シ ス テ ム |
キャンペーン 難易度はEasy / Medium / Hardの三種類。プレイ中にいつでも変更が可能。チャプター単位のリプレイ機能は無い。 セーブ&ロード 任意の場所で制限なくセーブ可能。クイックセーブもサポートしている。オートセーブは2箇所、クイックセーブは4箇所履歴を保存してくれる。 OBJECTIVES PDAにアクセスすると箇条書きで現在の目標を参照出来る。方向ガイドやマップ機能は持っていないが、操作可能なスイッチ類はハイライト表示してくれる。 英語 字幕は無し。状況の説明は主に各レベルの最初にて、主人公の独白の形で文章として読める。英語の理解力が少しは要求されるゲームで、PDAに表示される簡潔な目標説明文程度は理解しておかないと詰まる恐れがある。画面ガイドが親切なのでPDAすら見なくても進める類のゲームでは無い。 |
GAMEPLAY |
全31レベル。全体の2/3程度をEasy, 残り1/3をMediumでプレイして13時間位だった。 ロケーションは地球がメインで、最後の1/3位は他の惑星が舞台となる。インドアの施設系が最も多いが、車に乗っての移動を含めたアウトドアマップも結構含まれている。下に述べるが途中でシチュエーションを何回か大きく変えているので単調さは感じられないが、同じロケーションのマップを行きと帰りで設定を変えて再使用したりと、31個のレベルという割にはバラエティに富んでいない。 ストーリーは地球外の移住可能な惑星の存在, 企業の秘密, ワクチンの正体の謎を探るという形で進められ、最後にはどんでん返し的な設定も用意されてはいるのだが、その隠し方が上手くないので途中でそれが読めてしまったのは残念なところ。主人公も典型的なヒーロー役過ぎて魅力がほとんど感じられない。 戦闘面では特別変わった要素を持たないスタンダードなアクションFPSとなるが、一つユーザーの評価を大きく分けそうな要素を持っている。それは90年台後半のFPS的な進行ルート探しで、それを探し出すのに結構な時間が費やされる可能性が高いという点。(個人的にはプレイ時間中の2時間程度はそれに費やしたと思う)。代表的な例としては扉を開けるのにキーカードが必要なのだが、そのカードの在る場所を見付け難い等。 登場初期のFPSはオートマップ機能を持っている物も多かったのだが、90年台後半からはそういったガイド機能を持たず、むしろ「進行ルートを探す事に面白味を見い出させる」という狙いから、簡単にはどうやって次に進むのかが解らないという物が増加していた。しかし2000年台途中からはこの手のゲームは減少しており、現在に至るまで「アクションをメインにするなら(或いはストーリー進行のテンポを良くする為には)、進行ルート探しで詰まらせるような設定にはしない方が良い」という考えから、コンパス表示や画面上の進行ガイド機能を充実させて、プレイヤーが長い時間特定箇所でルート探しに悩まない様にするという物が主流となっている。 その結果このゲームに対するユーザーコメント(例えばこちら)を見ると、「どうやって先に進んだら良いのか解らない不親切設計」としてそこを批判している人が多い。しかしこれは90年台風FPSというデザインならば間違ってはいないし、当時の「ノーヒントではクリアは困難」と言える位に難解な物に比較すればまともな範囲に留まっている。よって個人的にはこの「ルート探しで詰まる箇所が多い or どうしたら良いのかのヒントが少ない」という不満についてはマイナス要素とはしない事にする。 しかしルート探しに関しては、明らかに欠陥と呼べる要素も持っている。それはジャンプである。このゲームでは全編を通して多くの場所で、オブジェクトの上にジャンプで登って先に進む箇所が用意されている。あからさまに段差が作られていて「ここを登れ」と言っている箇所は良いのだが、そうではない場所として、周囲のオブジェクトを掴んで持って来て段差を作る, 同じく押してオブジェクトを移動させて台にする, ジャンプで渡って通れるルートを探して進む、といった行為を要求される場所が出て来る。問題とは「こういったジャンプが簡単には成功しないケースが多い」という件で、ここをジャンプで通るのが正解なのか、それともここは通れないのかの判断が困難となっている。 具体的には何回かリトライしていると登れる段差があったり、台にするオブジェクトとの距離設定がシビアとかで、ここが正解ルートなのかに悩まされる事になる。目の前の段差との距離を変えてみたり、台にするオブジェクトの位置を微妙に修正しながら、ジャンプのリトライを繰り返したりになったりも多い。プレイした事があるならPainkiller風と言えば解り易いか。段差の前でジャンプを繰り返していると、その内のどこかで成功して上に乗れたりするというあの感覚に近い。システムとして屈みジャンプが可能なのかとも考えて何箇所かでテストもしてはみたのだが、仮に在ったとしても成功させるタイミングは非常にシビアだと思われる。 更にこれを悪化させる難点として、このゲームでは地形やオブジェクトへのスタックが結構発生し、屈んでも動けないのならばやり直すしかない。そしてこのスタックがオブジェクトの間を移動中にも起きる様になっており、例えば大きな箱の上から落ちた時に隣の箱との間に挟まって即死とか、乗っているオブジェクトが壊れて崩れた際に挟まったと判定されてこれまた即死等。よって定期的なクイックセーブが重要となっている。 |
