<SYSTEM>

 難易度は3種から選択し、途中での変更は出来ない。

 武器の所持数制限は無し。1-9までにグループ化されて登録されるので、該当グループキーを押した後に繰り返し同キーを押してサイクルするか、逆方向へのサイクルキーの設定も可能なのでそれを併用するかになる。または全般をホイールによるサイクルで選択する事も可能。ホイールは設定によりズームとの兼用にするかを選べる。

 防御のシステムはHealthとArmorの兼用方式。ヘルスパックは大きさによって回復量が違うが見分けが付きにくくて改善の余地あり。Armorはヘルメットやジャケット等が全て足された値が表示される。稀に携帯用のアイテムにワインが存在し、これは使う事で体力の回復を図れる。それとアイテムに関しては間違って取ってしまわないように(ヘルスが95の時に+30のヘルスを取ってしまったりとか)Auto Pickupを解除する設定も可能。

 特殊なパワーアップ用アイテムや、主人公に特殊能力の類は存在しない。アイテム類をマネージメントするキー設定は有るのだが、実際には持ち歩けるアイテムその物がゲーム中にほとんど存在しない。他には椅子を持って移動出来て台として使ったりも出来るのだが、望みの場所に置くのが難しくて問題ありだ。

 HINT ICONを採用しており、操作が出来る物に関してはそれに沿ったアイコンが表示されるので、開くドアと開かない飾りのドアの区別がすぐつくので便利である。壊せる物についてはその表示が出るし、取れるアイテムについても表示が出る。ただ操作出来る物以外のオブジェクトにもこれが出るので注意。実際にそれをUseすると何かが開くとかでは無くて、”何かをするとそこが開く”という部分にもアイコンが出るの意味。こういう場合はそこを幾ら操作しても何も起きないので他の場所を探すしか無いし、進行して行くと自動的に開く部分も多いのでこだわると時間の無駄となる。
 ミッションの解説と進行状況はNotebookに記録され、更新されると画面にノートの印が出る様になっている。基本的にはミッション前の解説と同じ事しか書いてないのだが、時折攻略に役立つ地図があったりするので見逃さない様にしよう。やるべき事は分かり易いが、コンパスの表示等は無いので方向については自分で判断しないとならなくなっている。

 SAVE/LOADに制限はなく、メイン画面から名前を付けて保存するシステム。また切り替え式の別画面でAUTOSAVEの一覧を参照する事も出来る。また一覧画面ではセーブデータを項目別にソートしたりも可能である。Quicksaveにも対応。ただしLoad時にクラッシュしたりとか、Saveデータの値が変わってしまっているといったバグも初期には見られた。
 なおSaveやLoadの時間は短いが、マップを切り替えるようなデータをロードするとなるとかなり長い(同様の意味で開始時のデータロードは長い)。それとマシンにもよると思うが、Loadを押してもしばらくは反応が無いように見える事も有るので注意が必要だ。



<WEAPON>
 
 以下”シングルプレイ”における武器の性能評価。マルチプレイでは同じ武器でも性能や使い勝手が異なるので、その辺はちゃんと区別しないとならない。ある種の武器はALTキーにてモードを切り替えて使うことが出来る。サブマシンガン・アサルトライフル系の武器でもそれぞれに個性が出ている点は面白いし良く出来ている。

◎KNIFE
 ステルス用の武器で、相手に背後から接近して倒すのに使用する。この際には射程範囲内に入るとBackstabアイコンが出る。

◎LUGER・COLT
 ピストル系の武器で当然威力は高くないし、マガジンが8発なので基本的には使わない。ただし立ったまま連射してもブレが少ないので弱い敵相手には有効。それとColtの2丁使いは結構威力があるので1対1ならばこれを使うという手もある。LugarはALTでサイレンサーを装備。

◎MP-40
 ドイツ軍のマシンガンで最も基本的な武器となる。連射性能に長けており、サブマシンガンの中で近距離で使用するならばコレ。ただし射程距離は短く正確性には欠けるし弾当りの威力は低い。座って撃つ事でかなり集弾性能は高める事が出来る。弾薬はマルチとは違って最大で300発まで所持可能。

