BOTTOMLINE

[PROS]

◎幾つかは普通では見られない様な変わったエリアが含まれている
◎各レベルの景観の変化はバリエーションに富んでいる
◎弾数無制限なので撃ちまくりが可能
◎武器のアップグレード要素



[CONS]

×奇抜な設定のレベル(エリア)が少なく、精神世界に入るという設定が活かされていない
×ボリュームが短く、またリプレイ性も薄い
×武器交換用のポータルが見え難いので、交換したくないのに誤って武器が切り替わってしまう事がある
×難易度Nightmareでは、敵の数に比較して武器のダメージが弱めで爽快感が薄い
×延々と敵がスポーンする場所がほとんどで、その数があまりにも多過ぎる
×Subconsciousという設定は面倒なだけ
×同じ敵の使い回しが多い
×フレームレートの落ち込み




 動きの激しい高速なアクションFPSではあるのだが、全体的にストレスを感じさせる点が多く、その負の面が大きく面白さを損なっている。今更Serious Samの様な直球型のゲームを作るのは芸が無いとも言えるが、だからといって無理に変化を付けようとして失敗するとこういう風になるといった感じのゲーム。敵がやたらと多いとか、狭いエリア内で頻繁に動き回らないとならないとか、落下して死んだりとか、どうもゲームのデザイン面におかしな点が多々見受けられる作品となっている。

 次にどんなレベルが出て来るのかという興味でプレイヤーを引っ張れるというのはプラスだが、ゲーム自体の持つマイナス要素がそれを上回って途中で放り出されるという可能性も大いに有り得るという感想であり(最初の方のマップは詰まらないというのもあるのだが)、アクションFPSのファンに対してもあまりお勧めは出来ない。このジャンルはやり尽くしてしまって特に他にやる物が無いとか、凄く安くなればどうかというレベル。北米では$29.99だが、ボリュームも短いしそれでも高いと言わざるを得ない。私自身はMindwareの前作となるOverdoseは割と楽しめた方だが、それに比較するとこちらの方が数段落ちるという印象。

 無料開放についてはリプレイ性があるのでと本文では書いたが、実際にはゲームサイトの評価も悪いし売れないしという状況での、一か八かという意図もあったのではないかと推測している。無料でプレイさせて貰えたのは有り難かったが、個人的にはクリア後にリプレイしたいと思える様なゲームでは無かった。

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