☆ CRITICAL ANNIHILATION ☆

15/06/18 更新 目次          HOME
製作/販売 Devoga        公式サイト      STEAM
配布状況  2014/11/04にリリースされた v0.1.1.15(14.9MB) が最新バージョン。

 更新頻度: リリース後に数回アップデートされている

 Steam Greenlightにて既にGreenlitに到達している。


 3月の時点で「6月中にSteamで早期アクセスを開始予定」とコメントしていたのだが、公式サイトやTwitterなどでも以来更新が止まっており、リリースはもっと先になりそうな気配である。

概  要  オランダ人のDevoga氏のプロジェクト。おそらく個人プロジェクトだと思うのだが定かでは無い。

 ブログを見ると、元々はGround Stateというターン制ストラテジーを制作していたのだが、そのゲームに使用する自作のボクセルエンジンの効果をより明確に示せる物として、同じ世界観をテーマにしたアクションゲームをテスト版として公開。ところがそのプロトタイプとなるこの作品がかなりの好評を得た為に、先にこちらを完成させるという姿勢に切り替えたという話の様だ。

 最初のタイトルは“Critical Mass”だったが、同名のゲームが既にSteamに存在していた事から途中で改名している。

 プラットフォームはWindows, Mac, Linux。

動作環境  特に言及は無し。見た目にはシンプルなグラフィックスに感じられるが、実際には設定項目が相当な数に上り、また物理エンジンを多用している事からCPU負荷も高目。よって重い場合には各種設定を下げるようにという注意事項が書かれている(特に効果がある項目には印が付いている)。

 画面左下にはFPSが表示されるので、重いならばここを見ながら調整すれば良いだろう。ただ初期バージョンからはパフォーマンスの改善が進んでいるとあり、実際に今回プレイした最新版では最高設定にしてもFPSは十分に確保出来たので、ゲーム用のPCをお使いならば特に問題はないと思われる。逆に普通のノートPC(オンボードのグラフィックス処理)などだと見た目よりも重いゲームだと感じられるかも。


BASICS  地球を侵略に来たエイリアンと戦うという設定で、詳しい背景事情は不明である。


・サウンドボリューム調整可能。 キーアサイン不可, マウス感度設定不可, 明るさ調整不可。
・難易度設定無し
・セーブ機能無し
・字幕は無し(特に必要が無い)


 斜め見下ろし視点固定。照準の方向に攻撃するが、Ctrlを押下した状態ならその指す地点を目掛けて攻撃する。(通常はその方向へと弾が水平に何かに命中するまで飛んで行くが、Ctrl押下だとその地点に着弾するという意味)。

 カメラ位置は回転やズームしたりは出来ない。設定でフォローをオンにすると、画面端に照準が向かった時に若干画面がシフトして広範囲を見る事が出来るようになる。

 スプリント, ジャンプは可能。屈みは出来ない。


 製品版に搭載される要素は以下の通り。

・クラス制でキャラクター選択が可能
・経験値を稼いでレベルアップ
・スピード, HP, スタミナ等のパラメータを持ち、ポイントを割り振って成長させられる
・武器は5種類携帯出来て切り替え可能
・レベルアップと共に新武器のアンロックや改造が行える
・新しいキルストリークをアンロック可能。それぞれに特殊攻撃が用意されている。
・マップエディター
・ローカルCo-op
・コントローラーのサポート


 当然ロケーションや敵の種類はバリエーションが用意されており、公式サイトにて幾つかサンプルを見る事が出来る。それとリリース後にはオンラインCo-opや対戦マルチプレイの搭載も考えられている。


GAMEPLAY  デモには終わりが無く、無限に湧いて出る敵相手にどこまで生き延びられるかを競うのみ。ハイスコアが表示されるがオンラインのリーダーボードにはまだ対応していない。ゲームモードは通常の他にペイントボールモードも選択可能。見た目だけでルールは変わらない。

