シ ス テ ム |
キャンペーン 難易度は一つのみで選択は出来ない。ミッション単位でのリプレイは可能だが、プレイしていた際のセーブを読み込むだけなので、武器や弾薬はその時の状態が反映されるケースもある。 セーブ&ロード オートセーブとチェックポイントを併用。任意の場所でのセーブは不可能。マニュアルに説明が無いので、どういう風に機能するのかが分かり難く最初は混乱した。当時どこかの掲示板で見たXbox版の質問スレッドでの説明でようやく理解出来た次第。 まずミッションの最初を含めてオートセーブが行われる。一つのミッションに付き4-6箇所程度で、プレイ中に“Loading”のメッセージが出て先のエリアを読み込んだ際に実施される。この時にセーブされたという表示が出ないのが一つ目の混乱の原因。そしてそのオートセーブのポイントの間にチェックポイントセーブが行われる事があり、この際には“Chcekpoint Passed”の表示が出る。プレイ途中でゲームを止める場合、チェックポイントでのセーブが存在するなら“Quit and Save”の質問が出て来るので、そこでセーブしておけば次はチェックポイントから始められる。無ければオートセーブされた地点からの再開となる。この様にオートセーブとチェックポイントの違いの説明が無いのも混乱の理由。最後にオートセーブ一覧のサムネイルが何所を指すのかが良く分からないのも問題点。 注意点としてこのチェックポイント用のセーブスロットは一つしかないので、他の地点を読み込ませてリプレイしようとすると上書きされてしまう。 OBJECTIVES 文章で目標は表示される。現在の物を参照するにはESC押下。問題はこの目標がちゃんと更新されない点。クリアしても次に目標が出るまではそのままずっと残っている。それと目標の方向を示すガイド機能を持っているが、この画面上部のガイドはゲーム側が出すと設定している特定のエリアでしか表示されないのであまり役に立たない。 EXTRAS 実績やアンロック系の要素は無い。 英語 字幕機能無し。会話は比較的多目なのでストーリーは追い辛い。 |
SPACE COMBAT |
FPSでの戦闘と宇宙船同士の戦闘がミックスされており、二つのセクションがシームレスに繋がっているというのがこのゲームの大きな売りである。ただし最初に書いておくとスペース・コンバットシム的な要素は全てカットされており、宇宙での戦闘はシンプルなアクションゲームとなっている。開発元がStarLancerのWarthogである点に期待されたその手のジャンルのファンには楽しめないだろう。 宇宙船を自分で購入や改造したりする要素は無く、エネルギーを割り振ったりといった宇宙船の機能設定すら用意されていない。宇宙船は数種類出て来るが、プレイヤーに選択する余地は無くそのシーンによって固定。武器の方もゲームの進行に連れて増えて行く設定で、その中から選べるのみ。星間を飛び回るようなフリーの航行パートも存在せず、ゲームがスクリプトとして用意したシーンで宇宙船に乗り込んで戦えるだけである。FPSで戦うか宇宙船で戦うのかを選べるパートも無し。 *シールドは自動リチャージで、一定時間ダメージを受けなければ何度でも回復が可能 *武器はレーザーとロケットの二系統。それぞれ戦闘中に装備されている物の中から自由に切り替えが可能。 *レーザー系はエネルギー式で、切れても待てば無限にリチャージされる *敵のターゲッティングは最寄りの敵を示すか、マニュアル切り替えキーの2種類 *ピッチのアップダウンと左右への動きはマウス。キーボードの左右キーではロール動作を行う。 *ロックオン可能な武器を使用する場合、一定時間ターゲットアイコンに敵を捕らえ続けるとアイコンの色が変わる(外側がロケット用) *船内の倉庫にFPS戦用の弾薬が仕舞ってある事がある 操縦桿を握ると一定時間は自動で離陸する。途中で切り替わって曲がりくねったトンネル内をプレイヤーがぶつからないように操作しないとならないセクションも出て来る。着艦の際は赤い四角のガイドアイコンが2個連続して表示されるので、この中を最低スピードで通り抜ければ後は着陸まで自動操縦。 戦艦や基地の内部では宇宙船の武器は使用も切り替え処理も行えない。ただし着陸した後ならば、右クリックでマシンガンを操作して攻撃する事は可能。最初から戦闘する為に乗り込んだ場合には、先に狙える範囲内の敵を処理しておくのは役に立つ。 戦闘中にミッションの行われている巨大な戦艦から攻撃されるケースもある。おそらくターゲット切り替えでその砲台にも照準が合ってしまうので、それを誤って撃つと攻撃が始まるのだと思われる。この場合砲台を撃って破壊してもペナルティは無い。 |
GRAPHICS |
Tusk engineと呼ばれる自社開発の物を使用。ゲームの行われる空間が通常の物よりも広いので、それがフレームレートに影響を与えないように制作されている。その他360度に広がった宇宙空間という事で三次元での影描画となる“3 dimensional shadow”を実現、また負荷が大きいのでほとんど使われていないRadiosity lighting effectsの採用、バンプマッピングの大幅な使用とテクノロジーの高さを強調している。ただし多くの効果はHardware Shadersの方を使わないとそれが現れない。 キャラクターのアニメーションはこの時代の物としては良く出来ていると思う。バンプマッピングも一部に使われているので見た目も上出来。しかし動物系のエイリアン類は作りが粗っぽい。 エフェクト系では水面の描画は綺麗だが、それ以外は特に目立つ物は無し。宇宙船同士の戦闘でも特別に派手なエフェクトが見られる事は無かった。テクスチャもXboxと同じレベルで高精度ではない。 ラグドール表現は含まれるという話だったが、実際にはアニメーションしか使われていない。よって複数の敵が一斉に倒れる際にはその動きがシンクロしたりと不自然。トップに書いたように国籍によって血飛沫や爆発時のゴア表現が含まれるのかは異なる。このレビューの頁に掲載されているSSはそれがOFFの状態での物であり、以下の右端のSSが使用時のサンプル。 広大なマップを実現しているのが特徴ではあるけれども、発売の遅れでそれが特に珍しくない時代に出てしまったので、PCゲーム界ではその売りにしているグラフィックス面でも注目を集められずに終わっている。 解像度は1024*768*32までと低い。これはPer Pixel Lightingを行っているので解像度を上げると重くなる仕様であり、当時としてはかなり重かったのでそれに配慮したのだと思われる。ワイド画面には未対応。 |
SOUND |
EAX2にまで対応している。3Dサウンドのポジショニングはかなり優秀であり、宇宙での戦闘では横をすり抜けるロケット弾や敵機の移動感がハッキリと分かる。ただしOpenAL使用ではないので、Vistaだと問題が発生する可能性もある。 銃器のサウンドはあまり良くない。並かそれ以下の物が揃っている。BGMは宇宙空間での対戦に合った物が多く、またそちらの方が出来が良い。 |