BOTTOMLINE |
[PROS] ◎1860年代という設定から個性的なプレイ感覚を味わえる ◎2人のキャラクタが選択可能でリプレイ性を持つ ◎戦闘中心でスピード感が増して、広範囲のプレイヤーに楽しめるゲーム性になった ◎性能の良い武器へのアップグレード要素 ◎コンセントレーションモードの改善 ◎登場するキャラクタの造形が優秀 ◎ダイナミックカバー ◎広いエリアの描写が優秀なグラフィックス [CONS] ×選択したキャラクタによるルート分岐が少ないのがリプレイ性を低下させている ×武器種が少ないので同じ物をずっと使い続ける形になる ×西部劇に御馴染みの要素を多数カットした為に、個性的な面は前作よりも減退している ×重要な役割であるはずの決闘システムは平凡な出来 ×金が少ないので購買システムが十分に活かされていない ×死体がすぐに消えてしまう 前作での批判された点やユーザーからのフィードバックを基に、様々な要素をカットや修正し洗練された万人向けのゲームとして完成させた点は素直に評価したい。完全なアクションFPSとなったので、前作に比較して幅広い層に勧め易いゲームとなった。平均で80点というのも妥当な評価だと言えよう。前作が駄目だったという人でも、かなりゲーム性は変わっているので試す価値はある。 時代設定が古いので武器の種類が少ないとか破壊力が劣るのは致し方ないが、テンポが悪い訳ではないのでアクションFPSが好きなら楽しめると思う。難易度的にはMediumではやや簡単に感じられるかも知れないが、上の難易度に切り替えられるので問題は無い。あとは珍しいテーマなので一風変わった物を探している人にもお勧め。アクションFPSが好きな人なら特にこのゲームが向かない要素というのは無いと思うのだが、時代設定に全く興味を感じないという人には難しいだろう。 反対にステルス, 乗馬による追跡や逃亡, 拳闘, ルート分岐の別キャラクタといった要素は無くなったので、個性という点では減退したのは事実。この辺は全面カットするよりも、より面白いシステムに改変するという方向も考えて貰いたかった。その改変という点ではコンセントレーションモードは良くなったのに対して、決闘のシステムは大幅に変わったものの運任せという印象で面白さや深みが感じられないのは残念。自由行動となる2つのチャプターも練り込み不足が感じられる。 リプレイ性という観点からは本文でも書いたように、戦闘スタイルが異なる点はリプレイ性を増しているが、それぞれが分かれて行動する箇所が少ないのは減少要素。しかし総合的には後者のマイナス要因の方が強く、高いリプレイ性を誇るとは言えないレベルに終わっている。 |