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ダウンロード用サイトの紹介
 この頁で扱っているダウンロードしてプレイするタイプのゲームを扱っていて、かつ3DのFPS/TPS系も充実しているという所は実は数が少ない希少派に属する。その中から幾つかを紹介しよう。


※Indie DB
 Mod DBから2010年に派生して作られたサイトで、こちらでは主にModではないアマチュアのフリーゲームが扱われている。このIndie DBではMod DBと同じアカウントが使える。アカウント無しでもダウンロードは可能だが、サインインしている状態だとアクセス可能なミラーサーバーが多いという利点がある。アカウントが無いと「使用可能なミラーサーバーが在りません」というエラーに遭遇したり、速度が出ないサーバーにしか接続出来ないという問題が発生する恐れあり。あとはFFなら問題ないが、IEを使うと広告表示にてエラーが出て頁の再読込が発生したりする事がある。

 ダウンロード速度は混んでいなければ2M程度出るので、遅いならば広告ウインドウの表示時に上部のミラーをクリックして別のサーバーを選択してみると良い。

 フリーゲームのダウンロードサイトとしてはおそらく一番有名だが、近年は利用者も他サイトへと移行してここには登録が無いというゲームも増加。私自身の利用回数も減っている。


○ファイル数が多く、昔のゲームなども充実している
○開発者自身の関連記事などは充実している
○ダウンロード速度は良好
○ダウンロード時にバージョンやサイズの確認がやり易い

×インターフェイスが無骨で古臭い
×トップがインディーズ業界全体のニュースなので、ゲームだけを見付けるという目的には向いていない
×検索やタグ機能が充実していない
×ダウンロード時にアカウントが無いと不便


※Game Jolt
 設立はかなり前らしいが何度かモデルチェンジを繰り返し、2010年代に入ってからのフリーゲームの発展と共に存在感を増してきたサイト。フリーゲームの登録数が非常に多く(これを書いている時点で8万本以上)、現時点で最も利用者の多いダウンロード系フリーゲームのサイトと言えばここかなという気がする。近年はインディーズ会社等による有料販売にも力を入れてきている。専用のクライアントソフトも有り(未使用なので感想は保留)。

 特にホラーゲームに強くて、これを前面に推し出してもいる。これはホラーゲームの実況動画がYoutubeにて大人気になる → 動画からそのゲームのダウンロードリンクがここに張られるという流れ。そして各ゲームの頁には実況動画へのリンクが埋め込まれているので、動画の方を探したいという目的にも沿っている。


○とにかくゲーム数が多い
○検索時にフィルター機能あり。ゲームのタイプ別に検索したりが可能。
○ユーザーの採点機能が有るので評価が解り易く、その採点で検索を掛けたりも可能
○感想コメント数が多く、またプレイ動画へのリンクを貼れる為にそれがあれば実際のゲームプレイ動画が用意されていない際に便利
○開発者の開発状況コメントが見易い
○ダウンロード時に類似ゲームの推薦機能を持つ

×一枚のサムネイルが貼られているだけなので、実際にその頁にアクセスするまでは具体的にどういうゲームなのかが解り辛い
×時々重くてアクセスが困難になる
×タグ一覧が見られない。チャンネルによる分類はその種類があまり多くない。
×ゲームの解説記述はあまり詳しくない物が多い


※itch.io
 2013年開設の新しいサイトだが、Gamejoltと並んでフリーゲーム関連では双璧とも言える人気を誇っている。有料販売されているゲームも在る他に、寄付のシステムが組み込まれており、フリーゲームのダウンロード時に完全無料ならばそのままダウンロードに進むが、ポップアップにて寄付(開発支援)をお願いしてくるゲームも多い(”No Thanks”にて無料で落とせる)。もし完成版であれば気に入ったら、開発中なら支援額を自由に決めて支払える。

 ここは売上金額の配分(店側の取り分)がSteamのデフォルト値である30%に対して、デフォルトではitch側は10%と非常に安く設定されており(自由に変更可能)、それがインディーズの開発者から人気を得ている理由の一つになっている。

