炎の維持など、今からどこへ動くかを常に考慮しないとならない。銃による攻撃の爽快感はあまり高いとは言えないが、爆発物を撃つ, グレネード, 吹き飛ばしアイテム等により派手に敵を巻き込んで倒せる点は豪快で楽しい。 ワンプレイの時間は2〜3分程度とこちらはスピーディーで、ハイスコア達成者レベルでもせいぜい10分位というバランスの模様。初期にゲームイベントに出展してプレイして貰った結果、想定していたよりも初見プレイヤーの平均プレイ時間が短く終わってしまうという結果(ソロ2分, Co-op4分)を受けてこれでも易しくしたそうなのだが、より強力なアイテムのアンロックでもないと少なくとも私のレベルでは現状5分以上は厳しい。ただハイスコア争いは存在するがマニア向けの高難易度ゲームにするつもりは無い様で、デモもオンラインでデータ収集している事から製品版ではより易しくなる可能性もある。 アイテムは敵がドロップするというのも扱いが難しく、一定時間後に消えてしまう為に、密集した敵の中に落ちた際に強引に取りに行くか諦めるかどうかの判断が要求される。或いは取るのは問題無くても、取った瞬間から能力が発動されるタイプだと多数の敵をその地点に引き付けてから取るのが有効だが、その待ち時間分キャンプファイアーの炎維持への巡廻移動が遅れてしまうというデメリットあり。そのキャンプファイアーの炎自体も、ハイスコアが目的なだけにむしろ意図的に消して敵を多数出してやりまとめて倒した方が有利とも言え、どの程度管理すべきなのか難しい面を持っている。とりあえず高速ドッジで逃げつつ炎を維持しながら戦えばある程度はやれるが、もっと長時間生き延びるにはいろいろとトライアルエラーをして有効手段を見付けないとならない様だ。どのアイテムを選択するかも当然重要となるが、プレイスタイルとの相性もあるので重要なヘルスやシールド以外はその選択も難しい。 それほど長時間粘れていないので何とも言えないが、敵のタイプはあまり用意されていない様である。敵の中にはプレイヤーに直接向かって来ない物がいたりで、この辺のシステムは良く解らない(キャンプファイアーの範囲内に敵が入ると高速で消えるシステム? そこでそれを狙って移動しているのかも)。 |
GRAPHICS & SOUND |
グラフィックスはUnityデフォルトのランチャーにて6種類から選択。高度なグラフィックスを狙ったゲームでは無いが、ビジュアルのテイストがどちらかと言うとカジュアル寄りなのは好みが分かれそう。 サウンドは可もなく不可もなしといった所だが、敵の発するサウンドがもっとあった方が良いだろう。 |
感 想 | ハイスピードで反射神経を要求される、或いは大量の弾を撃ちまくるというタイプでは無く、ややスローな分だけ戦い方を考えて頭も使わないとならず、またマップ内の各種オブジェクトの有効利用も重要となる。個人的にはハイスピードタイプよりは好みであり、トレーラーを観ていただけのプレイ前の想像よりも楽しめた。ランキング狙いでハイスコアを目指すとなると違うのだろうが、反射神経型の様にプレイしてもあまり疲れない為、気軽に繰り返しプレイ出来るのも良いと思う。逆にハイスピード系で集中力を要求されるタイプが好きな方には合わないであろう。グラフィックスもコミカルなイメージで受け付けない方もいそうである。 製品版ではマップ毎のギミックがどれだけ多彩なのかに期待。マップが5個だけだとしても、アップグレードのアンロックによるリプレイ要素も含まれるので、時間的にも結構長く遊べるのではないかと考えている。 評価 70点 |
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