BOTTOMLINE |
[PROS] ◎人間とミュータントの能力を切り替えて戦えるという自由度 ◎マップのデザインが多岐に渡っており、特に終盤のエイリアンの施設のマップがユニーク ◎飽きが来ないようにプレイヤーのシチュエーションを段階的に変化させている ◎かなり撃ちまくれるバランスなので爽快感が高い ◎二丁持ちが可能なシステム ◎武器の発射感覚はサウンドを含めて水準以上 ◎エフェクト系のグラフィックスは綺麗 [CONS] ×序盤が単調且つ簡単で後半に比べて劣る ×死んでしまうと長いセクションを繰り返しプレイしないとならない ×敵の種類が少ない ×移動速度が遅く爽快感を削いでいる ×ミュータント化した際の攻撃オプションが少ない ×グラフィックスの雰囲気がArea 51というテーマに合っておらず重厚感が足りない ×主人公のボイスの出来が悪い 強烈な個性を持っていたり、何か斬新な事をやっている訳ではないが、$29.99という最初の販売価格を考えると十分に合格点を与えられるレベルには達している。既に価格の下がっている現状ならば、10時間程度軽くプレイ出来るアクションFPSとしてお勧めも出来る作品である。更に無料化もされたので、取り合えず気楽に試せるようになったのも有り難い。パズル要素は単調だがその分頭を悩ますような箇所はほとんど無いので、シンプルに戦闘に集中して進めたいという人には向いているゲーム。 基本部分はそれなりのレベルなのだが、積極的に先に進めたくなるような魅力に乏しいというFPSも存在しているが、その点このゲームは上手くそれを回避している。正直な所FPSとしての基本部分の出来は平均レベルなのだが、SF設定というテーマの選択とそれに絡んだミュータント化の要素を加えているのが成功しているという印象。「プレイヤーを最後まで飽きさせないように引っ張るにはどうしたら良いのか」という点についての工夫と努力が成されているのを感じさせる作品であり、その為の各種デザインが上手く働いて総合的な評価を上げていると言えよう。 軽い雰囲気でコンソールっぽさが抜けていない作品では有るので、重厚さやダークな雰囲気が好みという人には受けないかも知れない。後は世界の裏で行なわれているエイリアン絡みの陰謀といったテーマが好きな人であれば、プレイ中に入手出来るその辺のドキュメント関連は豊富なので楽しめるだろう。 |