◎STEN
 遠距離での正確性が高く威力もある英国性サブマシンガン。ただしすぐにオーバーヒートして撃てなくなるという欠点を持ち、その間は煙を吹いて撃つ事が出来なくなってしまう。よって上手くバーストさせながら使うと効果的だ。これもまた座って撃つ事で効果を発揮する武器になる。敵が遠距離で強いならばMP40よりもこちらがお勧め。それと忘れてはならないのが音がほとんどしないのでステルスミッションで活躍するという点。


◎THOMPSON
 米国製サブマシンガン。連射性能には欠けるが、その分立って撃っても弾がブレにくいという特性を持つ。よって素早い動きの相手に対する時には一番重宝するサブマシンガン。ただし弾が他のサブマシンガンと異なるので初期に持っている物以外はまず手に入らないのが欠点か。

◎MAUSER RIFLE
 距離のある所から狙える狙撃銃で直接の戦闘をなるべく避けたいこのゲームではかなり重要な物となる。スコープを付ける事でより遠距離の狙撃に使用出来るが、これだと普通の状態では照準が出なくなってしまう(ただし外せるという訳ではない)。大きな問題はスコープの安定までに時間が掛かる事で、横のバーが収まって消えるまでに立った状態だと10秒以上掛かる。また立った状態では動くとスコープが戻ってしまうので、仕方のない時を除いては座って使う武器と考えた方がいい。
 とは言え座っても安定までには7秒ほど掛かり、その前に撃っても当らない訳ではないのだがヘッドショットの様な芸当は難しい。また一発撃つ毎に銃身が大きく反動で跳ね上がって目標が消えてしまうので(それでも立って撃つ時よりは少ないが)、再び狙いを合わせ直して若干上昇するバーが収まるのを待たないとならない。

 威力はあるし遠距離の索敵用にも使えるので使用頻度は高い。使い難さに慣れてやり積極的に使用して近距離戦を避ける事が重要である。弾薬は結構豊富にある。

◎GARAND WITH SNOOPER SCOPE
 連合軍の秘密兵器。絶大な威力を持ち、人間の敵ならば頭を狙わなくてもほぼ一発で即死させられる。発射時に音もしないし、また暗視スコープ付きなので夜間の索敵用にも使える有用な武器だ。問題は弾薬がほとんど無い事で、初期装備の10発程度以外は無い為に大事に使わないとならない(シークレットとかには有るかも知れないが)。


◎FG42 PARATROOP RIFLE
 ドイツ軍のAssault Rifle。ヒムラー直属のBlack Guardの標準装備になる。固定倍率だがスコープも持ち、遠距離の攻撃にも適している。サブマシンガンに比較して正確性が高い上に破壊力もあり、相当使える武器となっている。クリップは20発装備で立ったまま撃ってもそれほど弾は散らばらない。弾薬もBlack Guardを倒せば手に入るので豊富にある。問題はその分敵がこれを使っている事が多くなるので、サブマシンガンを持った一般兵士に比べるとかなりの脅威となる。ある程度の距離からでも結構正確に当るので、自分に取ってもダメージを受ける可能性が高くなるのだ。特に死角から先制攻撃されると一気に死んでしまう可能性も高い。
 という事で集弾性能が高いとは言え、やはりより性能が高くなる座って撃つというのが基本これを持った敵複数相手に立ったままでの撃ち合いは相当キツいはず。出来るだけ離れて敵の射程範囲から出て座って撃つか、同じく座った状態で近距離から一気に叩き込むかになる。

◎VENOM GUN
 ドイツの秘密兵器ミニガン。500発収納のマガジンから高速で弾を撃ち出し、敵を肉片に砕く程の破壊力を持つ。マルチプレイでの移動速度の低下はシングルプレイでは無い。オーバーヒートすると撃てなくなるが、シングルでは結構撃たないとそうはならないのでStenほどは神経質になる必要も無いとなっている。基本的には大量の敵相手やソルジャー系への使用が主となるが、回転数が上がって発射が開始されるまでに間が有るのが難点。
 ポイントは座って撃たないと弾がブレまくる事。立って撃っても意味が無いと考えた方が良いだろう。特にタフなソルジャー相手にだと、立って撃ったのではマガジンを撃ち尽くしても倒せない可能性がある。もちろん近付けば立っていても当るが、その場合は撃ち尽くす前に殺される可能性が高い。

