☆ TESSALLATION ☆                目次

  13/12/24


データ  制作: DePaul University Team                公式サイト     Indie DB

 2013/06 リリース  118MB

 パッチは出ていない。6-30_buildというのが現在の最新版(V0.9)。Desuraからもダウンロード&プレイが可能。


 DePaul Universityの6人の生徒が卒業の為の提出作品として制作したゲーム。直したい部分はあるのでパッチは出したいし、将来的に製品版としてグレードアップ版を作りたいという希望も持ってはいる。だが今はまだ就職先を探している者もいるし、業界への就職後にその時間が取れるのかも判らない。という事でゲームの未来は何とも言えないと話している。

動作環境  WindowsとMac版あり。Unity 3Dエンジン使用。必要環境は記載無し。

 原因不明で2回ほど落ちた。グラフィックスのクオリティを下げる位しか対応策は無いので、発生するならこれをFastest等に下げてみる。サウンド関連の問題だとすると設定が無いので厄介である。

BASICS  テッサという四年生の少女がタイムトラベルの能力を使ってパズルを解いていくゲーム。“Single Player Co-Op”というキャッチフレーズが付けられている。頭部がキューブになっているが、この辺の理由や背景設定は明かすつもりが無いそうで、各人で自由に想像して貰って構わないという事である。


 Unityだがランチャーでは無くゲーム内部のオプションから設定を変更する。解像度は16:9固定。クオリティは他と同じで6種類から選べる。

・操作キーは固定で変更出来ない
・マウス感度変更は不可
・明るさ調整不可

*一人称視点固定
*セーブはメニュー画面から任意に行える。セーブ保存箇所は一つだけで常に上書き。
*クリアするとメニューに“Playground”が現れる(自由に遊べる広いエリア)


GAMEPLAY  テッサに出来るのはタイムトラベルモードのオンオフ切り替えと、時間を巻き戻す事のみ。時間の巻き戻しは繰り返し行える。

 どうやってパズルを解いていくのかは具体的的に説明した方が早いと思うので、序盤のチュートリアルを例にして基本を説明。[例題: スイッチを押すと開くドアが離れた場所に有るが、すぐに閉じてしまうので走っても間に合わない]。

1.まずドアの近くに行ってタイムトラベルモードをオン
2.そこからスイッチに行って押しドアを開ける
3.リワインドモードをオンにする
4.時間が逆行し、タイムトラベルがオンになった時点から再開される
5.自分の分身が前に行った様にスイッチまで移動しそれを押してドアを開ける
6.ドア近くで待機していた自分の本体にてドアをくぐってクリア


 リワインドは何回でも繰り返し行えるので、制限は不明だが多数の分身を生まれさせる事が可能。例えばTTをオンにしてからプレッシャープレート#1まで歩いて乗る → RWDすると分身1がPP#1へと移動するので、自分は今度はPP#2へと移動して乗る → 再度RWDすると分身#1がPP#1へと移動し、分身#2がPP#2へと移動するので、自分は今度はPP#3へと移動して乗る、といった具合。各分身には色違いのルート線がなぞられる様になっているが、増えてくるとグチャグチャに重なって把握は難しい。失敗したと思ったらTTをオフにしてリセットすれば良い。

 パズルはドアを開ける為のプレッシャープレートが複数になったり、移動するプラットフォームが出て来たりと構成は複雑化して行く。またバネ付きトランポリンの様な別のパズル用アイテムも登場する。

 他には妨害キャラとして冷蔵庫が用意されており、これは動いてテッサの行動を邪魔してくる。例えばバスケットボールをゴールに入れるとクリアなのだが、この冷蔵庫がピッタリとテッサとゴールの間に割って入り、シュートしてもジャンプで全て弾かれてしまう。これを分身を使って上手く達成しないとならない。


 後半の複雑化したパズルについては解法は一つに限られないと思われ、複数の解法があるというのはプラス点と言えるだろう。純粋なパズル要素だけでは無く、アクションとしてそれを成功させないとならないという面も持ち合わせており、タイミングをズラしてRWDするといった練習が要となるような動作も要求されてくる。


 グラフィクスは味があるし、またBGMの出来がとても良い

評  価  内容的には大きく異なるが、やはり連想してしまうのはPortalである。パズルの解決と同様に素早いアクションも要求されるという点においては共通しており、よってPortalのファンにはお勧めしたいゲームである。

 限られた期間の制作だったのでボリュームはあまりなく、また難解なパズルが含まれていないのは物足りないが、傑作である点は間違いない。当人達が無理ならどこかの会社が版権を買い取ってグレードアップすればこれは売れるように思える。

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