BOTTOMLINE

[PROS]

◎非常に個性的
◎大きく異なる2つのパートをプレイ出来る
◎様々な打撃技を繰り出せるコンボシステム
◎コンボを連鎖させてFury Levelを上げて行くのは面白い
◎ShadowHandの多彩な能力
◎大量の敵相手に派手に暴れられるので爽快感が高い(FLを上げていれば)
◎チャレンジルームには面白い物が多い
◎敵が攻撃を受けた際のアニメーションが優れている



[CONS]

×Fury Levelを上昇させる為のArtifactがシークレットを探さないと入手出来無いという設定
×密着しての殴り合いや派手なエフェクトで視界が遮られるので、適当な攻撃キーの乱打になってしまう
×Fury Levelが上がるとプレイヤーが強くなり過ぎるバランス
×変化に乏しく単調なマップが多い
×敵の種類や能力がバラエティさに欠ける
×Challenge Roomでアンロックを達成しないとShadowHandが本来の能力を発揮出来ない
×ロード時間が長い
×ユニークなゲーム性を伝える努力が成されていないので、誤解したままでプレイしてしまう人が出る恐れがある




 デモで大きく落ち込んだ期待度の状態から、製品版は後半パートが別物という部分に望みを掛けてプレイしてみたが、確かにデモよりは全然面白くてそれは結構回復はした。しかし製品版は製品版で欠点が多いという印象が強く、あまり高評価は出来ないというのが率直な感想。ユニークなゲーム性と強い個性は買いたいが、それで欠点を覆い隠せるようなレベルには至っていない。Artifactを集めたりChallenge Roomでアンロックに励まないと面白くならないのが大きな欠陥で、またそれに勤しんだとしても全てが解決される訳では無い位に問題を抱えている。

 普通のFPSとは違って、前半と後半でまるで別のゲームになるというのも評価や推薦が困難な理由である。前半は楽しめたが後半は詰まらないとか、或いはその逆とかが考えられるのでデモからの判断も難しい。前半パートを気に入らない人には、ShadowHandが出て来るCH6まで5時間位掛かると思うのでそれがネックになる。後半パートが嫌いな人はそこで止めれば良いのだが、後半の方が長いし途中で放り出すのも中途半端でシックリ来ないかも知れない。理想は前半と後半パートを含んだアップデートされたデモがリリースされる事だが、2010年第一四半期予定の続編の物でも構わないのでその構成のデモを実現させて貰いたい。


 向き不向きという観点でまとめると、まず銃での戦闘にこだわり近接打撃戦は嫌という人には向かない。銃器をメインにしてクリア出来なくはないが、難しくなるし面白くもないだろう。次にシークレット探し及びマップ内探索を面倒と考える人は、Artifactが入手出来ずにFury Levelが上がらないので楽しめない。よってひたすらクリアに向けて直進するタイプの人はこれは避けるべき。同様に本編とは別のChallenge Roomのアンロックに励まないとShadowHandの能力が拡張されないので、こういった難易度の高い別マップへの挑戦を嫌う人も面白さが減少する。

 逆にシークレット探しやマップ探索を好む, 近接打撃戦に抵抗がない, デモで少なくともコンボは楽しめた、という点を兼ね備える人にはお勧め出来る。ただし大きく成長させると難易度は低くなるので、難しいゲームが好きな人は最初からHardで始めるべきかも知れない。強い主人公が暴れられるバランスが好きならばNormalで問題はない。後は個性が強いゲームなので、変わった物を探している人にはツボにハマるかも。

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