◎FLAMETHROWER
 火炎放射器。事前の宣伝ではその炎の鮮やかさと共に目立った存在だったし、マルチプレイの初期バージョンでは絶大な威力を持っていた武器である。ただしシングルではそれほど使える存在ではなくなっている。完全に敵に火を点けて逃げ回らせるまでには時間が掛かる為にその間反撃を受けてしまうからだ。また着火させるまでに使う燃料も結構多くてそうそう使えるという物では無く、満タンの燃料が無くなるまでが早い。それと肝心の殺傷能力もあまり無い感じだ。マルチプレイとシングルプレイでの落差が大きい武器である。
 射程距離はそこそこ長いので背後から奇襲したりとか、隠れられる場所があるならばそこから狙って着火したらすぐに隠れるとかになるだろう。要するにマシンガン等の武器に代えて敢えてこれで攻撃をするという意味が無く、それほど出番は無い。一番有用なのはゾンビ系の敵に対してで、彼らは火に弱いのと移動が遅いので火炎での攻撃が非常に効果的だ。


◎PANZERFAUST
 単発式のロケット。敵が人間だけでは無いという事もあって、マルチプレイの時の持った際の移動速度の低下の要素は無く、押してから発射までのラグとリロードの時間も軽減されている。ただしそれと引き換えに爆風範囲がかなり狭くなっており、基本的に直撃させないと効果が薄い。弾速は遅いので耐久力はあるが速度の遅い敵、機械化されたソルジャーに使うのがほとんどだろう。ある程度弾はあるが5発しか持てないので、あまり無駄使いしないでおきたい所。

◎GRENADE
 ドイツ軍の通称Potato Masherと通常の連合側の手榴弾がある。マルチプレイに比べて距離が出ない上に、壁に当てても跳ね返りが少ないので使い難い武器となっている。遠くの集団に投げ込むという事も出来なければ、壁に跳ね返らせて部屋の奥の敵を狙うというのも難しい。またPotatoは殺傷範囲が相当狭く敵の足元で破裂させないと効果が薄い。ちょっと離れてしまうと雑魚兵士でも一発では倒せない程度。手榴弾は爆発範囲は広いのだが破壊力が無いといった風でこちらも問題あり。
 構えてから5秒後に爆発する為に、投げる時に持っている時間で爆発までの時間は調整可能。ただし早く投げれば逃げられてしまうし、ギリギリまで待って投げるとなると敵を引き付けなければならない(距離が出ないから)。敵の前に出てカウントしていたらその間撃たれ放題になるので隠れた状態からカウントを始めてやり飛び出して投げるということになるが、これで正確に爆発するタイミングで敵の足元に投げるのは練習しないと難しい。ゾンビとかには時間が図り易いので効果的ではあるが、総合的にそれほど有効な武器では無い印象。

◎DYNAMITE
 数は少ないが破壊力のある爆薬。タイマー式で45秒までセット可能。ただし敵が来るのを見計らって丁度の時間に爆発させるのは非常に難しい。それとどうも敵はこれが置かれているのを認識する事が出来るようだ。取りあえずは45秒にセットして置いておき、近くに敵が来た時点で直接撃って爆破させるというのが基本になるが、結構これも難しくて使いにくい印象である。

◎TESLA GUN
 電撃を放出するナチスの秘密兵器。効力として複数のターゲットに同時に攻撃可能という事と、敵を後退りさせることが出来る。しかし見た目の派手さに比べて威力は低く、結構長い時間撃ち続けないと敵を倒す事が出来ないのが欠点。よって人間型の敵複数相手に使うと、倒すまでにこちらが攻撃でやられてしまう可能性もあり、それほど有用な武器では無い。ゾンビ系の遠隔攻撃を持たない敵相手になら有効ではあるのだが。
 一つ便利な点としては軌道が少々曲がるという性質を持っている事。例えばドアや角のすぐ向う側に敵がいる時などに、ギリギリを狙って放出する事で自分の姿を曝さずに敵を攻撃する事が出来る。



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