[Arms]
F6: MICROFIBRAL MUSCLE (20) / COMBAT STRENGTH (20)
これはちょっと特殊というか、両方とも直接戦闘型の人にはそれほど関係ないAugsだ。まず誤解を招きそうな名前のCombat Strengthであるが、これはLowtech Weaponの戦闘能力を上げるものでKnifeやSwordを使う時にのみ有効になる。つまり銃器を使って戦闘するタイプの人にはあまり意味がない。おそらく一番有効なのはProd等を使って背後から奇襲する時にその効果を上げるという場合だろう。これはこれで非戦闘型の人には役に立つと思うが、それよりもMicrofibral Muscleの方が使えるし面白い。またLowtechのSkillを取るならばあまり必要がないという事もある。
MMは一時的に筋肉のパワーを増大させて重い物を持ち上げる機能であるが、使い方次第では相当利用出来る。まず基本的な使い方はバリケード。あらかじめ敵が侵入してくるドアの所に重い金属の箱を移動して入って来られなくしたり、或いは追われて逃げ込んだ部屋や廊下で急いで通路を塞いでしまうという事も出来る。これを利用すると少しの隙間を残して部屋の中に立て篭もり、わざと敵を呼んで箱の前でウロウロしているところを隙間から一方的に狙って全滅させるという事も可能。火薬缶やガス缶を出入り口や階段の上がり口に移動させておき、敵が来たところで撃って爆発させる事も出来る。能力が無くても押して動かす事は可能だが、音がするから敵が居る部屋でこっそり動かす事が出来ない上に遅いので面倒だし、また隅にあるオブジェクトを引く事は出来ないし持って階段を上る事も出来ない。
また高い所にある物を取るのに大きな箱を持ってくる事も可能なら、アラーム発生時に飛び出して来るbotの入り口に箱を移動して出られなくしたりも出来る。監視装置を解除する為のパネルがその監視カメラの下に有るのでパネルに近づくと蜂の巣になってしまうというような時なら、大きな箱を持ってきてブラインドを作りそこに隠れてゆっくりと解除も可能だ。なおレベルは3までで十分で4までは必要ないような感じである。
[Legs]
F7: RUN SILENT (40) / SPEED ENHANCEMENT (40)
これも非戦闘型キャラの為のAugs。ゲームのコンセプトからしてこちらの系統が多くなるのはしょうがないところ。名前からも能力がわかりやすいがRun Silentは音を立てずに移動出来る能力で、Speed Enhancementは移動速度を上げる能力である。
まず戦闘型の人はSpeedの方で決まりだろう。戦闘時に移動速度を上げられるので敵の弾を避け易くなる、とは言うもののそれほど役に立つとは言えない。通常の3DFPSならば移動速度が速いというのは非常に大きなアドバンテージになるが、このゲームはそれを生かせるような作りになっていないので。ただ敵の砲火の中を一気に駆け抜けたり、危なくなった時に逃げるのには役に立つ。
非戦闘型の人にとっては一見するとSRで決まりのように見えるが、実はSEの方も捨て難い魅力がある。まずSirentを使うと足音を小さく出来るので、敵の背後を取ったりスナイピング・ポジションに素早く移動したりという事が可能になる。そしてTech4まで上げれば走っても全くの無音になるので、走って敵の背後を取る事が出来るようになり強力な武器となる。対してSpeedの場合は逃げる時にはもちろん役に立つが、攻撃時も使えない事はない(ダッシュで敵に近づいて攻撃するとか)。
しかしそれよりも重要なのがジャンプ能力である。レベルを上げる程ジャンプ出来るようになり、垂直方向へは箱を使わずに上がったり箱を積んでも届かないような場所へと到達する事が可能になる(ただしレベルを最大にしてもそれほど高くは飛べない)。同様に水平方向へのジャンプでは通常は越えられないようなギャップを飛び越す事が出来るようになる。また高い所から飛び降りられるというのもかなり役に立つ。Tech2あたりでもかなりの高いビルから死なずに飛び降りる事が可能で、相当なショートカットをする事が出来る。これらの機能を合わせると通常では通れないような場所を飛んだり降りたりして逃げられるので、非戦闘型の人にとってはこちらも魅力的だ。
[Eyes]
F8: VISION ENHANCEMENT (40) / TARGETING (40)
これは普通に考えるとTargetingという事になるのだが。Targetingの機能は二つあり、一つは照準の相手の(ダメージ)情報を表示してくれる能力でこれは大して役に立たない。しかしもう一つのAccuracyが増すというのは非常に有用。ONにするとハッキリと効果が分かる位に正確さが上がるので、これは使えるAugsと言えよう。ただし武器SkillがMasterまで上がると関係なくなってしまうので、それ以外の武器の時に使おう。
Visionの方はTech2まではほとんど無用と言える(アイテムで代用が効くので)。ただ3よりも上になると壁等の障害物を通したソナーイメージを得る事が出来るので、行き先の様子を探ったりとかには結構使える。ただ如何せん使用機会が少ない。ゲームの中盤辺りからこれが使えれば取る価値もあるとは思うのだが。
[Torso (胴体)]
F9: AQUALUNG (10) / ENVIRONMENTAL RESISTANCE (20)
これは基本的にはSkillとの絡みで決める事になる。水中に潜る場合の方法としては1.Swim
