BOTTOMLINE

[PROS]

◎これまでには無かったような奇抜なレベルをプレイ出来る
◎グラフィックノベルは割と良く出来ている
◎景観の良い場所はそこそこ出て来る
◎ボスの倒し方に難解な手順は必要無くなった


[CONS]

×単にレベルが長いだけでそれが面白さに繋がっていない
×敵がオブジェクトにスタックしてしまったりと、プレイヤーの元に到達出来ないケースが頻発する
×オープンなレベルデザインが上手く機能していない
×新規コンテンツはほとんど無しで新鮮味が薄い
×新武器は強過ぎてアンバランス
×レベル数が少ないのでタロットカードが活かされていない
×セーブデータ破壊等のバグが多い
×Co-opが未完成状態




 まず第一に欠点が多過ぎて書き切れなかったのでそれは本文を参照して欲しい。

 2009年頃はこのシリーズは2も出ないままに途絶えてしまうのかという感もあったので、シリーズの存続となるこのゲームは一応の期待を持って歓迎された。そこにはアマチュアレベルの会社とは言え既存のエンジンを使っての製作なので、それ程酷い物にはなるまいという予想もあったと言えよう。Co-opを初めて導入するという野心的な試みも評価されていた。だが途中から余計な新機軸を織り込んだりと不安が見え始めて、最終的に発売時点ではまだ未完成でバグだらけという酷い結果に終わる事になる。


 Painkillerというゲームの戦闘自体は面白いので、そこを大きく変更していないのならば非常に変になるはずは無いのだが、レベルを複雑な形状にした結果としてモンスターがそこら中でスタックして動けなくなってしまい、巨大なレベルにした結果として同じモンスターが繰り返し出て来るしタロットカードが活きないというゲームに。言ってみればPKの様なゲームはこういう風にデザインしてはいけないという悪い見本の様になってしまった。完全な新コンテンツのレベルやモンスターが多く含まれていればまだ良かったのだがそれも無し。更には売りの一つだったCo-opもまともにプレイ出来ないのでは擁護のしようがない。

 ただそれでも部分部分を切り取ってみるとノーマルなPKの戦闘になるシーンもあるので、崩壊しているというほどには悪いゲームでは無い。戦闘の出来が普通以下のFPSでこの状態だったら最後までプレイを続けられるのかも怪しいが、戦闘の基本は面白いゲームなので何とか最後までプレイは可能といったところである。


 過去のシリーズ作をプレイしていないのならばこれを先にやる意味は無し。他の作品をプレイ済みで更に新しいレベルをプレイしたいという人のみにお勧め出来るが、あえてこれをプレイする必要性は相当低いと思われる。まあ現在は価格も下がっているし、セールになれば捨て値での入手も可能。或いは全パック版等で買えば一緒に付いて来るので、オマケ程度に受け止めてプレイするならそれ程腹も立たないかもしれない。

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