ALPHA PRIME
09/07/08
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製作・販売: Black Element Software / IDEA Games
発売: 2007/05
日本代理店: 無し
※このレビューはUK版 V1.01での評価になります
概 要 | Shade: Wrath of Angelsで2004年にデビューした、チェコのBlack Element Softwareからの第二作。前作のTPSからFPSへと切り替わっているが、これは未来がテーマのSF作品を作りたいというのがまずあって、そこからFPSの方が向いていると考えたというのが一つ。それと前作のレビューにて、実際には存在している機能が無いと書かれて批判されたり、自分達の意図した様なプレイに気が付かずに駄目なゲームと言われたのに腹を立てて、ゲームプレイに紛れが少ないFPSの方が良いと勉強したからとも話している。 シングルプレイ専用でマルチプレイは含まれていない。PCのみでの発売。 ![]() ![]() ![]() 左より ポーランド版, UK版, 北米版 地元チェコやポーランド、ロシア等の東欧諸国では2006年12月に発売。翌2007/05にはIDEA Games他を代理店としてその他の欧州圏でも発売を開始。UK版はG2 Gamesが配給を担当。北米版は半年遅れて2007/11にMeridian4から発売されている。北米での発売価格は$19.99と廉価版クラスだった。 発売からそれ程経過しているゲームではないのだが、現時点(09/07)では大手の通販サイトにはリテール版をもう見掛けなくなっている。廉価再発版もまだ無し。こういったマイナータイトルはダウンロード販売へと移行するパターンが増えており、そちらであればSteamやDirect2Drive等にて扱われており入手は容易。特にSteamでは値段も相当下がっている。 *Vistaとの互換性向上(EAX 4.0以上の機能を持たないカードでの互換性) *アンチエイリアシングをサポート(ブルーム処理と同時ONも可能) *リーン動作を行った際に自動的にズーム状態になる *オブジェクトを投げ付けてダメージを与えられるようになった *全ての敵を10-20%程度弱体化 *Easyでは10%, Normalでは13%、元の設定から敵の体力を減少 *ヘッドショットのダメージを50%アップ *拾った銃から回収される弾薬数を、現在の所持数に応じて自動調整(もし所持数が少なければ回収数は多くなる) 私の購入したUK版にはマニュアルが付いていない。媒体上にも無しで、ちょっとしたヒントがReadmeに記載してあるだけ。PDF形式のマニュアルはSteamの頁からダウンロードが可能。ただしUK版の操作とは異なった記述もあるので、UK版を持っている人は注意。 |
STORY | ゲームのストーリーはチェコのSF作家Ondrej Neffが手掛けている。 時代は遥か未来、人類は太陽系外への進出を果たしていたが、その外れにあるアステロイド(小惑星帯:小さな岩や直径1km以内の小さな星が集まって帯を成している場所)の一つに、貴重な鉱物であるHubbardium(ハバディウム)を大量に含んでいる箇所が発見されAlpha Primeと名付けられる。 このHubbardiumはバイオテクノロジーの分野の発展に多大な影響を及ぼした物質であり、まるで生きているかの様な振る舞いを見せる事から人工知能によるロボット工学の進展にも関わっていた。しかし生物の神経系にダメージを与える放射線を発する危険な物質でもあり、その際に映し出されるビジョンに登場するGLOMARと呼ばれる神が実際に存在しているとも噂され、特殊な麻薬としても闇の世界で流通し知れ渡っていた。 その小惑星の一つにロボットによる採掘を行う炭鉱施設が存在していたのだが、そこで何らかの事故が発生したらしく連絡が途絶えてしまう。主人公のArnold Weissは昔は著名な炭鉱採掘作業者だった男で、その理由は宇宙でも稀なHubbardiumに対する耐性を持っている故に、通常の人間が入れないような場所でも普通に活動が可能という点にあった。 その彼は昔の恋人であるLiviaより、事故の発生した炭鉱内の調査を依頼される。最初は内部に閉じ込められた彼の旧友でもある採掘者のWarren Reynoldsを救い、彼の持つデータファイルと共に脱出して欲しいという話だったのだが、内部には会社側から派遣された軍隊や、別の生き残りとなる人間が存在していたりという状況で、Arnoldは多数の人間の利害が絡み合う複雑な事件に巻き込まれていく事になる。 |
PATCH & DEMO |
V1.3が最新。北米版やSteam版は発売時点でこのバージョンなので必要無し。 それまでUK版他に北米版分のパッチが出さなかったのは、以下の記載のようにコピープロテクトを行う為の金が無いという理由だったのだが、どうやらそのコピープロテクト自体を外す事にしたらしく(V1.3はDVD無しで起動する)、それでパッチのリリースが可能になった模様。 その理由についてはコピープロテクトのライセンスの問題を挙げている。このゲームではそれぞれの地域によって代理店が異なり、また各代理店が選択したコピープロテクトの方式も異なる。そしてどうやらUK版のプロテクトについては発売時点での単発契約らしく、パッチを出すには代理店の許可が必要というのがネックになっている。つまりパッチを出すにはゲームの実行ファイルを改変しないとならないが、その実行ファイルにプロテクトが埋め込まれているので、修正された新実行ファイルにもプロテクトを掛ける必要がある。それにはそのプロテクトを提供している会社とまた新たに契約しないとならない。しかしその金は販売代理店が出すから、代理店が許可しない限りはパッチが出せない、という流れ。当時は交渉中だから待ってくれという話だったが、もう既に立ち消え状態である。 デモは2種類存在している。UK版に相当するデモと、後に発売された北米版を使用して作られた物。収録されたマップは両方共に同じ。互換性のテストとしては当然後者の方が良いが、もしUK版を買う予定で調べたいならそちらでテストするべきだろう。 |
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動作環境 & トラブル |
DirectX 9.0c以上要 詳しい記載はないが、ビデオカードの条件は該当カードからShader Model 2.0が必要だと推測される。 Safemodeは持っていないが、起動しない場合にはインストールしたフォルダ内のsettings.cfgを直接書き換える事で幾らかはテストが可能。例えばFullscreen 0 にすればウインドウ状態で起動する。 個人的には(XP SP3, E6850, Geforce 8800GTS 640MB, SB X-Fi)にて(ビデオカードのドライバのバージョンは不明)、特定の箇所で数回連続して落ちた他は安定して動いていた。 *16:10に設定すると起動しない 必ず発生する訳ではないので原因は不明だが、1440/900の様な解像度を選ぶと黒画面になって起動しないという事例が報告されている。これは解像度を変えるしかない。 *Creativeのサウンドカード使用にて、Vistaでサウンドの一部が鳴らない 北米版の互換性向上はこの件とも思われるので、UK版でのトラブルと見て良いだろう。解決策の一つ目は、EAXはVistaとの互換性に問題があるので、それを改善するべく作られたALchemyを導入してやる。 他には、一度EAXをOFF→3D Sound Quality をLOW→再度EAXをON、にて直るという情報もある。 |