☆ GET TO THE ORANGE DOOR ☆
17/05/23 更新 | 目次 HOME | ||||||||||||||||||
製作/販売 | Arcade Coin STEAM itch.io | ||||||||||||||||||
配布状況 | 2017/04/25にリリースされた [ Update #3 ] Get To The Orange Door Demo 4 が最新バージョン。Windows版は現在単体配布は無くSteamからのダウンロードとなる。 更新頻度: 少なくとも三回はアップデートされている。理由は謎だが更新毎に紹介頁のアドレスを変更したり、あるいはゲームのバージョン番号を戻したりしている為に正確な更新回数が解らない。 Steam Greenlightにエントリーして、既にGreenlitに到達している。 以前はSteamにて早期アクセスを行う予定としていたがどうなるかは不明。 |
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概 要 | Arcade Coinと名乗っているが個人プロジェクトの模様(国籍はバチカン市国)。これがデビュー作。 プラットフォームはWindows, Mac。2017年夏発売予定。 なお初期バージョンからかなりシステムやグラフィックスが変更されている。 舞台となるのは"Overworld"と呼ばれる電脳空間の仮想世界で、3つに分かれているそれぞれのロケーションをクリアする事で最終目的地へと到達が可能になる。その最終地点である巨大な塔へと向かうのが目的。ただしストーリーや背景設定などは現在のSteamの頁には記載されておらず、システム系には大幅な変更もあった事から今でも同様なのかは不明。 |
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動作環境 |
DirectX 9.0c以上要 ゲームの設定画面等は現バージョンでも未完成でほぼ使い物にならない。またプレイ中にESCで設定画面には入れずそのままメニューに戻ってしまうので注意。 メニューから設定画面を呼び出すとそれまでの設定がリセットされてしまうというのが根本的な問題。そして設定画面の多数の項目は“Quality”という単にそれが何の項目なのかを示す表示になっており、現在何に設定されているのか判らない。クリックしてやると実際の設定項目が表示されるが、上記の様に再度呼び出すとリセットされてしまう。またグラフィックス以外の項目にも“Quality”が表示されたりと基本的に機能していない。BGMなどの様にマップ切り替えでボリュームがリセットされてしまうケースもあり、それで再度設定しようとすると他もリセットされてしまうという酷い状態。 |
BASICS | Tronの様な電脳空間にてFPSとパルクールを合体させたゲーム。キャンペーン(基本)のマップではパルクール(様々なアクション)で進めていって、時折出現する敵とも対戦するという風になっている。そしてタイトルの通りに出口となるオレンジのドアまで到達すればクリア。この様に本編のゲームプレイは合体型だが、別モードを多数設けていろいろな遊び方が出来る様にされている。なお現バージョンでは全てが可能ではない。 ・Horde Mode: 敵との戦闘に特化したウェーブ系サバイバルモード ・Challenge Maps: パルクールに特化した難易度の高いアクロバティックアクションを連続で決めて行くモード ・The Edge: オープンワールドで自由に進められるモード ・Classic Mode: インスタキルモード マルチプレイに関してはゲームが売れたら考えるかも知れないというレベル。VRには発売後に対応予定。 ・キーアサイン一部可△, マウス感度設定不可×, 明るさ調整可○, サウンドボリューム調整可○ ・難易度設定無し ・字幕は有り(説明は看板形式で表示される) ・チェックポイントセーブ キーの設定は現在は前後左右移動(WASD)しか変更出来ない。他の操作キーは設定画面に出ないので、チュートリアルなどでの表示を頼りにするしかない。以下は一覧。 R: Reload Right Click: Use/Aim Down Sights G: Restart Level Esc: Return to Menu F: Clone yoursel Tab: Slow down time C: Crouch/Change Camera In Vehicle Space: Jump Shift: Sprint/Dash *一人称視点固定, FOV調整機能無し *インベントリー画面は無し *照準有り *スプリント○, 屈み○, ジャンプ○ *コントローラー対応 |
