☆ DEATHWAVE ☆

17/04/13 更新 目次          HOME
製作/販売 Mad Triangles Studio            公式サイト      STEAM
配布状況  2016/09/20にリリースされた Version 0.8.0 が最新バージョン。

 更新頻度: 正確な回数は不明だが7回ほどアップデートされている

 Steam Greenlight経由での発売。早期アクセスの開始日は2016/06/09。

 デモは存在せず、早期アクセスで有料販売されているのみ。従ってプレイには購入が必要である。現在の早期アクセス価格は\498。

概  要  Mad Trianglesはスペインのインディーズ会社。公式サイトはほとんど情報が無く開発規模は不明。Steamのゲーム頁もあまり更新されておらず、早期アクセス関連のデータは過去のまま放置状態。情報は主にゲームの掲示板やTwitterの方にて提供されている。他にVRMultigamesを発売しており、VRに力を入れているという事だけは解る。

 プラットフォームは現時点ではWindowsのみ。

 現行バージョンのリリース後、早期に0.9へとアップデート。そして2016/10辺りには正式版の発売という流れだったのだが、既に半年ほど更新はストップしている。一方でこのゲームと同じ素材を利用しているVR版DWVRの方は更新中。理由としてはPS4版の発売が決定した為に、そちらに合わせてハイクオリティのグラフィックスにアップグレードしている他に、オンラインCo-opのサポート, コントローラーへ対応, I/F系の見直しなどゲーム全体を改造しており、PS4版が完成した時点で同時にアップグレードされる予定。ただしその時期は不明。


動作環境
  必要環境 推奨環境
OS Windows 7 同左
CPU Intel I3 Intel I7
MEMORY 4GB 同左
VIDEO Nvidia 750GT Nvidia 970GTX
SOUND - -

DirectX 11以上要

 排他的フルスクリーン無し(ボーダーレスウインドウのフル画面orウインドウ表示)。その為なのか、私の環境のせいなのか、プレイ中にI/F系画面を出すとフォーカスが外れてしまうという問題が発生する。

 BGMのボリュームがマップを変更するとリセットされてしまう。プレイ中にもスライダーの値はズレるが音量の方は元のまま。

BASICS  Doom, Quake, Duke Nukem 3D, Serious Sam等の流れを継ぐオールドスクールのFPSとしている。ただしキャンペーン形式ではなく、連続するウェーブを出来るだけ生き残るホードモードという形式。やはりインディーズ会社だとボリュームの有るキャンペーンの制作は難しいと思われる。ゲームモードはこのウェーブ形式で戦うサバイバルと、特殊な条件下での提示目標達成に挑むチャレンジの二種類。

 ゲームシステムとしては武器と魔法の兼用が特徴。右手で武器、左手に魔法を装備して戦える。魔法は多数の種類の中から自由に選択出来る方式で、レベルアップやアンロックシステムなどは用意されていない。武器の方も固定で、こちらは最初から全て持っており選択肢無し。

 マップはまだ三種類だけ。他に開発中の物が二つ用意されている。延々と湧き出る敵を閉鎖空間となるマップ内を動き回って倒して行く方式で、全部倒すとウェーブクリアで次へ。ウェーブ間のインターバルは短く、プレイヤー側がスタートのタイミングを指定したりは出来ない。そして定期的にボスが登場するウェーブが回って来る。ハイスコアを目指すのが目的だが、現状ではスコアの管理機能などは充実していない状態。


 搭載予定だがまだ未実装の機能としては第一にレベルアップシステム。ウェーブ間に稼いだポイントを振り分けて各種能力を自由に成長させられるというシステム。次にオンライン上でのハイスコアを競い合うリーダーボードの搭載もまだ。目玉とされているマルチプレイ(Co-op)も未だに導入出来ていない。


・キーアサイン可○, マウス感度設定可○, 明るさ調整不可×, サウンドボリューム調整可○
・難易度設定は3種類(ChallengingとあるがこれはEasyの意味)
・セーブ機能有り(やり直し時に最初からではなくなる)


*一人称視点固定, FOV調整機能無し
*インベントリー画面は無し
*照準有り
*スプリント×, 屈み×, ジャンプ○, ダブルタップでドッジ動作
*ミニレーダー有り

GAMEPLAY  マップ選択後に難易度を3種類から選んで開始。あとは"Fast mode"のON/OFFが用意されている。これはゲーム全体のスピードをアップさせるオプション。このゲームにはスプリントが無く、高速化アイテムを取ると一定時間高速移動になるというシステムなので、ノーマルモードではスピード感に欠けるという印象を受ける(Painkillerにおける加速ジャンプ移動の様な爽快感が無い)。よってFast Modeが設けられている訳だが、正式版ではこちらの高速版のみとなる予定。

 武器はレールガン, アサルトライフル, ショットガンの三種類で最初から全て持っている。アイアンサイトは無し。弾薬は無限でリロード動作も無し。照準も移動や連射で拡がらないというアクションFPS方式。ヘルスも自動回復では無く、回復アイテムを拾うタイプである。