 ゲーム登録数はこれを書いている時点で5万5千本以上。販売しているゲームはインディーズのみ。セール中のゲームやバンドル販売などの一覧も見易くて利便性が図られている。テーマを決めてゲームを募集するGame Jamの開催も盛ん。専用のクライアントソフトも有り(未使用なので感想は保留)。


○サイトの見た目はスッキリしていて使い易い
○トップ頁のサムネイルからスクリーンショットと簡易説明がポップアップするので、実際に頁にアクセスしなくても概要の把握が可能なのは非常に便利
○フィルター機能が充実しており検索機能が優れている。タグ一覧も見られる。
○ゲーム頁での解説類は(GameJoltに比較すると)詳しい物が多目
○ダウンロード時に類似ゲームの推薦機能を持つ

×ユーザーの採点機能はあるが、その都度データ項目をクリックして開かないとならず、またあまり投票はなされていない
×コメント等は少な目。動画リンクもあまり無いので、ゲーム側が用意していないケースでは中身がハッキリしない事も。
×ダウンロード時に選択が解り難いケースがある(64ビット版がどちらなのか、英語版はどれなのか等)
×アカウント頁内のインターフェイスや使い勝手はあまり良くない


※Desura
 「インディーズ会社がゲームを販売出来るサイト」を目的として運営されていた所で、まだSteamがそういった機能(Greenlight通過からのショップ販売ルート)を持っていなかった時代には他にそういったサイト(カジュアルゲームでは無く、普通のゲームを販売する)がほぼ無く、アマチュアゲームの販売サイトとしては最も有名であったと言える。知名度が高いという事から自作のフリーゲームをアップロードするアマチュア制作者も多く、多数のゲームを無料でダウンロード出来るサイトとしても知られていた。

 2010年にスタートした時点ではMod DBと同じオーナーが運営していたのだが、オーナーがLinden LabからBad Juju Gamesへと移って行き、そして2015/06にBad Jujuが倒産。販売会社への利益配分支払いが滞ったりする事になる。その後はサイトがアクセス不能になったり復旧したりと不安定となり、ユーザーの側からも購入済みゲームのダウンロードに問題が発生するケースも発生。最終的にはアクセスが出来なくなってしまった。

 しかし2016/10にOnePlayが買収を発表。現在旧アカウントの復旧を含めてサイトの再建作業を行っている状況。


※IndieGameStand
 インディーズゲームの販売をメインとしたサイトだが、同じくフリーゲームも紹介しておりそのダウンロードもサポートしている。2012/09にスタートし、当時は(カジュアルでは無く普通の)インディーズゲームを販売可能なサイトがほとんど無かった為に割と知られていたが、近年はGameJoltやitch.ioが勢力を伸ばしており、その陰に隠れて目立たない存在になりつつある。販売本数もフリーゲームの数もライバルに比較すると大分少ない。

 特徴としては値段を自分で決められるハイライトゲームの販売が定期的に実施されている事で、値段のスライダーを動かしそれに応じて何が得られるのかが変化するというシステム。例えば平均額以上だとSteamのキーを貰えるが、DRMフリー版のダウンロードのみで良ければもっと安く入手出来る。逆に高くすればデラックス版、あるいは同じ会社の別ゲームが貰える等。そこそこ有名なゲームも出展されているのだが、もっと頻繁に有名ゲームが出ないと大きな話題とはなり難い。


※その他のダウンロード可能サイト
 現在は上記の様にフリーゲームのダウンロードサイトが増えて来たので滅多には起きないが、Indie DBがメインだった頃にはそこに登録されていてもファイルのダウンロードが用意されていないというケースもあった。こういう時は検索して探す事になるが、マイナーな物だとダウンロード可能なサイトがなかなか見付からないという事も有り得る。

 単にフリーゲームが大量に用意されているサイトは幾つも存在するのだが、私のサイトで主に扱っているようなFPS/TPS(3D系)のフリーゲームが充実している所というのは少ない。その中ではAtomic Gamerが推薦出来る。(サイトは資金上の問題から閉鎖中。SNSは生きているが復活するのかは不明)。古いバージョンの物なども豊富だし、ゲーム名が分かっているならまずはここを探すと良いだろう。ここはキューで並ぶ形式だが長時間待たされる事も無いし、始まれば高速でダウンロードが可能である。

