<PATCH>

 最終的にはPatch V1004までリリースされている。1.004はGOTYEとの整合性を取る為の物で、GOTYEにて建てたServerに接続して遊ぶ為には必要となる。マルチプレイ関連の修正・追加なので、その前のV1.003まででもシングルプレイには支障は無い。なお最初の1.000とその後のパッチにはセーブデータに互換性が無いが、クリアしたミッションのデータは引き継がれるので最初からやり直す必要は無い。
 パッチ以外にはマルチプレイ用の追加MapPackが2種類と、GOTYE用の追加マップもダウンロードが可能になっている(これはマルチプレイ分のみで、シングルプレイ用のボーナスミッションは含まれない)。

 日本語版ではオリジナル版の発売時点で既にV1.004相当になっており、追加のMapPackも同梱済み。ただし最初に出た日本版ではCD認識に問題が有ったようで専用の修正がサイバーフロントより出ている。


 実は英語版製品と日本語Windowsの間には大きな問題が存在している。ゲームのバージョンを1.001以上に上げると(要は何であれパッチを適用すると)、以下の様な問題が発生してしまう。これは旧OSでも発生していたしXPでも同じなのを確認。

・マウスのボタン使用不可
・キーのConfigがメニューからは不可能になる
・同様にWeapon Hotkeyも設定不可

 画面上では設定出来たかに見えるのだが、実際には変更内容が保存されないので設定は不可能。パッチを適用しないV1.000の状態ならばこの問題は発生しないが、GOTY等の再発物だと最初から適用済の可能性が高い(バージョンは起動画面に表示される)。KBドライバを英語101/102KB用にすればキー入力については治るかも知れないが未確認。逆にV1.000のままだとキー設定は可能になる代わりに以下の様な点が修正されなくなる。

・様々なバグ、クラッシュやフリーズ等の修正
・音の出ない武器を使っても敵AIに気付かれてしまう事があるバグ修正
・コインを投げると拾えなくなるバグ修正
・マルチプレイに関する様々なバグ修正
・集めたIntelligence Itemを見られるギャラリーを追加
・Always Run/Walkが切り替え可能になる



 ではパッチを適用した状態でキーを設定するにはどうするのかというと、ゲームのディレクトリにあるAutoexec.cfgというテキストファイルを開いてやり、一番下に有るキー設定の部分を直接変更してやる。


enabledevice "##keyboard"
rangebind "##keyboard" "##56" 0.000000 0.000000 "RunLock"
rangebind "##keyboard" "##42" 0.000000 0.000000 "Speed"

rangebind "##keyboard" "O" 0.000000 0.000000 "Left"
rangebind "##keyboard" "P" 0.000000 0.000000 "Right"
rangebind "##keyboard" "I" 0.000000 0.000000 "Strafe"
rangebind "##keyboard" "U" 0.000000 0.000000 "TurnAround"
rangebind "##keyboard" "L" 0.000000 0.000000 "LookUp"
rangebind "##keyboard" "K" 0.000000 0.000000 "LookDown"
rangebind "##keyboard" "M" 0.000000 0.000000 "MouseAim"
rangebind "##keyboard" "N" 0.000000 0.000000 "CenterView"
rangebind "##keyboard" "##15" 0.000000 0.000000 "Score"
rangebind "##keyboard" "T" 0.000000 0.000000 "SendMessage"
rangebind "##keyboard" "Y" 0.000000 0.000000 "TeamMessage"
rangebind "##keyboard" "##64" 0.000000 0.000000 "QuickSave"
rangebind "##keyboard" "##67" 0.000000 0.000000 "QuickLoad"
rangebind "##keyboard" "##65" 0.000000 0.000000 "IncLayout"
rangebind "##keyboard" "##57" 0.000000 0.000000 "Jump"
rangebind "##keyboard" "C" 0.000000 0.000000 "Duck"
rangebind "##keyboard" "W" 0.000000 0.000000 "Forward"
rangebind "##keyboard" "S" 0.000000 0.000000 "Backward"
rangebind "##keyboard" "A" 0.000000 0.000000 "StrafeLeft"
rangebind "##keyboard" "D" 0.000000 0.000000 "StrafeRight"
rangebind "##keyboard" "H" 0.000000 0.000000 "HolsterWeapon"
rangebind "##keyboard" "V" 0.000000 0.000000 "Mission"
rangebind "##keyboard" "B" 0.000000 0.000000 "FlashLight"
rangebind "##keyboard" "Q" 0.000000 0.000000 "NextAmmo"
rangebind "##keyboard" "E" 0.000000 0.000000 "Inventory"
rangebind "##keyboard" "X" 0.000000 0.000000 "NextWeapon"
rangebind "##keyboard" "Z" 0.000000 0.000000 "PrevWeapon"
rangebind "##keyboard" "F" 0.000000 0.000000 "ZoomOut"
rangebind "##keyboard" "R" 0.000000 0.000000 "ZoomIn"
rangebind "##keyboard" "1" 0.000000 0.000000 "Weapon_1"
rangebind "##keyboard" "2" 0.000000 0.000000 "Weapon_2"
rangebind "##keyboard" "3" 0.000000 0.000000 "Weapon_3"
rangebind "##keyboard" "4" 0.000000 0.000000 "Weapon_4"
rangebind "##keyboard" "5" 0.000000 0.000000 "Weapon_5"
rangebind "##keyboard" "6" 0.000000 0.000000 "Weapon_6"
rangebind "##keyboard" "7" 0.000000 0.000000 "Weapon_7"
rangebind "##keyboard" "8" 0.000000 0.000000 "Weapon_8"
rangebind "##keyboard" "9" 0.000000 0.000000 "Weapon_9"