GAMEPLAY | 現在のデモはチュートリアルの他に基本マップを3個含んでおり、他に別モードもあるのでボリュームとしてはそこそこある。 先にパルクールの方から。基本動作としてはShiftでスプリントしてジャンプ。その際にスペースバーを押下してのダブルジャンプが可能。台座等の縁に到達した際には自動的に手が縁を掴んで上に登れる。ここでダブルジャンプは主に高さを稼ぐ物で、距離を稼ぐ方は空中でShift押下によるダッシュ(一瞬で離れた先の空間へと跳ぶ動作)を使用する。よって状況によって使い分けが必要となり、慣れないとどうしてもスペースバーの方を押下してしまって距離が届かずに落下という失敗が多かった。 その他ではスプリント中に屈みでスライディング。壁に向かってある程度の勢いを付ける事で壁走りが可能になるといった感じの一般的な物だけで、特異なアクション操作は存在しない。 とりあえず基本マップではパルクールの難易度が高い物は無く、別モードのパルクールに特化したマップが高難易度という設定。TABキー押下でスローモーションが可能だったり、矢印表示である程度進む方向が示されているというのもあって易しくなっている。ただしあそこまで跳べるのか?という感覚は掴み難い所も一部あり。パルクールのスコアや制限時間が無いというのも緊張感を薄めている要素。 技術的な問題点としてはオブジェクトに突っ込んだ際のクリッピングエラーが多く、視界が一瞬変になるという状態が発生する。難易度が低いので大きな障害では無かったが修正するべき点と言える。 パルクールのゲームを数多くプレイしている訳では無い私の経験上だが、壁走りの際のスピード感がまるで無いという所は気になった。これはもっと高速にした方が良いと感じられる。 続いては戦闘関連。まず携帯可能な武器は2種類+近接の様である。武器は置いてあるケースもあるが、持ち替えにはマップ内の自販機を利用するシステム。だがこの自販機の方式が良く解らず、クリックした際にランダムな武器を出すのか、それとも現在のスコアに応じてなのか、とにかく出て来る武器がコロコロ変わってしまう。途中交換が可能なのかも不明。とりあえず製品版では20種類以上の武器が存在するそうだ。 アイアンサイト有りだが、移動によるブレの概念などは無い模様。弾薬は(ほぼ)無限。それとヘルスは武器の表示画面に出る方式。そのヘルスは自動回復で危なくなると画面周囲が赤くなって知らせるという一般的なシステム。 特殊能力としてはスローダウンと2体のクローン作成。どちらも制限無く行える。それもあってこのデモの戦闘は易しい部類(難易度選択無し)。プレイヤーの移動スピードは速くてかつ自動回復なので、逃げてしまえば幾らでも回復が可能。そしてなぜか敵の数が少なく、プレッシャーに感じるほどの脅威になっていない。初期バージョンではもっと多かったのでなぜこうなっているのか解らない(ホードモードでは大量に出て来る)。 敵の種類が少ないのも不満点。AIの方も怪しい箇所があり、背を向けたままで反応が無かったりに何回も遭遇した。 途中セーブにはマップ内に用意されているセーブ装置を撃って有効化する。ただし機能していないと思われるマップも有り。やり直し時には持っていた武器は一部そのまま, 倒していた敵は一部消えたままという仕様。 デモにて一番良いと感じたのはマップのデザイン。電脳空間という設定なのか詳細は解らないのだが、リアル世界と組み合わせたようなデザインになっており見た目に新鮮である。Tronの様な見た目のゲーム(ネオン系)はどうしても視覚的に似通ってしまう問題があるが、このGTTODはその点に工夫が凝らされている。 |
GRAPHICS & SOUND |
Unity 5を使用。クオリティのプリセットは4種。他に個別設定項目も有り(ただし先に書いたように機能しているのか不明なのでランチャーで設定していじらない方が良いだろう)。 ネオン系世界の描写はスタイル的に新鮮味は薄く、またもっとエフェクト関連は派手である方が良いと思える。敵の死亡時のゴア(破損)表現は独特だが、これももっと改善の余地がある。 3Dサウンド非対応。BGMはランダムで5種類位は入っているようだ。パルクールのアクション時のスピード感が足りない様に感じられる為、この辺りを効果音で補うというやり方があっても良い。 |
感 想 | 初期にちょっとやってみて、その後も繰り返しアップデートもされているので既に結構完成度は高いのではないかと思っていたのだが、メニュー関連の酷さと言いその点では期待外れ。最新のトレーラーは良く出来ておりこの位スピード感が在ったら良かったのだが、実際のゲーム内容はそこまでの爽快感は持っていない。全然別物iになってしまったビジュアルデザインも初期版の方が好みである。 まだ現段階では相当に粗さが目立つ。しかしゲームとしては面白そうな雰囲気を持っており、コンテンツを増やして完成度を高めれば成功しそうな予感も漂っている。早期アクセス系では良く在るのだが、現時点でのクオリティには問題があるが上手く伸びれば期待出来そうというタイプ。だから現在がまだ初期段階であるなら期待度が高くなるが、既に開発が結構進んでいる段階らしいというのが逆に心配な点となる。 とは言えシングルプレイ用のアクションFPSというのはインディーズゲームでは珍しく、また残念ながらまともな物が少ないというジャンルなので、そんな中では頑張っている方なのは確か。多彩なゲームモードを備えており、かなりボリュームが有りそうだという所も評価出来る。パルクールの方は通常マップならば特に難しくは無いので、「アクションFPSは好きだがパルクール系アクションは嫌い」な人でもこのデモは楽しめると思う。ただし戦闘の難易度の低さは問題であり、よって死亡の9割以上は落下死となるであろう。 現在の完成度: Steamの頁も出来て夏に発売予定なので7〜8割方は出来ているのではないかと想定していたが、感想としてはまだ5割程度ではないかという印象。これで7割だとするならむしろ危うい。逆にこれでもまだコンセプト段階で2割程度というならかなり期待出来るといった感じ。 |
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