GRAPHICS & SOUND |
Unityを使用。グラフィックス設定のプリセットや個別の設定項目は無い。クオリティに関しては昔の非常に粗いレベルの物としか言いようが無い。それが効果を挙げている所もあるが、もっと今風にクオリティが高ければより効果的なのにと思わせるシーンもある為に総合的には良い出来とは言えないという感想。まあこの辺りは低予算故の選択肢の無さもあるだろうから仕方がないのかもしれない。 ボリューム調整可○ 3Dサウンド非対応 ボイス有り。操作キャラクターにはボイス無し。NPCにはボイスが用意されているが完全ではなく、ちゃんと喋る部分とノイズ混じりでグチャグチャになって何を言っているのか判別出来ない部分がランダムに出て来る設定で、それが不気味な雰囲気を醸し出すのに効果を挙げている。 BGMは不気味なアンビエントノイズが多くて非常に良い出来(サントラも販売されているので気に入ったのならお勧めである)。なおシーン切り替え時にBGMの変化で切り替わったことが明確に判断出来てしまう状況を避ける為に、ベースラインに別のサウンド流しておいてこちらは変化させずに移行させることで切り替えを気付かれ難くするというテクニックが使われている。 |
BOTTOMLINE |
[PROS] ○奇抜・畸形・希少といった意味で価値あり ○カットアップという特異なストーリー構成が効果を挙げている ○他には無いオリジナリティが感じられる特異な不気味さ ○アンビエントBGM [CONS] ×車の運転シーンが冗長(主にリプレイ時) ×低品質のグラフィックスがマイナスに感じられるシーンもあり △文章が主体なので英語がある程度は理解出来ないと厳しい |
とても変わっているユニークな作品であり、定番の文言だが「とにかく解説を読むよりはプレイしてみてくれ」というタイプ。こういった何か普通とは違った作品を求める方には強くお勧めしたい。「面白い」といったタイプのゲームでは無いので、普通に面白いゲームが好きな方はパスで良いだろう。 後はこのページを見ている方でどれだけ存在するのか判らないが、音楽のジャンルとしてアンビエントノイズが好みという方が居るなら是非これをやってみて欲しいと感じる。アンビエントノイズを映像化してゲームにしたらこういう風になるという様な印象を受ける作品(少なくともサントラはお勧め)。 一回のプレイ時間は短いがリプレイしないと良く解らないという構成なので、全体的なボリューム不足というのはそれほど感じないと思う。なお本文でも書いたが、何が何だか訳が解らないというストーリーでは無いが、隅々まで完全に理解可能という作品でも無い。 |