rangebind "##keyboard" "##11" 0.000000 0.000000 "Weapon_0"
enabledevice "##mouse"
rangebind "##mouse" "##3" 0.000000 0.000000 "Fire"
rangebind "##mouse" "##4" 0.000000 0.000000 "Activate"
rangebind "##mouse" "##5" 0.000000 0.000000 "Reload"

rangebind "##mouse" "##z-axis" 0.100000 255.000000 "PrevWeapon" -255.000000 -0.100000 "NextWeapon"
rangebind "##mouse" "##y-axis" 0.000000 0.000000 "Axis2"
scale "##mouse" "##y-axis" 0.004625
rangebind "##mouse" "##x-axis" 0.000000 0.000000 "Axis1"
scale "##mouse" "##x-axis" 0.004625
ModelAdd 0.000000 0.000000 0.000000
ModelDirAdd 0.000000 0.000000 0.000000



 まずマウスのボタンが使用出来なくなる件については、赤で示した部分の設定を追加すればOK##3〜5がマウスボタンのL,R,Mにそれぞれ対応しているので、これを使いたい操作に割り振ってやれば良い。

 次にキーのconfigについては、デフォルトではキーのスキャン・コードで設定するようになっているのだが、これは通常のキーに直してやっても構わない。ただし日本語キーボードからの入力ではどういう文字列になるのか分からないキーもあり、特殊キー等の不明な部分についてはそのままにした方が良いだろう。

 Run/Walkの切り替えについては上記の様に設定している。左ShiftでRun/Walk、左ALTで両者の切り替えとなる。

 残念ながらWeapon Hotkeyについては上手い手法が無い。このゲームでは武器とアイテムが合わせて30種類程度あり、その内でどれが使えるのかはミッションによって異なっている。その為にミッションに応じてOptionから1-0の10個のキーに対して、全ての武器とアイテムの中から自由にショートカットを設定可能になっているのだが、この変更画面も同じくメニューからは変更が効かなくなっている。
 よって必要に応じてこの部分を直接書き換えないとならないのだが、ミッション開始時点では何が途中で手に入るのかが分からないので、途中で手に入った物を割り付けたくなったら一々終了させてここを書き換えてやらないとならない。青色の部分がそうなのだがこの”Weapon_番号”の番号部分に該当のアイテムの数字を入れてやる事により変更が出来る。それぞれの番号についてはメニューで矢印キーで表示する時の順番と同じで、1が素手、2番のP38から始まって31番のBody Removerまで存在する。なお10番は存在せず0番になるので注意(SVD)。

 こちらがプレーンテキスト形式の物なので、これをコピーしてやって好みで設定を変更すれば良いだろう。


 以上の様な設定の問題が有るので、出来れば日本語版にてプレイするのが理想となる。しかし逆に日本語版の場合だと、海外の各種Modやシングルプレイ用のユーザー製作マップを使おうとすると問題が起きる可能性が有る。この場合にはランチャーのアドバンスド→カスタマイズからCSHELL_E.REZを読みこむ設定にしてやる事で英語版と同じ環境になる(ただこの英語環境では日本語版で解決されたキーバインドの問題が発生する)。その後CUSTOMフォルダ下にMODの*.rezを置き、CSHELL_E.REZとそのREZファイルを読みこむ設定にしておく。日本語版ではMOD側のインストーラが作成するショートカットからの起動は不可(以上Akinoriさんからの情報)。


 デモは幾つかリリースされているのだが、"final demo(131MB)" - 別名Mega Mix Demo - という4つのシングルプレイ用マップ(内容的には一部のみ収録)と、2つのマルチプレイ用マップを含んだ物が最新バージョンなので、基本的にはこれで検証する事になる。ただしこれはV1.002相当となり上記のキー設定の問題が起きるので、それが嫌ならパッチがリリースされる前のシングルプレイ専用の物の方が良いだろう。

 デモは日本語版も用意されており、現在は4Gamerに存在しているのを確認。こちらは当然キー設定の問題は起きない。



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