 他には総合的なダウンロードサイトだがSoftpediaも意外にゲーム系ファイルが多い所である。

フリーゲーム系サイトの種類
 フリーゲームを配布しているサイトは、上記のダウンロード主体系以外にも何種類かタイプが存在するので簡単に解説。


*Casual Gaming (Portal)
 カジュアルゲームというのは広義の意味を持つが、カジュアルゲーミングサイト、あるいはゲーミングポータルなどという名称で呼ばれるタイプのサイトが在る。オンラインでカジュアルゲームを販売しているサイトで、まずユーザーはどれでもプレイしたいゲームをダウンロードして遊べるが、1時間といった制限が設けられており、気に入ったらオンラインで購入してアンロックすればそのまますぐに続きをプレイ出来るという方式(一種のシェアウェア)。有料販売ではあるのだが、規定の範囲内ならば制限無しで無料にてプレイ出来るのと、完全無料で遊べるタイプのゲームも揃えていたりするので、フリーゲームが遊べるサイトという範囲に入れられる事も多い。

 Big Fish Games, GameHouse, iWinなどが有名。日本語サイトが在る物ではBig Fish ゲームス, Yahoo!ゲーム, Boonty Games等がある。


 パズル, カード/ボードゲーム, タイムマネージメント(ショップ運営), アイテム探し(アドベンチャー), マッチ3などが代表的なジャンル。マウスだけで操作可能というゲームが多い。廉価版モデルの低性能PCでも動作する事を前提としている為に、ビデオカードの3Dアクセラレーション能力が重要となる様なゲームはほぼ無い。またユーザー層的に6〜7割が女性とされ、高齢者の割合も多い為にFPS/TPSの様なジャンルは受けが悪い。


 昔はリテール版の安値ゲームとしてValue Gameという名称が在ったが、それのダウンロード販売版という風にも取れる。しかしダウンロード販売へと移行した事で、無料で試してから購入出来るというシステムが可能になり、利用ユーザー数が大幅に増加。中には大ヒットを飛ばす作品も出て来てから流れが変わる。個人や数人レベルの会社ではValue Soft時代には、リテール版の流通ルートを確保するのにパブリッシャーとの契約がほぼ必須だったが、ダウンロード販売であればその必要が無い。また作品の質さえ高ければ相当売れるようになり、そして低予算&流通費無しなので利益率は非常に高い。そうなるとアマチュアの制作者達の中で優秀な人材も、成功すればこれで食っていけるという事からこういったサイト向けにゲームを制作するようになり、自ずと全体の質も高くなっていく。

 大手パブリッシャーも、利用者層が女性と高齢者に偏っており、これは据え置きや携帯ゲーム機市場とは異なった新たな利用者層を生み出すという観点から資本参入を始め(有名サイト買収等)、どんどんゲーム業界全体の中でも市場として大きくなっていった。だが日本では主婦や高齢者がPCやタブレットを使用してゲームをダウンロード購入して遊ぶという様な市場がほぼ無い為に、感覚的には解り難いゲーム市場ではある。海外のゲームに関連する各種データなどではこのカジュアルゲーマーの層が市場として大きいのでそれを含めているケースが多いのだが、そうなると女性や高齢者ゲーマーの比率が日本の感覚からすると「なんでそんなに多いのか?」という風にもなったりしてしまう。

 ただし近年ではスマートフォンでゲームをプレイするという流れが加速してきており、カジュアルなゲーマーの数は大きく変わってはいないにしても、こういったPC用のゲームサイトの利用者がスマホ用ゲームサイトへと流れて行ってしまっているというのはある様だ。


*ブラウザゲーム
 Chrome, Firefox, Edge, IE等の各種ブラウザを利用して遊ぶフリーゲーム。基本的にゲームは全て無料で広告収入で運営されているサイトが多い。ゲームにアクセスするとファイルのダウンロードが始まり、終了すれば画面内でそのまま遊べる様になる(よってサイズ的には小さめの物が多い)。ダウンロードされたファイルは一時的なワークエリアに保存され、セーブが必要な場合にも同様にそのゲームが確保した保存エリアに保管される。アカウントを持っているとそちら側に保管も可能というサイトも在る様だ。

