BOTTOMLINE

[PROS]

◎手応えのある難易度なので、そういったゲームが好きな人には楽しめる
◎ライティング系の処理は綺麗
◎AIはダイナミックに良く動いてくる
◎敵に攻撃が当たっている際のエフェクトやアニメーションが明確



[CONS]

×EasyやNormalでの難易度がその記載に反して高過ぎる
×スローモーションの能力が大して役に立たない
×武器の数が少なく、SF系の物も出て来ない
×不自然に明るい表現が目立ち暗い場所との差が大きいので、適切な明るさ調整が難しい
×ReConが使える場所があまりなく、その特徴が十分に活かされていない
×ロケーションの見た目が似通っており単調
×物理エンジンの導入に問題有り




 全体的に安っぽさの様なものは感じられず、アクションFPSとして無難にまとまってはいる。しかし強い個性は持っていないし、売りにしているグラフィックスもレベルは高いが飛び抜けている訳では無い。また東欧のゲームから放たれる独特の色もこのゲームからは感じられない。既に1000円以下($9.99)で売られている事も多いので、その価格を考えると損はしないと思うが、同時にあえてプレイするべきタイトルとも思えない。パズル性は低くすんなり進められるし、ReConもそれ程使わないので、純粋な撃ち合いのみで進めるスタイルが好きな人向きではある。

 最大の特徴はやはり難易度が高いという点になるだろう。デモはその中でも簡単なパートを収録しているので、その難易度を想像すると外れる。しかしこの難易度が高いというのは欠点ばかりではなく、手応えのあるゲームを求める人にはプラスともなるので一概に非難は出来ない。それとこのゲームから高い難易度を取ってしまうと、その他には特別に売りとなるような要素が無いので、より普通のアクションFPSとなってしまう。プレイ時間も6-7時間程度と短くなるはず。スローモーションは有効な能力になるかもしれないが、それでは単なるF.E.A.R.のコピーという評判は免れない。

 ここでは難易度が高い事自体が問題なのではなく、EasyやNormalから連想される一般的なレベルよりもそれが高くて、途中での難易度変更も出来ないというのが真の問題点である。北米版についてはどの程度変わっているのか不明だが、UK版にはそのパッチが出ないのでは結局どうにもならない。難易度が高いゲームが嫌いな人はパスした方が良いと思う。

     TOP      HOME









     TOP      HOME