CALL OF JUAREZ: BOUND IN BLOOD

                                  11/02/10



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製作・販売: Techland / Ubisoft
発売: 2009/06
日本代理店: 無し



                              ※V1.1.0.0.でのレビューになります※


概  要  2006年発売のCall of Juarezの続編。ただし時代設定としてはその前作より20年前を扱っている。製作はポーランドのTechland、代理店がUbisoftなのは変わらず。

 PC版の後にXbox 360へと移植された前作に対して、今回は最初からマルチプラットフォームでPC, Xbox 360, PS3の三機種に対応している。売り上げデータとしては発売後3ヶ月で90万本を出荷したとある。


 レビューの平均スコアは79%と好成績であり、続編は評価を落とす事が多い中で前作を上回る点数を挙げている。


 (2011/02)リテール版は安くなっており、特に英国ではもう底値に近いが在庫がほぼ無い状態の様だ。時期的に再発版が考えられるので、それに合わせてもうプレスしていないのかも知れない。Amazonを見ると日本のゲームショップではまだ売っている所が在る。ダウンロード販売ではSteam等でも買えるが、こちらはまだ比較的高い値のままである。

 コンソール版はユービーアイソフトからコール・オブ・ファレス 血の絆として日本語版が出ている。



 ゲームの最初の2つのチャプターでは南北戦争を扱っており、主人公の二人は南軍(アメリカ連合国, Confederate army)に属している。この件について一部で問題視されたレイシズムについての開発側のコメントを記しておく。「南北戦争に関して、これを奴隷解放を謳った北軍と、奴隷制度の継続を主張した南軍の戦争だと単純に捉えていて、それを理由に敗北した南軍は“奴隷を認める悪”であると思い込んでいる人がいる。しかし実際には南北戦争勃発の理由は幾つもの要因が複雑に絡み合っての結果であって、両軍の立場をその様な単純な善悪では判定出来ないというのが正しい。また南軍で奴隷制度を利用していた人間は全体の20%程度しかおらず、逆に北軍で奴隷売買の商売をしていた人間もいた。主人公の2人の家(農場)も奴隷を使ったりはしていない。」


STORY  1864年、南北戦争に従事していたRayThomasの兄弟は、自分達の家族と土地を北軍から守る為に命令に背き軍を離脱する。しかし既に敵襲により家屋は大部分が破壊された後で、戦争終結後に末弟の神父Williamを合わせた3兄弟は、家の復興を目指して金を稼ぐ為に旅に出る。

 しかし元々荒っぽく自己主張が強いレイとトーマスは各地で問題を起こしてお尋ね者となり、やがて彼等はメキシコにまで流れ着く。そこで伝説の財宝を発見して家を再建しようと目論むが、その財宝は追い求める者に呪いをもたらす(Call of Juarez)という曰く付きの物であった。

 一方で南軍での彼等の上官であったBarnsbyは南軍の降伏を認めず、私設の軍隊を整備して再度北軍に戦争を仕掛ける為に活動を続けていた。その彼が資金源として目に付けたのが同じく伝説の財宝であり、彼と兄弟達は財宝を巡って相まみえる事になる。


PATCH

DEMO
 V1.1.0.0.パッチがリリースされている。これは北米版と欧州版では異なるファイルなので注意。私の持っている欧州版の方は
“call_of_juarez_bound_in_blood_1.1_en_fr_sp_it_de_pl.exe”という名前になる。

 このパッチを入れると起動時に自動的にパッチを検索しに行く様になるが、それ以降はパッチが出ておらず、おそらくもう出ないだろうと思われる。


 シングルプレイ用のデモが出ている。これはパッチ前の物なので、動作検証用としては下に記したサウンド関連の問題が発生する恐れがある。

動作環境

トラブル
  必要環境 推奨環境
CPU Pentium 4 3.2GHz, Pentium D 2.66GHz
Athlon 64 3500+
Core 2 Duo
Athlon 64 X2 5200+, AMD Phenom
MEMORY 1GB XP / 2GB Vista 2 GB
VIDEO VRAM 256 MB, Shader Model 3.0 VRAM 512 MB, Shader Model 3.0
NVidia 8600 GTS or ATI X1900
SOUND - 同左
対応OS XP(SP3) / Vista(SP1)
DirectX 9.0c以上要


 Windows 7の記載はないが、64ビット版を含めて動作報告はある。トラブル事例も大半はパッチ前の記事。


 以下は発売時点でのビデオカード対応リスト

*NVIDIA GeForce 6800/7600-7950/8600-8800/9600-9800/GTX 260-280
*ATI RADEON X1650-1950/HD 2400-2900/3650-3870/4650-4870


 このゲームは珍しくubi.comを使用しておらず、アカウント管理方法は独特である。プレイ前にプロフィールを作成するのだが、そこでパスワードを設定して毎回必ずログインしないとならなくなっている。これはオフライン専用でも問題無く、マルチプレイを行う際にはマニュアル添付のキーコードを登録し、そこでアカウントがインターネット用へと昇格するというシステム。

 少なくともXbox 360コントローラーは使用可能である。


 サウンドが全く出ないといったトラブル報告があるのだが、ほとんどが発売時期の物でパッチであらかた修正されている模様。ただ私の環境(XP SP3, E6850, MM 4GB, Geforce GTX 260, V260.99, SB X-Fi)ではやや不安定で、5回ほどフリーズで反応しなくなりマシンをリセットする以外に無くなった。

 なお起動時に問題がある場合には、プログラムグループ内にセーフモードで起動するショートカットがあるのでそれを使ってみる。


*イベントシーンでNPCが動かなくなったりして進まなくなる
 英語以外の言語モードで発生するトラブルらしく、日本だけではなく海外サイトでもトラブル報告が見付かる。対策はApplocaleを使って英語モードで起動するか(基本的にこのアプリはXP用)、コントロールパネル→地域と言語のオプション→詳細設定→unicode対応ではないプログラムの言語バージョン...の項目を英語に変更する。

 ただし修正リストに記載は無いのだがパッチを入れておけば治る様だ。私の場合も問題は発生しなかった。移動の道中でAIが付いて来なくなるシーンはあったのだが、次のイベントまで達するとワープしたかの様に出現するようになっている。


*決闘のシーンで手が動かせない
 誤解のない様に正確に書くと、決闘のモードに入った時点からマウスを動かしても手が「全く動かせない」という障害である。これはSHIFT+TABで作業切り替えをして一度最小化し、そこから戻せば復旧する。


*チャプター2のJacksonを助けるシーンにて、バケツに水が入っていないので火が消せない
 バグ関連で検索すると数多く引っ掛かるトラブル。これはTrainerかチートの使用が原因。バケツが武器として設定されており、その中の水が弾薬扱いなので、“No Reload”等を有効にしていると水が入らなくなってしまう。ツール(チート)を停止させて直前のセーブポイントからやり直しても駄目な場合には、ゲームをクリーンな状態で再起動させてチャプターの最初からやり直す必要がある。

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