☆ THE FINAL ONE ☆
17/04/13 更新 | 目次 HOME | ||||||||||||||||||
製作/販売 | Husky Dusky |
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配布状況 | 2016/09/23にリリースされた V0.1.0 (Build 0018) (508MB) が最新バージョン。 更新頻度: これが最初のリリース版 こちらで寄付を募っている。大抵の場合、寄付を募集するならば複数のフリーゲーム系サイトやSNSを使って自分のゲームの存在をアピールするものなのだが、このゲームに関してはまるでそういった動きが無い。 フリーゲームなのか販売予定なのか不明。 |
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概 要 | 情報はほとんど無く、制作者はタイ人としか解らない。クレジットを見ると二人で制作しているようだ。 予定プラットフォームも不明。リリース後のコメントには今後もアップデート予定と書かれているのだが、現状どうなっているのかそれ以降は全くコメントが無い状況。 富豪のWilhelm Gefahrwelzは既に運営されていない人形博物館を買い取った。ところがそこに調査に入った人間は誰一人として帰ってこない。そこで彼は女私立探偵のVivian Waltersonに内部の捜査を依頼する。 |
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動作環境 |
DirectX 11以上要 |
BASICS | 武器を使って戦うシステムのサバイバルホラー物。アクション要素強めなのでアクションホラーと呼称した方が適切かも。逃げて隠れたりのステルス要素などは無い。 弾薬少な目。メディキットを携帯してヘルスを回復。特定のポジションでセーブ可能。といった風に伝統的なサバイバルホラーのスタイル。ただし複雑なパズル要素はこのバージョンには含まれていない(アイテムを探して使う程度)。 ストーリー解説用のカットシーンが随所に入る形式で、全体ではかなりそのセクションが長い。 作者のコメントによれば以下の様な要素を拡張予定(ほぼ全部という感じだが) ・マップ数を増やしてプレイ時間延長 ・インベントリーシステムの導入 ・パズル追加 ・武器を増やす ・敵の部位ダメージとそれに伴うアニメーション追加 ・アイアンサイト ・声優をネイティブに ・セーブシステムをオートセーブに ・ビデオ関連の設定を増やす ・キーアサイン不可×, マウス感度設定不可×, 明るさ調整不可×, サウンドボリューム調整不可× ・難易度設定無し ・字幕は有り ・セーブは置いてあるレコーダーで行う形式(3スロット) *一人称視点固定, FOV調整機能無し *インベントリー画面は無し *照準有り *スプリント○, 屈み×, ジャンプ○ *現在のオブジェクティブ表示機能有り |
GAMEPLAY | 紹介されているGame Joltではユーザーから高評価を付けられており、当時それに惹かれて試してみた作品。しかし紹介頁のSS等からある程度の予想はしていたものの、オープニングカットシーンの粗いポリゴンモデルから不安定なボイスアクティング。そしてスタートしてから建物内のクオリティを見た際には、「今時この低クオリティとは...」と思ってしまったのが正直なところ。私がアマチュアのフリーゲームに関心を持ち始めた2012年頃の水準である。 ここでちょっと本題を外れるが近年の3D系フリーゲーム制作事情に関して少々。高性能なUnityやUnreal Engineが基本無料で使用可能になった事でアマチュアの3D系ゲームの製作はより盛んになりつつある。それに連れてそういったゲーム内で使用するアセット(素材)の販売も盛んになって来た。様々な3Dオブジェクトやアニメーションするキャラクターモデル、2Dならば各種テクスチャー等が公式(Unity、UE)の他にも多数の販売サイトで売られている。エディターを使ってゲームを作ろうと考えるユーザーが2D/3Dのアセット制作まで一人で手掛けるのは大変だし(また素材系はアートでもあるので才能のある人に任せるのが理想)、人を雇うとなれば金が掛かるのはともかく気に入った物を作ってくれるのかは不明。そこで素材は別口で自分の気に入った物を購入して使用するという環境が提供されている。結果的にエディターを使いこなせる人はそれでゲームを制作して販売も可能となったが、一方でゲームは作れないがその使用素材は作れるという人にも自己作品の販売経路が出来たという訳である。 現在ではそういったアセット類も充実してきた為にその採用例が増えつつある。割り切って購入素材だけで制作するという人も居れば、とりあえずそれで形は作ってから早期アクセス等での販売利益で雇った担当者にオリジナル素材を作らせて差し替えていくというゲームも有り。