BOTTOMLINE

[PROS]

◎非常に多彩な設定でCo-opが楽しめる
◎広大なマップにて全方向からの攻撃という緊張感を持った戦闘
◎とにかく敵の数が大量
◎敵の攻撃を避けるのが重要であり、かわしながらも正確に攻撃を当てるという高いアクション性を誇る
◎武器には爽快感が高い物が多く、特にキャノンは傑作
◎敵に巨大なタイプが多く、その分倒す時の爽快感が増している
◎Kamikaze(Aaaaaaaahhhhhhhhhh)
◎広大な風景を美しく描画するグラフィックスエンジン


[CONS]

×変化が少なく単調なデザインのマップが多い
×リプレイ前提のバランス設定の為に、初回ではそれ程撃ちまくったりは出来ない
×難易度毎のバランス調整に問題あり
×敵の数の割には武器の種類がやや少なく、その登場も遅めなので前半戦の火力が物足りない
×ハードウェアでの3Dサウンド・アクセラレーションに未対応




 お勧め出来るタイプ分けという点では非常に分かり易いゲームであり、大量に出現する敵をひたすら倒していくだけのスタイルなので、スピード感のあるアクションが含まれていて余計なストーリーなどいらないというゲームが好きな人には向いている。反対にアクションはそれほど得意ではなく、じっくりストーリーを味わいながらプレイ出来るゲームが好きとか、何等かのユニークな特徴を持った変化球系のFPSが好みというには人には勧められない。

 基本的にはMS-DOS時代のクラシックなアクションFPSを蘇らせた作品となるが、広大なマップと合わせて非常に大量の敵を発生させるという手法でオリジナリティを確保しており、決して単純な焼き直しとはなっていない。敵の攻撃は見て避けられるタイプが多く、また自分に向けて突っ込んでくる物も多いので、それをかわしながらも自分の攻撃は的確に当てるというゲーム性。しかも広いエリア内にて全方向からの攻撃に対応しないとならないとなっており、瞬間的な判断と敵の捌き方が重要である。結果的にスピード感と緊張感を両立させて新たな面白さを生み出していると言えよう。

 敵の数の極端なまでの多さも凄い。正直言って初期のβ版デモの頃は「これだけ出せるというのはテクノロジー的には凄いけれども、ここまで多いとすぐに飽きが来てしまうのではないか」という感想も持っていたのだが、実際にはこうも徹底してやられるとむしろ感心せざるを得ない。それとキャノンやミニガンの様な、それだけの数の敵に対抗可能な武器の存在というのも大きいと言える。


 個人的な評価ではCo-opとしては本当に素晴らしいゲームであり、その点では満点に近い出来栄えである。よってCo-op好きの人には文句無く進めたい所なのだが、残念ながら既にほとんどサーバーが存在していない状況で、仲間を誘ってプレイしないと開催し難くなってしまっている。(ただしHD版の方のリメイクも出ているので、そちらでプレイするという手はある)。

 一方でシングルプレイとして見た場合、確かに面白いゲームだしこの低価格なら文句は無いのだが、私としては高評価は出来ない物となっている。特に繰り返しのリプレイによるハイスコアの獲得に重きを置く、というこのゲームのデザインにはどうも馴染めない。弾薬の管理が初回プレイではかなり難しく、それを重視し過ぎると撃ちまくれなくなって爽快感が減少してしまう。かと言って考え無しに好きな武器を撃っていると、難所で非常に不利な状況にも成りかねない。この辺は難易度毎の調整のアンバランスさも含めて、Normalならばもっと爽快感重視で撃ちまくれる方が良かった。

 多くの人の意見では次のTSEよりもこのTFEの評価が高かったりもするのだが、私の評価ではこのTFEの方が評価は下となっている。TSEの方が上記の様な不満が解消されているからだ。ただしアクションFPS好きなプレイヤーにとってはこのTFEは必須のゲームであるのは間違いなく、古いゲームとは言えやるべき価値はある(今ならHD版も出ている)。

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