BOTTOMLINE

[PROS]

◎AI Directorによりプレイ毎に変化が生じるのでリプレイ性が高い
◎各チャプターはバラエティに富んでいる
◎チームでの連携を実現するインターフェイス類
◎自分勝手な単独行動を規制する上手いシステムが導入されている
◎パニックに巻き込んでスリリングな展開を引き起こす敵の能力
◎敵のAIのルート計算と追跡能力が高く、どこまでも追って来られるので安全地帯が無い
◎大量の敵を出現させてもラグが発生しない優秀なネットコード
◎物理エンジンとアニメーションを組み合わせた、撃たれた際のリアルな敵のリアクション



[CONS]

×キャンペーンの数が少ない
×敵の出現パターンは変化するが、進行ルートはほぼ一緒になってしまう
×対戦モードが作り掛けの様な印象
×シングルプレイを楽しむにはAIの能力は物足りないレベル




 最初からCo-op用のゲームとして考えられているだけあってデザインやシステムの完成度は高く、歴史的に最も洗練されたCo-op用ゲームと言っても過言では無い。Co-opが好きという方には強く推薦出来るゲームである。プレイ時間については無限のリプレイ性があるとまでは言い難いが、同様に10時間程度で飽きるというのもほぼ無いと思うので、100時間は遊べないと納得出来ないという方以外は問題は無いと思う。

 オフラインだけでも楽しめるか?という人には、AIの能力制限と現在のキャンペーン数を考えるとあまりお薦めは出来ない。あくまでもオンラインでのCo-op用のゲームと考えた方が良い。ただし既に発売から時間が経過しており、評価の高いユーザー制作のキャンペーンが沢山用意されているので、キャンペーン不足についてはある程度解消はされている。また価格も下がっているのでその意味でも買い易くはなった。それとCo-opのデビュー用にも向いているタイトルなので、マルチプレイをやってみようかと考えているならお勧めになる。


 特に死に関する扱いとチームとして全滅しなければ続行可能という点について、用意されたアイディアとシステムには感心させられた。これまでのアクション物のCo-opでは、派手でテンションの高い戦いは実現出来ていても、死については無限リスポーンが多くて緊張感という面では物足りなかったし、或いは単純に倒れた仲間の近くへ行けば助け起せるという程度の簡易な物でしかなかった。そこをこのゲームではアクション性は高く保ちつつ、死やゲームオーバーの恐怖と、復活の為の助け合いという点をも上手くシステムとして組み込む事に成功しており、新しい面白さを生み出している。

 対戦モードは可能性を感じさせるし、またCo-opに飽きたという人を更に遊ばせるという面でも有効な物だが、いろいろな問題もあって未完成という印象が強い。その上にCo-op優先という立場上、今後も大幅な修正は望み薄である。よって対戦モードのみに興味がある人は、同じ様な仕様とは言え続編の2の方がモードも増えているので良いと思う。

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