BOTTOMLINE

[PROS]

◎広大なアウトドアのマップを実現していてそのグラフィックスの質も非常に高い
◎世界がリアルに作り込まれているので「そこは行かれない・それは出来ない」という制限が少ない
◎進行ルート及び攻略方法に高い自由度を持っている為にリプレイ性が非常に高い
◎アウトドアではマップ単位でシチューションやプレイ感がバラエティに富んでいる
◎パターン化されていないダイナミックな動きが可能なAI
◎ステルスとアクションの要素が上手くミックスされている
◎事前に双眼鏡による偵察によってマーキング・トラッキングが可能というアイディアは秀逸
◎Normal MappingやRealtime Lightingといった(当時)最先端のテクノロジーを実現しているCryENGINE
◎優秀なEditorの提供によってユーザーマップやModが多くリリースされており、本編クリア後も楽しめる要素が豊富


[CONS]

×元々の難易度が高い上にチェックポイントでのセーブしか出来ないので、場所によっては非常にストレスを感じる
×ラストのマップの難しさが極端過ぎる
×ミュータント系の敵の存在
×難易度を下げるとAIの能力自体が落ちてしまい面白さが損なわれてしまう




 オープンなフィールドを与えて自由に動き回る事を可能にするというデザインのゲームになるが、移動ルートの制限が少ない、各種Vehicleが使用可能、こちらの動きに対するAIの対応度も優れていると、単なる設定倒れにはなっておらずその完成度は高い。グラフィックスが非常に綺麗という点も効果的で、実際に自分自身がそのマップの中を思うままに行動しているという感覚が味わえる。今後トレンドとしてこういったオープンなマップのゲームは増えて来そうな感じだが、今の所は他に似ているゲームが無いという意味でも貴重な存在である。

 グラフィックス的には発売後3年以上を経過した現在(2007/06)でも総合的にここまでのクオリティを持った物は少なく、ゲームプレイと合わせて古さを感じさせないレベル。なおプレイする際には本文にも書いたような理由から、難易度はChallenging以上でその代わりにAI Auto BalanceをONという設定をお勧めする。

 非常に優れたゲームなので強く推薦したいが、本文でも書いたように基本的にステルスの要素の方が強いので誰にでも勧められるというゲームではないのも確か。プレイヤーの攻撃能力自体はそれ程制限されていないのだが、徹底して戦うにはあまりにも受けるダメージ量が大きくて死に易く、且つ回復アイテムが無さ過ぎる。アクションが好きだという人がこのゲームをプレイしても欲求不満が溜まるだけだろう。しかしゲーム自体は優れているので、「とにかくステルスは嫌」という位に嫌いではないのなら、是非とも試しにプレイしてもらいたい作品である。

     TOP      HOME      SCREENSHOT







     TOP      HOME      SCREENSHOT