<BOTTOMLINE>
[PROS]
◎マルチプレイはFPSの歴史に残るほどの傑作
◎ステルスとアクションをバランス良く配分したゲーム性
◎単純に撃てば良いというデザインではなく、戦略性が高いシューティングとなっている
◎奇怪なモンスターやナチス女親衛隊といった敵の造形が良く出来ており、バラエティにも富んでいる
◎写実的で非常に美しい割には軽いグラフィックスエンジン
◎アイコン表示等のI/F系が親切で分かり易い
[CONS]
×マップのデザインは平凡
×力を入れると言っていたストーリーはありきたりで面白味が無い
×プレイスタイルにもよるが若干ゲーム全体は短め
×リプレイ性に欠ける
×Hardwareでの3Dサウンドに対応していない
シングルプレイとマルチプレイとの比較では、やはりこのゲームはマルチプレイが傑作であるという評価になる。拡張された無料版のEnemy
Territoryがリリースされてはいるが、こちらもまだ結構な数のプレイヤーが存在しているようなので(2007/02)、オリジナル版として機会があればプレイしてもらいたいタイトルである。
シングルプレイはマルチプレイのあまりの評判に霞んでしまった感も有るが、それでも総合的には相当なレベルのゲームであるのは確かだ。個人的には2001年リリースのFPSの中では相当上位に食い込む物となっており、現在(2007/02)でも充分に楽しめるクオリティは保っていると思う。ナチスの秘密研究をテーマにしたFPSはその後も何点かリリースされているが、モンスターの造形や怪しい雰囲気等の面でこれを超える物はまだ出ていない。WWIIでドイツが敵となったら史実重視の物が大勢を占めている現在、これだけ外連味の強いゲームは今となっては貴重でもある。
ただし解説でも書いたように武器の命中率が非常に悪いので普通のアクションFPSの様にはプレイできない為に、純粋な撃ち合いの高速アクション物を期待する人(爽快感重視)にはあまりお勧め出来ない(EasyでプレイするとかQuicksave多用で乗り切るというのは有りと思うが)。なおプレイ時間の短さは当時かなり問題視された点になるが、時代は変って12-15時間程度ならば普通という感じになっているので今プレイするならば特に弱点とはならないはず。
残念なのは現時点では入手がやや困難となっている点で、Activisionは再発用のレーベルも持っている訳だし出せば今でも売れると思うのだが、何か権利関係に問題でも有るのだろうか? 狙うとしたら英国版の方が入手はし易いし、日本の店でも扱っている所は有るようだ。
TOP
TOP