 スペルはドラッグ&ドロップで一覧の中から4個を選んで用意されているスロットに入れる。プレイ中に何時でもポーズを掛けて交換が可能。MPはリチャージ式で共通使用。能力の強さに応じて使用量が異なる。種類としては敵を凍りつかせる, 近くの相手を吹き飛ばす, マジックミサイル, ファイアーボール, 電撃, ワープ等の定番の物ばかりで特別にユニークな物は無し。

 全体的に武器のパワーは強くなく、積極的にスペルを併用して補わないと戦えないというバランス設定。なのでMPのリチャージ速度は結構早くなっており、フルになったらドンドン使って行くという風にして戦う。気になったのはスペルの発動方法で、該当する4つのキーの押下と同時に発射するというのが基本。ビーム系のスペルは押しっぱなしで連続放射。つまりスペルを左手に選択してから狙って発射するという設定では無い。即発射の方が早くて良い様にも思えるが、敵を狙って放つという点に関して言えば構えた状態にしてからの方が正確に狙い易いという感もある(慣れの問題ではあるのだろうが)。スペルには範囲攻撃系が少なく、正確に敵に命中させないとならないので余計にそう感じるのかも知れない。なお発射キーを押したままにすればそのまま構えて保持も出来るのだが(離すと発射)、移動キーの押下と併用するのはキー設定にも依るがちょっと操作がやり辛い。


 アイテムはヘルス, 高速移動, スローダウンの三種類。マップ内の幾つかのリスポーン地点に時間を置いて無限にリスポーンする形式で、三種ともスポーンする場所は固定では無い。注意点としてどれも持続形式なので、ヘルスを取ってもそれが全て適用されるまでには時間が掛かるようになっている。アイテムの取得は生き延びる上では非常に重要となっており(特にヘルス)、ひたすら走り回って取り続けるという風に仕向けてスピード感を煽っている。またそれによって一箇所にこもり敵を迎え撃つという手段は使えない様にされているのは良い調整と言える。

 敵の数はバリエーションを含めると10種類以上存在しているが、それほど多彩な能力変化というのは感じられず。全てのマップで同じ敵が出現するので変化に乏しいというのも難点。マップのテーマに合わせた固有の敵が欲しいところである。

 マップは狭くて閉じており安全地帯は無いという設定。だが壁の様な障害物は多い為に、逃げる際になるべく敵の射線から逃れ続ける様には出来る。現在では三種類だけと数は少な目だが、未完成状態で追加されている新マップ2個は構造が複雑化しており、更に別次元というレベルで綺麗。ただしアイテムのスポーンポイントが未設定なのでプレイの方はまだ完全には楽しめない状態。


 欠点をまとめると以下の通り。

敵の数が少ない分、こちらの攻撃力も低いという印象。両方共に増加させた方がこの手のゲームでは上手く行くと思う。
・武器を撃っている感覚が弱い。アニメーションや命中エフェクトがもっと凝っていないと厳しい。
・(ファイアーボールなど一部を除くと)スペルのエフェクトが地味な物が多い
・敵に重量感が感じられず、ラグドール効果も無いので爽快感が低い
・尺度として敵のサイズがやや小さめ。命中の正確さを重視するというのも一つのやり方だが、的はもっと大きい方が良いと感じられる。

 この辺は基礎的な部分なので非常に重要なのだが十分には満足感が得られなかった。しかし正規製品版でグラフィックスが向上すれば大幅な改善が期待されるので悲観的な状況では無い。

GRAPHICS
&
SOUND
 Unreal Engine 4を使用。クオリティのプリセットは4種。個別設定項目は無し。

 グラフィックスは悪くは無いが特に綺麗でも無いというインディーズとしても平均的な水準。しかし新規導入されている2個のマップはPS4版向けに新デザイナーが制作した物だそうで、別のゲームのグラフィックスであるかの様に複雑かつ綺麗になっている。敵のキャラクター等が背景から浮いていて奇妙に見えてしまうくらい。このレベルで全体をアップグレード出来るのならば期待大。


 3Dサウンド対応なのはこの手の位置情報の瞬間的な把握が重要なゲームではありがたい点。ボイスは無し。BGMはマップ毎に同じ物が延々と流れているだけ。サウンド全般も単調である。

感  想  バンドルの中に入っていた物で大して期待はしていなかったのだが、実際に現行バージョンでは詰まらなくは無いが、長時間のリプレイに耐えうるというレベルではなく価格相応という感じ。しかし先行導入された新マップは綺麗だし、このレベルで敵や武器のモデリングが向上すれば相当印象も変わるはず。更にはCo-op対応なども控えており、将来性に関しては化ける可能性も秘めている。正式版の発売時には価格が上がる事がアナウンスされているので、安い今の段階で先行投資という手もある。


 現在の完成度: 全体を作り直している段階なので完成度は不明。

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