<SYSTEM>

武器の扱い

*動いたり走ったりする程度に応じて照準が開いて当たり難くなる
*照準に必ず弾が飛ぶのではなく武器によって散らばる仕様で、アクション物としては散りの度合いは大きい部類
弾薬の種類が多数有って切り替え可能。FMJ(金属弾頭で貫通力大), JHP(軟弾頭で人体への損傷力大), 火炎弾, 毒薬弾等。
*座る事によって照準は安定する
*弾薬には貫通力の概念があり、障害物に隠れているからといって当らないとは限らない

HPとArmor
 このゲームではHPを回復する手段が基本的に存在しない。代わりにArmorを入手する事が出来るようになっており、これで防御するという様になっている。大抵の弾によるダメージはArmorが完全に吸収するようになっているので、切れる前に次の物を拾えばHPは削られない。しかし敵がFMJ系の弾を使って来たりする場合はHPにもダメージが入るので、呆気なく死んでしまったりという事も起きる。一度減ってしまったHPは回復出来ないので、このようなタイプの敵が多いミッションは難易度が高くなる傾向にある。

難易度
 通常の3種の上にSuper Spyの4種類。ゲーム中に何時でも難易度を変更する事が可能である。

SAVE・LOAD
 自由に行う事が可能でQuicksave/Loadにも対応。開始時点や区切りでのAutosave有り。ただLithteckエンジンの常としてセーブ可能なスロット数は少ないので、長期に渡って多数のセーブを保持しておくには、マニュアルでデータを退避させたりしないとならない。。

採点制度
 ミッション終了後にあなたがスパイとしてどの程度優れているのかを採点するシステムになっており、Victim, Traineeから始まってSuper Spyまでのランキングの表示や、成績に応じて様々な分野でのBonus(勲章)が与えられる。一度クリアしたミッションはリストからリプレイが可能であり、より高いランクを目指してのリプレイ性を高める工夫となっている。
 この辺の採点基準は詳細は分からないが、基本的にステルスで行ける所まで行ったほうが点数は高い。それと出来るだけIntelligence Itemと呼ばれる物を拾い集める必要があり、これはSecretや別ルートに隠されている物も多いし、また新しくミッションを開始するとランダムに配置されるようになっているのでWalkthrough(攻略)を参考にして全てを回収するというのは不可能になっている。

ミッション
 各ミッションは独立しており、ヒットポイントや武器。弾数等はミッションが終る毎にリセットされるシステム。武器やアイテムには所持制限があり、ミッションの開始時に推奨されるセットを持って行くか、リスト内から自分で選択も可能。この事から当然一度クリアしたミッションについては内容が分かっているので、初期装備の段階で有利と思える物を選んで持って行く事が可能である。そして大きな特徴はミッション自体が特殊な構造を持っている点で、その後のゲームの中ではPainkillerに近いデザインと言える。

 特殊というのは、開始時に選択可能なアイテムは今までにクリアした所までのアイテムの中から選べるという点。どういう事かと言うと、最初にプレイする場合には当然そこまでに登場している武器&アイテムの中からしか選択出来ない。しかし後で戻ってリプレイする場合には、そこまでに登場している物の中から選択可能になるという意味になる。例えば10番目のミッションまでクリアしている状態でそれ以前のミッションをリプレイする場合は、最初のプレイ時とは異なり10番目のミッションまでに登場している中から持って行く物が選択可能となる。ゲームをクリアした後ならば全ての武器&アイテムから選択が可能という事にもなるが、シークレットに隠されている物も存在するので、プレイヤー全員が全てをアンロック出来るという様にはなっていない。
 しかもマップのデザインがこのリプレイを前提として行われており、初回プレイ時には必要となるGadgetsがまだ出て来ていないので行く事の出来ないエリアや、同様に必要なアイテムが無いのでステルスでは突破出来ないといった様にされている箇所が設けられている。その先のミッションで加わった新Gadgetsによって、「これであそこへ行けるようになる」となった時点で戻ってリプレイし、それによってスコアを上げて高いランクを得る事が可能になるというシステムである。そのリプレイによって初めて手に入ったりするアイテムも有るので、「このアイテムが有ると便利なのだが」という物がミッションの前には存在しないというケースもある。例えばM10で有用となるアイテムはM5のシークレットに隠されており、そのM5のシークレットにアクセスするにはM12で登場するアイテムが必要。よってM12でアイテムを入手した後にM5に戻ってアイテムを確保し、その後M10をやり直してやるといった進行方法が、高ランクを目指すなら必要になるという風になっている。



<WEAPON>

 武器は全部で20種類登録されており、その内で純粋な武器が13に特殊な武器が7つとなる。

 特殊な武器と言うのは三種類ある口紅型爆弾と、同じく三種類あるスプレー式ガス、そしてブリーフケース型のロケットランチャーである。これらは使える回数が少ないためにミッションの武器選択時に選ぶにはやや問題があり、武器がそれほどない初期の段階か既に内容の分かっている物をやり直す時とかでないと中々選ぶには勇気がいる。口紅とケースは全く使わなくてもゲームをクリアは可能だと思うが、ガスについてはステルス系ミッションでは非常に便利なアイテムとなり利用価値が高い。

 武器はミッション開始時に大体4種類ほど選んで持って行けるのだが、現地で取得した物はそのまま使う事が可能であり所持数制限がある訳ではない。よって2度目以降のチャレンジだとマップ内で手に入る武器が分かっているので、それは持って行かないようにしてダブりを避ける事が出来るので有利となる。

