<BOTTOMLINE>


[PROS]

◎ボリューム感たっぷりで、非常にバラエティに富んだミッションを収録
◎面白いストーリーとそれを支える魅力的なキャラクタ達
◎自由度の高いゲームプレイ
◎敵のAIが人間らしくて良く出来ている
◎何時でも難易度が変更可能な親切設計
◎数々のGadgetsを使ったスパイプレイの面白さ
◎上質のユーモア
◎美しいグラフィックス。特にアウトドアの軽さは優秀。
◎60年代の雰囲気のBGM



[CONS]

×レベルデザインに進路探しの要素が強過ぎる
×リプレイを前提とした奇妙なミッションのデザイン
×ステルスを維持するのが厳しいシステム

×シリアスな路線が好きな人には抵抗があるであろう過剰なユーモアとノリの軽さ



 ワンパターン化が避けられないFPSの世界において、大胆な試みにより新風を吹き込んだという点でも価値は高いと思うし、今までこの手のFPSゲームをやっていない人達へのアピール用としても向いているかも知れない。でもあまりにも健全で雰囲気が明る過ぎるのと、ゲームの世界が深く濃い設定でない点には違和感があったのも事実だ。そういう意味では結構やる人によって好みが出易いゲームという気はする。

 とにかく面白いゲームであればOKという人にはお薦めであり、良く出来た作品であるのは間違いない。グラフィックスを見て、或いはユーモラスな作品と聞いて拒絶反応を示す人でなければ強く推薦したいゲームである。既に発売から年月は経過しているが、ゲーム性については今でも充分に通用するだけの物を持っている。

 なお内容にも記したように英語版を日本語Windows上で動作させるには問題が有るので、出来れば日本語版を探すようにした方が良い。



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