BOTTOMLINE

 ※シングルプレイのみの評価となります。


[PROS]

◎Call of Duty 4のエンジンを使っているのもあり、銃撃の感覚等の基本部分は良好である
◎使える武器数がメインだけで14種類と豊富
◎QTEのシステムが単純なボタン押しでは無く、マウス操作用に合わせて作られている
◎ステルスでも戦闘でも選べる自由度を持つ
◎カバーアクションのシステムに独自のアイディアを採り入れている
◎ロケーションはバラエティに富んでいる
◎敵が積極的に側面に回り込んでくるので、カバーの背後でも安心出来ない



[CONS]

×ストーリーが把握し辛い
×ブラインドファイアが有効過ぎる
△ボリュームが少ない(難易度Normal以下, ステルスを行わない, 先を急ぐスタイル、だと5時間程度)
×敵の種類が少ない
×ボス戦にQTEが多用されている
×表示されるカバー関連の操作ガイドが不完全
×字幕無し




 版権物のゲームは自分がそれを良く知らない限りは購入の対象外になってしまう事が多いのだが、このゲームに関してはTreyarchがCoD4のエンジンを使用して製作しているので、シューティングの部分は質として悪くないのではないかという判断から購入した。(それとかなり安かったから)。実際にその映画の版権物という観点から見過ごされているケースも多いと思うのだが、全体的には水準をクリアしているまともな出来映えだという結論。

 戦闘をメインにしており、スパイ道具の類が出て来ないので、ジェームズ・ボンド色というか版権物のイメージは薄めであり、ファンとか映画シリーズの知識が特になくても普通に楽しめるだろう。ステルスで行くか戦闘するかは自由だし、難易度的に見ても万人向けの作品だと言える。しかし本文で詳しく書いたように映画を観ているのを前提としてストーリーの解説が省かれている為に、これだけ内容が把握出来ないゲームはあまり無いという位に、プレイしていて?が感じられる物となってしまっている。よってストーリーは気にしないという人は良いとして、ストーリーを重視する人は映画を未見だと厳しい。


 難易度はカバーアクションをメインに調整されており、FPSとしての戦闘は不利となるのでほとんどのケースではカバーを使った戦闘になるため、三人称になるカバーからの戦闘が気に入らない人には向かない。戦闘以外のミニゲームやQTEも結構出て来るが、難易度はそれ程高くないので戦闘好きの人でもそこは許容範囲だと思う。

 ブラインドファイアの使用がゲームバランスを壊しているが、かと言って使わないと反対に非常に難しくなるという形で、戦闘システムとして大きな欠陥が生じている点が痛い。ここのバランスが上手く取れていればずっと評価も上がった事だろう。


 既に数年が経過して価格も下がっているので、過剰な期待をせずに5〜7時間程度の長さで気軽にプレイ出来る作品としてはお勧め出来る。ロケーションは大きく変わるので風景的にも飽きが来る可能性は低いし、戦闘オンリーでは無いゲーム内容の変化も多彩である。

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