◎Shepherd Arms P38
 最も利用回数の多い基本武器。サイレンサーを付けられるので非常に重宝する。ステルス系ミッションでは必須と言えよう。弾薬も豊富である。

◎Petri.38 Airweight Revolver, Braun 9mm Parabellum
 単発での威力は強力なのだが装填数が限られているのと音が大きいので使いにくい武器。最初の頃以外はほとんどのミッションで使用する事もない武器である。Braunの方は更に一発の威力が高いようだがほとんど必要無し。いずれにしろこれ等を使う位ならばマシンガン系の方がよっぽど役に立つので自分で選ぶ必要はまず無いと思われる。

◎Hampton 9mm SMG, Gordon 9mm SMG
 サブマシンガンで非常に多用する武器。両者にそれほど能力の差は無いようだがGordonの方が射程距離が長いようだ。ただしGordonの方が音がうるさく、またHamptonの様にサイレンサーを装着する事が出来ない。サイレンサーは後半手に入るのだが、これを付けたHamptonはかなり強力な武器となる。

◎AK-47 Assault Rifle
 破壊力抜群の長距離武器。装填数はSMGと同様に30発だが殺傷力は遥かに高い。終盤手に入るスコープを付ければ更に強力となる。弱点は弾薬が手に入りにくい事で、これを使っている敵が多い面でないとすぐに弾切れを起こしてしまう危険性がある。それと当然逆に敵に使われると怖い武器であり、これを使う敵の多いレベルは死に易く難しくなる。


◎Hampton Carbine, Geldmacher SVD
 ライフル2種。Carbineの方はスタンダードなライフルで消音器付きの非常に静かな武器でありステルスミッション向きである。これを使うと近くにいる仲間にも気付かれずに敵を倒す事が可能だ。対するSVDは音が大きいものの破壊力は上であり、また射程距離も遥かに長い。敵の反撃が届かないような場所から狙うという事も可能であり、ステルスを必要としないようなミッションでは有用である。ただしどちらも弾薬は非常に少なく、最初に所持している20発以外は手に入らないと考えておいた方が無難である。

◎Sportsman EX Crossbow, Morris Model14 Spear Gun
 どちらも音が少ないステルス系の武器。Crossbowはほぼ無音で最高のステルス武器なのだが、狙いが不正確な感じでちょっと離れてしまうと命中度が低くなってしまうという欠点がある。ただしスコープを付ければその欠点は改善される。一方のSpear Gunは基本的に水中で使用する武器なのだが地上でもかなり役に立ち、ステルス系の武器として結構遠距離の敵に対して使用する事が可能である。当然弾は手に入れられる確率が低いのだが、撃った敵に刺さっているのを回収可能なので(時間制限はある)回収すれば再利用して攻撃可能。静音性ではCrossbowに劣るがその正確性は捨て難い物がある。

◎Bacalov Corrector
 破壊力最大のピストル? 爆発性の火薬弾を撃ち出す武器で、遠距離の敵に正確に当てられるのはもちろん、集団の中心の撃ち込んで多数の相手を一気に倒す事も可能だ。一撃必殺という感じで非常に強力なのだが、弾は最初の所持数以外手に入らないようだ。音が非常に大きいのでステルスには向かないし、リロードも非常に長い。


◎M79 Grenade Launcheer
 高速のグレネード弾を撃ち出す武器で着弾と同時に爆発する。基本的に狭い所で爆風を利用する物であり、屋外では使い方が難しくそれほど効果的でないし、狙った所に落とすのがかなり難しい。室内の敵を一気に薙ぎ倒すという時に便利な武器である。当然の如くその爆風は凄いので、自分がダメージを受けないような距離を把握しておく必要がある。弾薬は非常に少ない。

◎Laser Gun
 特殊武器。当たった相手を消滅させる事が出来る。ただし発射間隔には注意する必要あり。


<GADGETS&GEAR>

 如何にもスパイ映画がベースらしく遊び心のある奇妙なアイテムが揃っており、ミッション開始時に選んだり現地で手に入れたりして利用する事が出来る。

◎Sunglasses       双眼鏡の代わりとして、また機密書類の写真を撮るのにも使用。それと地雷&赤外線探知機としても使える。
◎Robot Poodle     警備の犬の気を引くのに使用
◎Code Breaker     ロックされた金庫等の暗証番号を検索して開けてしまう機械
◎Camera Disabler   監視カメラに取り付けて機能を無効化する。ただし使い切りなので次々に取り付けて動き回るという訳には行かない。
◎Cigarette Lighter  錠前を焼き切るのに使用する
◎Body Remover    倒した死体を消して監視の目に見付からないようにするアイテム。
◎Belt Buckle      高い所に引っ掛けて登る道具で、これが無いとクリア不可という場所が多い。
◎Barrette        毒を出す武器としても使えるし、簡単な錠を開ける事も出来る。
◎Coin           投げて敵の気をそらすのに使う
◎Fuzzy Slippers    移動時の音を減らしてくれるアイテム。非常に便利だが手に入るのは後半になってから。
◎Bandage         ダムダム弾のダメージを減少させる効果あり
◎Scuba Gear      水中ミッションでは必須となる

 ミッション開始前の選択時にこれが無いとクリア出来ないという物については赤字で表示されて所持リストから外せないようになっているという親切な設計の反面、最初にプレイする時は何が有用なのか分からない為に非常に選び難いというのがあるのも事実。またリプレイを前提としている為に、便利な物が初回プレイ時には手に入らないという矛盾が結構あり、これは1回通してやったら終りという人に取っては消化不良な感じとなってしまうのは否めない。



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