BOTTOMLINE

[PROS]

◎異世界の造形や雰囲気造りは印象的で良く出来ている
◎強力な武器類を含めて弾薬が多目で、撃ちまくれるので爽快感が高い
◎武器セット全体のクオリティは良い
◎音に反応する敵の動きがダイナミックで変化に富んでいる
◎エフェクト系のグラフィックスはレベルが高い



[CONS]

×発売前にアナウンスされていた要素に比較して、製品版は相当ダウングレードしている
×マップに無駄に広過ぎる物が多い
×メインルートが何所なのか判らず、延々と脇道を回ってしまったりと無駄な移動をしてしまう事がある
×迷路状の構造が多く非常に迷い易い
×敵の種類が多くない
×攻撃が当たっている感覚に乏しい
×終盤のエリアは特殊なタイプのエイリアンが一種族だけと単調で戦闘の面白味に欠ける
×オブジェクトにスタックしてしまうバグが良く発生する




 2004年当時にプレイしたなら、そこそこの出来映えのFPSという印象になっただろう。プレイ感は古臭い昔ながらのアクションFPSであり、突出した所や新しさは持っていないので、既にこのゲームの持つ価値は当時よりも下がっており、今からこのゲームのプレイを特にお勧めする気はない。SF&異世界物が好きで、このゲームの雰囲気が気に入ったという人に勧められる程度。

 発売当時のレビューのスコアの悪さについては、レベルデザインで大幅減点されているのが大きいと思われる。本文に書いたように、人によってはこれだけでクソゲー扱いされるのも納得出来る位に問題が多い。またあまりにマイナーでレビュー数自体が少なかったというのもある。サンプル数が多ければもうちょっとマシな評価も幾つかは出ていたのではないか。

 通常私はレビューを書く時の事を考えて、そのゲームにおける脇道の意味合いを調べる為に一応は回ってみる姿勢だが、このゲームについてはあまりの脇道の多さと進行ルートの曖昧さに参った記憶がある。同じ様に脇道の探索を厭わないタイプの人でないとこのKreedは合わないと思う。逆に常に進むべき方向が示されるゲームでないと嫌というタイプの人は手を出すべきではない。“脇道だらけで広い”,“ガイドが無く進む方向が判らない”,“迷い易い複雑な構造”というこのゲームの三連コンボを甘く見ない方が良いだろう。

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