 特徴は自作のボクセルエンジンによる完全破壊要素。あらゆるオブジェクトから地面(地表)に至るまで何でも破壊する事が出来る。且つその際の爆発や飛び散りエフェクトがド派手であり、また破片や流血などの効果がずっとマップ内に残り続ける。ハッキリ言ってしまえば、敵からオブジェクトまで何でもかんでもドカンドカンと撃ちまくってぶち壊し、その破壊エフェクトを楽しむだけのゲームである。少なくともエンジンの能力をデモするこのプロトタイプには深いゲーム性は含まれていない。


 攻撃はLMBがマシンガン、RMBがロケットランチャー。両方とも弾は無限で、RLにはスプラッシュダメージも無し。敵を倒してバーを溜めるキルストリークが用意されており、AC-130による航空支援攻撃を受けられる。なおヘルスは回復出来ないので、ハイスコアを狙うならば敵の弾をかわすのも重要となる。

 敵は一種類だけでマシンガンで攻撃してくる。プレイヤーの居る地点の近くに空から降ってくる様に湧いて出る方式で、空中にいる段階でも方向が合えば攻撃は当てられる。敵の弾は飛んでくるのが見えるので避ける事は可能。柱がそこら中に立っているので防壁として使えるが、反対にすぐに引っ掛かって動き辛かったりもする。破壊してしまえば動き易くなるが、それだけ防壁は少なくなる事になる。


 現時点は非常にシンプルなゲーム性なのだが、プレイしてみての感想を幾つか。デザインとしてそうなっているのか、それともプロトタイプなので調整されていないのかは不明な点も多い。

 ロケット砲はスプラッシュダメージが無いので気軽に撃てるが、エフェクトが広範囲に渡る為に近くに撃ってしまうと自分自身も見えなくなってしまうというデメリットあり。

 照準となるカーソルの位置が確認し難い。特に派手な攻撃中にはエフェクトで余計に見えなくなる。照準の色や形状をカスタマイズ可能だと良いかも。

 マップの形状は四角形なので、敵の全方位攻撃を避けるには四隅に逃げて迎え撃つのが有効となる。広い範囲を逃げ回っても敵は追ってくる様に自分の周囲にスポーンしてしまうので、戦略としては端や隅に籠もるというやり方に偏りがち。

 マップ内に建物類は一つだけ。これは当然もっと増やした方が理想的だが、破壊後の破片を残したままにするとなると大量の建物は負荷が大きく増す恐れもある。だが現時点での負荷はそれ程でも無いようだし、その辺は物理演算の設定等で各人が調整可能にすれば良いだろう。それ以外の場所は見た目が一緒なので単調になっている。

GRAPHICS
&
SOUND
 自作のボクセルエンジンを使用。設定可能な項目は非常に多岐に渡っている。最小の構成要素がボックス状で粗く見えるという面はあるが、その分だけエフェクト面ではかなり派手な事が行える様になっている。


 サウンドはまだシンプルなので評価は難しい。

感  想  単純にこのデモは楽しめるので、空き時間にちょっとプレイしてみるゲームとしてはお勧め出来る(サイズも小さい)。

 しかし製品版となると想像がつかない面を持っている。派手に壊せるのは確かに楽しいのだが、同じ様なマップで破壊行為を繰り返してもすぐに飽きてしまうだろうから、どれだけ各種マップの中身にバリエーションを持たせられるのか?が第一の懸案。次に敵のAIが同一である場合(HPや持っている武器が異なるくらいで)、戦闘にも飽きが来るのが早いだろう。敵のタイプがスキンを変えただけというケースでも同様。よって敵のバリエーションがどうなるのかが重要だがこの辺の情報はまだ無し。これ等が難しいなら、破壊する武器の方の種類(破壊パターン)を充実させるという方法はあるが、効果のほどはやや落ちるであろうという気がする。

 レベルアップやアンロック要素も重要だとは思うのだが、上記の点を上手く処理しない事にはレベルアップしたところで単調さは変わりないはず。自作のエンジンの凄さは認めるが、あまりにそこに頼り切ったゲームにはしない方が良いと思う。


 現在の完成度: 情報が途絶えているので進行状況が見えない状態だが、システムの骨組み程度はほぼ出来ているのではないかと推測される。ただ予定されている搭載要素が多いので、早期アクセス開始が結構遅れるか、或いは遅れないが開始の段階では未登載要素が多くなるという可能性もある。

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