BOTTOMLINE

[PROS]

◎ベトナム戦争にウイルス感染者を組み合わせるという設定はユニーク
◎恐怖感の演出が優れている箇所在り
◎ロケーションの変化に富んでいる
◎流血エフェクトが派手



[CONS]

×短くてすぐに終わってしまう
×QTEが使われている場所が多くて興醒め
×武器の威力が似たり寄ったりで差別化が出来ていない
×自動回復方式がゲーム性に合っていない
×敵が大量に襲って来るというパターンが繰り返されるので単調
×かなりのダメージに耐えられるので恐怖感が減退している
×近距離打撃戦に面白味が無い
×AIが障害物に引っ掛かってしまったりする




 開発の経緯が謎のゲームだが、雰囲気としてはバリュー系のゲームという感じはあまりしない。クレジットにも開発チームとして50人以上が掲載されているし、最初から低予算ゲームとして計画された物では無いと思われる。当時Eidosは株価の低迷から身売り話が出ている時期だったので、その関連で予算の問題から開発途中での制作の打ち切りが決まったが、途中までは作ったコンテンツが有ったので、それをゲームとして一応まとめて出してみた...という流れなのだろうか?

 内容は短いし問題点も多いので、フルプライスでの発売では低評価となるのも当然と思われる。しかし個人的には\1,200程度で購入したのだが、それ以下程度の価格帯のバリューゲームとして見るならばそう酷くはないかなと感じられる。WWII物や特殊部隊がテロリストを倒すといったワンパターンで変わり映えのしないその他の多くのバリューFPSに比べると、設定や内容がユニークなだけにこちらの方がまだマシと思う。実売価格が低いバリューゲームの中での比較ならば上位に入るのでは。

 メジャーなゲームしか購入しない人は無視して全く問題は無い代物だが、かなりマイナーな物までプレイする人ならば価格が安ければ選択肢に入れても良いだろう。背景設定やアイディアはユニークなので、ちゃんと作られていれば面白くなった可能性も秘めており、残念さを感じさせるタイトルである。

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