BOTTOMLINE

[PROS]

◎西部劇の雰囲気の再現度が高い
◎二人の主人公による大きく異なったスタイルでのプレイが楽しめる
◎非常にユニークな設定&プレイ感のパートが幾つか含まれている
◎二丁拳銃をメインにして戦うという新鮮な感覚
◎コンセントレーションモードのシステム
◎弓矢の使い勝手
◎エピソードの構成によるストーリーの見せ方が上手い
◎DX10を使用すれば別物の様にクオリティが上がる



[CONS]

×コンセントレーションモードをほぼ無限に使用可能なので、乱発すると難易度が低下してしまう
×銃器の性能が原始的で爽快感が低い
×ステルスのパートは自由度が低くて面白くない
×西部劇の特徴を幾つかシステムとして採り入れているが、ほとんどが上手く機能していない
×戦闘時に敵AI側からだけ見えてしまうというシチュエーションが多い(障害物を視線透過)
×マップは広いが自由度は低くて一本道
×(特に発売当時)かなり重いゲームなので、それなりの性能のマシンでないと楽しめない
△背景設定が特殊なので人を選ぶゲームである




 西部劇の雰囲気を再現する事を狙いとしたユニークなゲーム性を楽しめるかどうかがカギであり、これは確実にプレイする人を選ぶゲームと言える。まずはどの程度存在するのか判らないが、西部劇のファンの方にはお薦め出来る。また「たまには変わった雰囲気のゲームも良いのではないか」, 「全く異なったプレイスタイルが混在しているのは面白そうだ」と興味を感じる人ならば、既に安くなっているしお薦めは出来る。こういうFPSもアリだという目で見るのならばそのユニークさは評価出来るし、全体的には良く出来ていると個人的には感じたゲームである。

 逆に戦闘重視の人には、半分程度はステルス等の非戦闘スタイルで進められるゲームなのでお薦め出来ない。特に「とにかくステルスが嫌い」という人にはこのゲームは向かない。また性能の低いPCを使っている場合、相当重い上にロード時間が長くなるのでグラフィックスの設定を落とさないとならず楽しめない可能性もある。勿論グラフィックスが全てではないのだが、こういった雰囲気重視のゲームではそのクオリティが落ちるとダメージが大きい。


 残念なのは雰囲気の再現には成功している反面、西部劇に出て来る要素をゲーム内に採り入れたが、そのどれもが上手く機能しているとは言い難い状況である。ここがもっとちゃんとしていたら更に評価が上がったであろう。乗馬については中盤以降は面白さを感じさせるパートも在るのでまだマシだが、早撃ちの決闘とか素手の喧嘩などはもっと面白い物にして欲しかった。

 コンセントレーションモードはゲームに爽快感を与える上では欠かせない要素となっているが、ここまで連発可能では問題と言わざるを得ない。敵を倒してエネルギーを溜めないとならない等の制限を設ければずっと良くなったと思う。爽快感はアクションFPSにおいては確かに重要であるが、メリハリは付けないと次第に爽快感は減少して行ってしまう。

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