アマチュア制作にて人気のホラーゲームなどもアセット類は充実しており、検索すると定番の「病院用マップ素材セット」とか「ホラー用クリーチャー3Dモデル」等が大量に出て来る。しかしこの様な環境にも問題はあり、一つは素材の数の割にはホラーゲームの制作者が多い為に、同じ素材が複数のゲームでかぶって見られてしまうという点。次に見た目は相当綺麗に出来る事から、実際のゲームプレイの方のクオリティはどうなのか?というのが掴み辛くなるという件。どうしても「これだけグラフィックスが綺麗ならば相対的にゲームの中身も優れているだろう」という連想が働いてしまうのは避けられず、Greenlightなども通過し易くなる。だが実際に販売されてみると中身は酷い物で、低評価で埋まるという例が少なくない。 そういった観点からの比較ではこのゲームは現在のトレンドとは真逆。ゲーム自体は面白い.....まあ正確に言えば“多分”。プレイヤーを驚かせるタイミングは上手く出来ているし、追い掛けて来る人形達も怖い。しかしグラフィックスやアニメーションは現在の水準に比較すると相当落ちるのは否めず、その弱点の分だけ非常に怖くて優れた作品までには至っていない。もしこれがせめて現在の標準的レベルのグラフィックスで制作されているならば高い評価が得られたはず、と感じさせる作品であり、ユーザーからの高評価も若干はその将来性含みではないかという印象。だがやはり最も重要なのは見た目では無く中身だと教えてくれるタイトルでもある。 あるいは「デモをリリースするならなるべく短くても品質の高い物を」という観点から、「とても狭いエリア, 短時間のゲームプレイ, 謳っている機能の多くは未実装」という状態で提供されるパターンが多いのに対して、このゲームではイントロから幾つかのカットシーン、そしてエンディング。更には専用ステージでのボス戦までと一応の完成まで作り込んである。ボリュームは20分程度だが、相当にラフだがちゃんと最後までプレイ出来るという点での満足度があるというのは確か。 戦闘関連。照準は移動すると拡がり, 連射では拡がらない(屈みは無い)。武器は拳銃のみ。弾薬は極端ではないが少な目で、あまり外すと足りなくなるし、リロードでマガジンごと棄ててしまうので注意しないとならない。打撃系攻撃が用意されていないので無くなったら詰みとなる。ただしロードすると取ったはずのアイテムがそのままになっているというバグが在り、それを利用すれば弾薬やメディキットは幾らでも増やせる。 普通タイプの敵は単純に追い掛けて来るのみだが、戦闘の面白さは立ち回りとリロードにある。マガジンごと捨てるので出来るだけリロードせずに戦いたいのだが、リロード時間が長い為に戦闘中に発生すると厳しい。逃げ場が無いとそのまま追い詰められて連打で殺されてしまう恐れあり。全体的に狭いエリアでの戦いとなるので、リロードの時間を考えての移動ルート確保という立ち回りが要求されてくる。 ボス戦を含めて特に難易度は高くない。敵の種類も少な目なのは残念だが、初期バージョンとしては悪くないと言える。 |
GRAPHICS & SOUND |
Unreal Engine 4を使用。クオリティのプリセットは3種。個別設定項目は無し。解像度は2種類だけで1366*768が最高。ウインドウ表示でフルスクリーン機能無し。変えたいならばコマンドラインを使って強制的に書き換えるしかない。 テクスチャーの品質, 3Dモデル, アニメーションの出来などは今の水準からすると低レベル(サイズの小さなSSでは目立たないが、実際のゲーム画面上で視るとかなり粗い)。また素材の種類も少なく繰り返しの使用が目立つ。ポリゴンの重なりも見受けられるし、グラフィックスはマイナス要素という採点になる。 3Dサウンド非対応。ボイス有りだがネイティブでは無い。敵が出現した際の驚かせるサウンドは良し。反対に足音のサウンドは緊張感を削ぐ様な印象で悪い。こちらも改善の必要が大いにあり。 |
感 想 | 純粋にゲームとしては面白い部類だが、グラフィックスやサウンド等の基礎的な部分が劣る為に足を引っ張っているという作品。作者はOutlastに影響を受けたとしているが、確かにあのレベルのグラフィックスが実現出来てこの内容ならば傑作となる可能性もあり。なので作者には各種のアップグレードを希望したいのだが、現状では何も進展報告が無いという事になっている。 何しろグラフィックスがアレなので廃美術館を探索しているという雰囲気的な怖さは十分とは言えず、敵が突然出現してのビックリさせる怖さという方がメイン。戦闘中心でもあるし、雰囲気系ホラーが好きな方には現段階ではお勧め出来ない。どちらかと言えばアクションFPSが好きなプレイヤー向けである。驚かせるという怖さは持っているが、内部探索の怖さというのはほぼ無いのでその辺が苦手な人でも大丈夫だろう。 現在の完成度: まるで音沙汰が無いので不明。SNSなども使っていないようだし動向がまるで解らない。 |
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