Skillを取る 2.Aqualungを使う 3.Environment Skillを取り呼吸器を使う 4.何も使わずにその都度体力を回復する となり、後になる程効果は薄くなる(手軽に出来なくなると言った方が適当かもしれない)。よってSwim
SkillがあるならAqualungは不用になり自動的にResistanceになる。逆にSwimを取らないのならばAqualungを取って置いた方が楽にはなる。
ただここが微妙な所で必ずしも長時間水中に潜る必要はないし(別のルートを探すとか)、ある程度は3、4で何とかはなるからResistanceでも大丈夫とも言える。このEnvironment Resistanceは毒や放射能から身を守るAugsで出番はかなり少ない。ただその時には無いと困るという物なので厄介だ。実はこの二つはHazmat
Suitというアイテムで軽減は出来るのだが、それでも強力な為その中に居られる時間が短くなるという面がある(Environment
Skillを上げれば良いのだが、ほとんどの人にはそこに回すほど余裕はないはず)。また毒を吐く生物がおり、この攻撃が相当強力である。こういう時にもResistanceは役に立つ。かといってAqualungが無いと水中探索がやりにくいので不利という面もあると複雑。
という事で結論としてはEnvironment Skillを全く取らないのであればResistanceを取って置いた方が良い。Swim
Skillを一つでも取る場合もこちら。Swimを取らずにEnvironmentを一つ取るならばどちらでも。この場合は他のAugsとも絡みも出てくる(例えばCloakがあれば毒を持つ生物はやり過ごす事が出来る)。
F10: ENERGY SHIELD (40) / REGENERATION (120)
これはほぼ決まりというか、おそらく全Augs中でこのRegenerationが最高の能力だろう。これが有ると無いでは難易度が相当変わってくる。これは文字通りにヘルスを回復してくれる能力だが、何故重要かというと戦闘の解説でも述べたようにこのゲームでは回復アイテムが少ないからである。また回復用のMedbotも滅多に存在しない。それに比べればEnergy CellとRepairbotは多く存在するので、この能力があればそれを回復用に代用出来る事になる。Cellの数に余裕があるならばいつでも敵が周りにいない時にフルまで体力回復出来るし、RepairbotがいればCellを使わずに完全回復が可能になる。更にレベルが3以上になると回復速度が上がるので戦闘中にでも使用出来るレベルになり、やられてもやられても体力が復活するという感じで特に4だと無敵状態に近くなる。また様々な環境によるダメージや水中でのダメージにもONにしておく事で居られる時間を延長する事も可能と、正に必須のAugsといえる。
それに対してEnergy Shieldは悪くはないのだが比較すると弱い。これはRegenerationの持つ弱点を補うような能力で、その弱点とは短時間に強力な攻撃を受けると死んでしまうという点である。その原因となる電撃・炎・プラズマの3つに対してその効果を軽減するAugsであるのだが、これは他の方法でも(このAugsほど効果的ではないにせよ)回避可能なので、Regenerationを捨ててまで取る必要性は感じられない。なおこちらを取るならば回復の為にはMedicine
Skillを上げておく事が必須になる(さもないとすぐに死ぬ)。逆にRegenerationを取ればこのSkillに充てる分の経験値を他に回せるという利点もある。
F11: SYNTHETIC HEART (100) / POWER RECIRCULATOR (10)
両方ともそれ自体には機能は無く他のAugsの補助をするという特殊な能力のAugs。普通であればPower Recirculatorを取っておけばまず間違いはない。これは他のAugsのCellの消費量を減らすという能力があり、Cellの残量を気にせずに長時間使用が可能になる。特に隠れるAugsやSpy Droneといった消費量の高い物と組み合わせると非常に効果的である。レベルを上げる程その効果は高まり、最高まで上げてRegenerationと組み合わせると脅威的な効果を生むようになる。
一方のSynthetic Heartは使い方は難しいが、これもまた非常に魅力的なAugsである。これは他のAugsの能力を1レベル分上げてくれる能力。このゲームではUpgradeがそう簡単に手に入らないのと、手に入るようになる終盤だとレベルを上げても使う回数が少ないという面を持っている。しかしこれが有れば、短時間ではあるが一段階上の能力を使う事が可能になるのである。そして実際にそうしたいと思う場面は結構出てくる。Augsの中には短時間で良いので強力にしたいという物が多く、そういう場合はこれは相当効果的に働いてくれる。またこれはただ一つUpgradeの無いAugsであり、取ればそれで使えるようになる。よってこの分の最高3個までのUpgrade分を他のAugsに回せるという利点も持っている。
実際の所ゲームをやってみた感じでは結構Cellの数には余裕があるし、それを多用する終盤にはRepairbotの登場頻度が高くなるのでそれほど苦しむ事は無いようなバランスである。つまりRecirculator無しでも十分に対応可能という風なので、Syhthetic Heartでも問題は無いと思う。ずっとAugsをONにしっぱなしとか、後の事を考えずに進む人には向かないが。
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