GAMEPLAY(続) |
中盤に走行車両に乗っての移動がメインとなるセクションが入り、これはチャプター16〜22までとかなり長く続く。車に乗って長い道のりを戦いながら移動し、その後降りてから障害となっているフォースフィールドなどを取り除く為の徒歩での戦闘セクションが挟まり、排除されたらまた車に乗って移動といった感じでHalf-Life 2を連想させるパートとなっている。(他にもアイテムの配置方法等、HLシリーズの影響が強く窺えるゲームである)。 *視点は三人称固定 *攻撃方法はマシンガンのみ。弾薬は無限でオーバーヒートも無し。 *車両のダメージは累積タイプで、回復用のアイテムも無い。またチャプターが切り替わっても復旧しない。 *エネルギーがフルの状態でシールドボタンを押すとエナジーシールドが発生。その間はダメージから守られる。 *エネルギーは時間と共に自動的に回復される *シールドは一度使用ボタンを押したら無くなるまでは止められず、以後一定時間使えないので乱発は危険 *シールドの内部に敵を入れるとダメージを与えられる 運転自体はそうでもないが 同時に戦闘するのは操作がやり辛いという印象。ただしこのゲームは車のHPが高目であり、特にEasyならば相当に硬いので、あまり動かずに戦える為に大きなストレスでは無い。なお車両は別の物に乗り換えたりが何回かあるので、ずっと被ダメージを引き摺ってプレイしないとならない訳ではない。一回だけダメージを受けた車を新品に変えられる場所はあったが、探せば実はもっと有るのかもしれない。 車は荒い道が苦手で比較的簡単に斜面や岩等に乗り上げてスタックする。同様に引っ繰り返った場合でも戻す方法があるのだが、これがちょっと分かり難い。ゲーム画面のオプションには車両操作の設定が無く、マニュアルを見ないと「元に戻す操作にリロードキーを使う」というのがまず分からない。更にこのゲームでは戻す時に車の外に出て操作するのではなく、中に乗った状態でリロードキーを押すと車両のアイコンが点滅し、そこからデフォルトとなる地点にワープして復活するという仕組みになっている。(最初はこれが分からなかったので、スタックしたらロードしてやり直していた)。 最大の欠陥は先に挙げたオブジェクトとの干渉の件で、とりあえず外に出ようと傾いたり引っ繰り返っている車から外に出てしまうと、挟まったと判定されてダメージを受け続けてしまう状況が発生する事がある。だから外に出ないでリセットした方が安全なのだが、これを実行するとどこまで車が戻されるのかが判らないので、出来れば降りて近場の仕事を達成してからリセットにチャレンジしたいというケースでは困った事になる。いずれにしろ車両移動時はスタック対策として、短期間でのクイックセーブをお勧めする。 車を捨てて長距離を自分で走って移動したりは出来るが、エリアによっては長過ぎて現実的では無い。PDAに「車を破壊されてはならない」という表示が出ているケースは多いので、その場合には強引に徒歩で進めると何かフラグが立たない系統の不具合が出る恐れもある。なおそういったエリアでは、車が破壊された瞬間にゲームオーバーになるのかは未検証である。 それとこちらは2個だけだが、惑星のアウトドアという酸素が無いエリアを移動するレベルが含まれている。ここでは最初に酸素マスクが手に入るが、これは時間と共に酸素が減少するので補充アイテム(Oxygen balloons)を入手し続けないとならない。しかしこのセクションは比較的進み方が解り辛い為に、酸素量が足りなくなる恐れがある。一切セーブをせずに初見で2つのレベルを酸素切れで死なずに抜けられるかとなるとかなり難しいと思える。 しかも酸素の補給方法がLeft 4 Deadと同じで、常に固定された量の酸素が補充されるのではなく、足りない量の50%が補給されるという回復量非固定システムになっている。つまり尽きそうな状態で取ると半分が補給されるのでその点では有利なのだが、反対にまだ十分有る時に取ってしまうと少量しか補充されないというデメリットを持つ。よって十分有る時には取らずに進めて、場所を憶えておいて後で少ない状態になったら戻って来て取るといった作戦も有効になる。 基本的には酸素が十分な状態にて保険としてマニュアルのセーブを行い、その後大幅に酸素が減ってしまったらロードし直して進めるというやり方になるだろう。なお脇道エリアにも補充アイテムは置かれているので探索した方が良いとは言えるが、それに時間を掛け過ぎると酸素が減ってしまい逆効果となるので注意。 |