 制作言語としては、Flash, Shockwave, HTML, Java, WebGL等いろいろで、ブラウザの種類やバージョンによっては、特定の制作言語(&そのバージョン)で制作されているゲームが動作しないという問題も発生する恐れがある。それとダウンロードしてオフラインでプレイするという事は考えられていない為に、ゲームその物が消えてしまうともうプレイ出来ないという問題を抱えている(物によっては不可能では無いらしいが)。

 ジャンルは上記のカジュアルゲーム系に比較すると多彩で、より一般的なゲームやハードコア寄りの作品も含まれていて3D系ゲームも在り(WebGLもあれば、UnityやUnreal EngineでもWEBでのプレイに対応している)。脱出ゲーム(Room Escape)という人気ジャンルもあるし、ホラーゲームもかなりの数が出ている。

 サイトは数多いのでそれ等を一覧にした紹介リンクを幾つか貼っておく。
  Top Ten Best Game Sites      Best free online game sites     Top 15 Most Popular Game Websites


*Mod(Modification)
 昔のFPS/TPSゲーマーにとっては、無料で遊べるゲームと言えばModを意味するというのが一般的であった。現在の認識としては、Modとはゲームを改造するプログラムの一種で、オリジナル作品では備えていない機能を追加, グラフィックスをより良い物にアップグレード, キャラクターのスキンやモデルの追加等を行う、ファン制作の趣味的な物を指す。これは昔も同じなのだが、そんな中でそのゲームが使用しているエンジンを利用して、全く別のゲームを作ってしまうというユーザーも存在していた。一般的な名称はTotal Conversion(TC)。

 そのゲームが使用しているシステム, 3Dモデル, マップデータ類を使って何かを制作するのはModになるが、それ等を全部自分で一から制作してしまうというやり方である。90年代は3Dモデルやグラフィックスが高度では無かったので、アマチュアレベルでもそういう事が出来た。しかしグラフィックスが高度になるに連れて無料での制作は困難となっていき、例えば想定している物を制作するには20〜30人程度が集まって2年間くらい掛かるという見積もりだと、有料販売を前提としないとまず無理という風になってしまう。その結果TCは2000年代に入ってから徐々に消えていった。

 だがTCは異なる形で復活する事になる。Unreal EngineやUnityなどがエンジン部分を無料公開し始めたので、特定の作品を所持していないとプレイ出来ないという制限が無くなり、全てのユーザーに向けてフリーゲームという形で配布が可能になったのである。この場合には特定のゲームの中身を変換している訳では無いのでTCという名称は適切ではなく、単なるフリーゲームという事になっている。


 従ってこのMod(TC)タイプのフリーゲームは、そのエンジンの無料公開前にリリースされていた物というのが一般的である。TC制作者が無料でゲームを配布する際には出来る限り多数の人にプレイしてもらいたいと考えるはずだから、その場合に特定のゲームを所持していないとならないという制限は無い方が良い。例えばUnreal Engine 3を使用している何等かのゲームのTCを作成する場合、公開してもそのゲームを持っている人しか遊ぶ事は出来ないが、UE3をベースにしている無料のUDKならば誰でもプレイが可能になるからそちらを選択した方が良いという話になる。(その特定のゲームが使用しているバージョンのエンジンでないとならないとか、そのゲーム内に含まれるコンテンツを使用しているので著作権的に無料公開は不可能というケースを除く)。しかしUDKの公開前に制作されている物だと、UDKを利用して無料で全てのユーザーに公開するにはUDK用に移植するという手間が必要となってしまう。よってその移植に対応しないTCでは、必要とされるベースのゲームを所持していないとプレイ出来ないという形になる。


 そのMod関連の情報をまとめているコミュニティサイトとして有名なのはMod DB。なおMod関連のファイルを置いているサイトは減りつつある状況で、FilePlanetは停止状態、ShackNewsも買収されており、FileForentも一時閉鎖されたがMod DBが新たに買収されてサイトの再構築中という段階。その為に昔のMod関連ファイルはダウンロード出来る場所が限定されている。

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