BOTTOMLINE

[PROS]

◎非常にスピード感のあるゲーム性
◎過去のPKシリーズに比較して難易度が高目で手応えあり
◎一般的な拡張パックの様に短くはなく10時間以上は楽しめる
◎ロケーションはほぼ新規でバリエーションに富んでいる
◎敵の種類が非常に豊富で奇抜なデザインの者が多い
◎Demon Morphの破壊力と、何所で使うかという戦略性
◎タロットカードのアンロックに挑戦する面白さ
◎グラフィックス面では向上が見られる



[CONS]

×難易度別のバランスの調整に問題あり
×特別に新しい要素は含まれておらず、斬新さは感じられない
×新武器セットの出来栄えはそれ程良くない
×レベルが長いので同じタイプの敵が連続して出て来て単調になるケースあり
×ボス戦のクオリティは過去作よりも落ちている
×タロットカードの設定は相変わらず変なバランス
×ロード時間が長い
×ハードロック系のBGMが大きく減少




 そもそものスタートがModだったという点が発売前には不安を抱かせたが、製品版自体はそういった面は感じさせないちゃんとした物となっている。エンジン自体の限界があるのでゲーム性の大幅な変更は行われていないが、ボリュームもあるし思っていたよりもしっかりした作りであった。ただし「過去作品をプレイしていなくても単体でプレイ可能」と宣伝されているが、実際には難易度的にもPK本編や拡張パックBooHをクリア済みの人向きだろう。またPK本編をクリアしていないのならば、そちらの方を先にお薦めしたい。本編を飛ばしてやる程のクオリティでは無いので。

 本文でも書いたがマップ内の探索を行う事を前提としたバランス調整になっているので、探索など面倒で一直線に進むというタイプの人だと、弾薬が十分に入手出来ずにストレスになる可能性が高い。これまでのPKでは難易度がこのODほどではなかったのでそれでも良かったが、今回は探索しないと不利になる位の難しさに変わっている。それとこれまでは最初から難易度Nightmareで開始する人も多かったようだが、今回は悲鳴も聞こえるので注意した方が良い。特にタロットのアンロックを進行と同時に狙う人には非常にキツイ難易度設定となっている。マップ内の探索が面倒という人は特に気を付けるべきだろう。


 頻繁に動き回りながら敵に攻撃を正確に当てるというタイプのゲームなので、そういったアクション性が好きならばお薦め。ただしとにかく動きが激しいというのは敵の攻撃が凄まじいのではなくて、ソウルを拾いながら戦うのが忙しいという意味の方が強い。他の撃ちまくり系のFPSとの差異としては、サブマシンガン系が存在しないのでその代わりにショットガンが活躍するシーンが多いという点。よって近距離でのショットガン攻撃が好きな人には向いている。

 あとは奇妙な世界観のレベルが増えているので、その辺が自分の嗜好に合うかというのもある。個人的にはユニークさが気に入ったのだが、拒絶反応が出る人もいるかも。同様に武器セットが全て入れ替わったのも影響が大きいと思われる。PKファンからは否定的な意見も多いゲームではあるが、私としてはこの作品をそれなりに評価している。シリーズのファンならばトライする価値はあるとしておこう。

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