<SYSTEM>

 ゲームの構成はまず全体が時代やロケーションによって大きく6つのキャンペーンに分けられており、それぞれが3つ程度のミッションから成り立っている。更にミッションによっては更に幾つかのマップに分割されている事もあり、この最小となるマップという単位で見ると合計で40個弱程度の数になる。

難易度
 用意されているはオーソドックスな3種類で、それぞれMedikitの数やダメージの大きさが変化するというスタイル。初めてプレイする場合には最初のキャンペーンから順にプレイするしか無いのだが、クリアしたキャンペーンはBriefing Roomから随時選択出来る様になり、その際に難易度も自由に選ぶ事が可能になる。

基本事項
 非常にシンプルで普通のFPSと特別に変化は無し。

*武器の所持はカテゴリー制となり、Pistol, Rifle, Submachine Gun, Machine Gun, Grenade, Heavy Weaponを各一丁同時所持可能
*原則的に武器を持ち替える事は出来ない
*武器チェンジにそれ程のラグは無い
*リロードは純粋なアクション系FPSに比べるとやや遅い
*弾薬は豊富で切れる事はまず無い(万一切れても武器を沢山持てるので切り替えれば済む)。
*移動は武器を持ったままだと遅くなり、HolsterかPistolにしてやれば速くなる。
マルチプレイではLean動作が可能なのだが、シングルプレイでは出来ない
*照準は武器の連射によって実際に反動で揺れ動くタイプだが、それ程動きは大きくない
*HP100のみの管理でArmorの概念は無い
*ダメージによる移動速度等のペナルティは無いが、攻撃を受けると体がノックバックして照準も揺れ動く

 アイテムの使用は目標として示される個所に合わせてUSEキー押下で自動的に適した物が使用される。関与出来る箇所に関しては赤く光って表示されるのでこれも分かり易い。しかしドアといった一般的なオブジェクトについては開くのかどうかという印は表示されないし、弾薬系も最初それが弾薬のアイテムであると気が付かないと取れるのかどうか分かりにくい物もある。


回復
 3種類の回復用First Aidがマップ内に有るので、それを取れば回復というスタンダードなシステム。これは机の上等に置いてあったりするのが普通だが、地面に落ちている事もある。マップによってはMedicが居て治療をしてくれる物もある。重要な点としてこのゲームでは敵がFirst Aidを持っている事があり(これは弾薬も同様)、死ぬとこれを地面に落とすのだがそれが残っている時間が15秒程度しかない。つまりFirst Aidや弾薬を取りたければ消えるまでにそこに行かなければならなくなっている。それに関連して地面に有る物は死体と重なったりして分かり難くなってしまうケースも有り、これについては一工夫欲しかった所である。

SAVE/LOAD
 区切りによってAutosaveが行われ、Quick Saveも制限無く可能。

OBJECTIVE
 最初にミッション中で行うべき事が大きな視点で語られて、その後セクション毎に細かい指令が出される形態。プレイ中進行に連れて行うべき事が次々に指令として出されていくスタイルなのだが、常にその達成状況をリストとして見る事が出来るし解説も親切で分かり易い。また画面上に表示されるコンパスはかなり役立つアイテムで、次のObjectiveの方向はもちろん、攻撃を受けた時の方向も赤で示してくれる。

MEDAL
 このゲームでは勲章制度を導入しており、6つ有るキャンペーンそれぞれに一つずつ隠されたObjectiveが用意されている。自動的にクリアすると得られる物もあれば自分で積極的に探さないとならない物もあり、得た物は勲章ケースに保存されて見る事が出来るようになっている。全部でキャンペーン6個に一つずつと、3つの難易度をクリアした場合に受け取れる3個の計9個の勲章が獲得可能。



<WEAPON>

 武器は全て実在する物を使用しているのだが、モデリングや使い勝手のリアリティについては知識が無いので分からない。着弾の正確性についてはアクションゲームという観点から調整が行われているのは確か。取り合えずはシングルプレイにおける使い勝手を記載しておく。


Colt & Walter
 常に所持している武器。ミッションによってはサイレンサー付きの物が使用出来る。他の武器の弾薬が多いのでそれほど使う機会は無いが、うまく背後から頭を狙えばかなり使える武器でもある。またステルスで行動するとなるとこの武器しか無いとも言える。2ndでは相手を殴る事が出来る。

M1 Garand
 非常に特徴的な武器で中・遠距離の敵を狙うのに適したライフルである。弾の威力も高い。連射で8発まで撃つ事が出来るのだがカートリッジ式の弾装を使用しているのでリロードするには全ての弾を撃ち切らないとならず、途中でリロードしたければ敢えて弾を撃ち尽くしてやらないとならない(注:現実にはこの武器はリロード可能である)。装填弾数が少ないので近距離での戦闘には向かない武器。

Thompson & MP40
 サブマシンガン。最も基本的な武器でよく使う物となる。連射すると照準がズレるので中距離以上ではバースト射撃をするのが理想。それほど威力は無く難易度Normalだとある程度当てないと倒せないし、更に離れると命中率には期待出来ない武器。インドアの近距離戦主体なのでリロードのタイミングには気を付ける必要がある。

BAR & STG44
 近距離から中程度で使用する武器で、ある程度離れていてもそこそこの命中率を誇る。連合側のBARはカートリッジの弾薬数が少ないがサブマシンガンよりもパンチ力があり使える武器。一方のSTG44は連射も効き相当強力な武器となる(ただし終盤でしか出て来ない)。

Springfield 03
 スナイパーライフル。5発しか弾が込められないのとリロードが長いという欠点があるが、それを補って余りある正確性を誇る。ただしズームの調整機能は無い。弾を撃つと跳ね上がるという特性があるのだが、このゲームではそれが自動的に戻るので使い勝手は良い。連射速度はそれほどないものの、ほぼ照準通りに飛んでくれるので強力である。Headshotならば即死させられる。

Shotgun
  あまり使えるミッションは無いが、インドア戦では強力な武器となる。ちょっと照準がズレていても敵を一発で即死させられる位の威力があり、上手く使えば相当な威力を発揮してくれる。装弾は5発なのでリロードには気を付けないとならない。

Grenade
 常に装備としては持っておりゲーム中にも結構手に入る上に、使える事もあって重要な武器である。まず結構な爆風範囲があるので狭い部屋ならば確実に仕留められる。更に投げ込むと敵が逃げるので、投げてすぐに武器を持ち替えて逃げる所を攻撃するのが非常に効果的。自分のヘルスが低くて直接対決したくない時にも役立つはずだ。ポイントはやや上方に投げる感じになるのと壁での反射が大きいので、思った所に投げ込むには練習が必要な点。

Bazooka
 シングルプレイでは戦車相手に使うのが基本で、その為あまり出てくるミッションは無い。リロードが相当遅いのと構えると視界が悪くなるという欠点がある。敵の集団に向けて撃つ事も出来るが、ややマルチプレイに比べて爆風範囲が狭い印象。



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