BOTTOMLINE

[PROS]

◎一人称視点だが剣や昆で戦っているという感覚を上手く出している
◎クラスを変えれば大きく異なった感覚でのリプレイが可能
◎スキルの取得に制限が無いので、成長のさせ方に自由度が高い
◎敵との相対の仕方には高い自由度が設けられていて多彩な作戦の選択が可能
◎戦士の戦いは単純なボタン連打ではなく、戦術性に富んだ物となっている
◎魔術師でのプレイは爽快感が高い
◎ストーリーの意外性
◎マップの雰囲気はファンタジー系のイメージに合った物でクオリティも高い



[CONS]

×周囲の環境を利用した攻撃がバランス的に他より強力過ぎる
×インターフェイスや操作系に使い難さが感じられる点が多い
×毒のダメージが過度に高い
×剣による切った感覚が上手く出せていない
×魔術師の魔法攻撃が強過ぎる
×マルチプレイが未完成
×発売当時に動作トラブルやバグが非常に多かった




 (代表的には戦士・魔術師・暗殺者という3つの)成長させるクラスによってゲーム内での障害や敵への対処方法が大きく異なるので、リプレイ時にまるで違った感覚で楽しめるというのは大きな利点。逆に採ったタイプが自分に合わないと、詰まらなくなるという危険性も持っている。よってどういう風にプレイしたいのかが判らないと薦め難いタイトルでもある。

 戦士は敵の動きを見ながら応対して行くという作戦重視のスタイルで、魔術師は逆に遠距離攻撃の有利さを利用して自分主導で好きな様に攻撃を仕掛けられるタイプ。爽快感や豪快さも魔術師の方が上となり、一般的なRPGにおけるアクション性の高い戦士 vs 静的で動きの少ない魔術師、といったイメージとは反対になっているという印象。しかし武器の多彩さが面白い戦士に対して、魔術師の呪文はあまりバラエティ豊富ではない。ステルス重視の暗殺者は個人的に未プレイなので何とも言えない。ただファンタジー世界をテーマにした一人称視点のアクションというのは珍しいので、変化を求めたい人には楽しめそうだとは言える。

 RPG要素は少なくほぼ完全なアクション物に近いので、単にM&Mの世界観が好きで興味を持ったという方には(アクション物が好きでない限りは)面白くないと思うが、M&M関連の予備知識を必要とせずにRPG要素も薄い分、難しい事を考えないアクション物が好きという人には入り易い。発売当時の重さとバグの多さで評判を落としたゲームだが、現在のように多くの問題は解消している状態であれば、もっと高い評価を受けても良いゲームと感じられる。

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